外付けHDDの捨て方を知りたい! 主な方法とメリット・デメリット解説
外付けHDDの捨て方が分からず、結局そのままにしている方は多いと思います。保存媒体である外付けHDDには、個人情報やクレジットカード情報など大切なデータが含まれているので、捨て方には十分な注意が必要です。
本記事では、外付けHDDを処分する前にやるべきことや捨て方などを解説します。
- 外付けHDDの捨て方と処分する前にやっておくこと
- 外付けHDDの捨て方〜自治体処分
- 外付けHDDの捨て方〜販売店で処分する
- 外付けHDDの捨て方〜専門回収業者に依頼する
- 外付けHDDの捨て方に関してよくある質問
この記事を読むことで、外付けHDDの安全で正しい捨て方のポイントが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1.外付けHDDの捨て方と処分する前にやっておくこと
外付けHDDには大切なデータが含まれているので、処分前にやっておかなければならないことがあります。
1-1.主な捨て方は自治体回収・販売店・専用回収業者の3通り
外付けHDDやUSBメモリー・ハードディスクなどのパソコン関連商品は、使用済み小型家電として捨てることになります。主な捨て方は、自治体回収による処分・販売店の回収・専用回収業者への依頼の3通りです。それぞれ処分方法が違い、メリット・デメリットもあるので特徴を知り、自分に合った方法で外付けHDDを処分しましょう。
1-2.データを完全消去する
ハードディスク関連を捨てる際は、中に記録されているデータを完全消去する必要があります。データをきちんと消去せずに処分してしまうと、外部へ流出し悪用される恐れがあるからです。処分方法は3通りありますが、どの方法でも事前にデータを消去する必要があります。一般的に、データの消去方法は専用ソフトを使用したソフトウェア消去と物理的に破壊する方法の2つです。それぞれの方法について解説しましょう。
1-2-1.ソフトウェア消去
専用のソフトを使ってデータを消去するソフトウェア消去は、誰でも簡単にできる方法です。ホームセンターや家電量販店で専用ソフトを購入し、以下の手順どおりに進めてください。
- ノートパソコンの場合、ACアダプターを電源につなげる
- 消去ソフトをCDドライブにセットする
- CDからパソコンを起動し、手順に従って消去を開始する
- 消去が終わるまで数時間待ち、データ消去完了
1-2-2.物理的破壊
外付けHDDを直接壊す方法もあります。外付けHDDはパソコンから取り出す必要がないので、以下の手順で壊してください。
- ハードディスクの裏側にある銀色のシールを剝がす
- 見えてきた穴にドライバーなど硬いものを差し込む
- ドライバーを左右に動かし、記録面(プラッタ)に傷をつけ曲げる
物理的破壊はガラスや金属片が飛び散る恐れがあるため、十分に注意してください。ケガしないように、ゴーグルや手袋をはめるといいでしょう。
1-3.データを移行する
外付けHDDのデータを消去する前に、ほかの媒体へ移行する必要があります。新しいパソコンがあれば、ケーブルでつなぎデータを移行しましょう。Windowsを使えば、外付けHDDから外付けHDDへ移行する方法もあります。
2.外付けHDDの捨て方〜自治体回収
自治体回収で処分する方法とポイントを解説します。
2-1.燃えないゴミまたは粗大ゴミとして出す
外付けHDDを自治体回収で処分する場合、燃えないゴミまたは粗大ゴミとして出すことができます。自治体によってゴミの分類が異なりますが、一辺が30cm以上のものは粗大ゴミ扱いになるでしょう。粗大ゴミで処分する際は、事前の申し込みが必要になる自治体があります。念のため、ホームページや掲示板等でゴミの分類と処分方法を確認してください。
2-2.小型家電回収ボックスに投かんする
外付けHDDは、小型家電としてリサイクル回収も可能です。外付けHDDのように小さな金属は、レアメタルが含まれているので部品を再利用する取り組みが推奨されています。小型家電リサイクル法に基づいて処分を決めている自治体の場合、公共施設や家電量販店などに小型家電回収ボックスが設置されているのです。そのボックスに投かんする形で処分することができるでしょう。自治体が小型家電リサイクル法による処分を採用しているか、ホームページ等で確認してください。
2-3.自治体のゴミとして処分する方法
不燃ゴミとして処分する場合、指定袋に入れてゴミ捨て場に持ち運ぶだけで処分できます。ただし、粗大ゴミの場合は方法が異なるので注意が必要です。事前に、スーパーやコンビニなどで粗大ゴミ処理券を購入し、貼り付けてから回収指定場所へ持ち込むことになります。自治体によって回収日が異なり、すぐに処分できるとは限りません。また、事前の申し込みが必要になるとところもあるので確認しましょう。
2-4.無料~数百円で処分できる
自治体回収で処分する大きなメリットは、安心感と無料または数百円で処分できることです。粗大ゴミの場合は数百円かかる可能性がありますが、程費用で処分できるのは大きなメリットとなります。なるべく安く捨てたい方は、自治体回収を検討するといいでしょう。
3.外付けHDDの捨て方〜販売店で処分する
外付けHDDの処分を受けつけている販売店があります。パソコンや家電専門店で外付けHDDを処分する方法とポイントを解説しましょう。
3-1.販売店による処分は持ち込みがほとんど
外付けHDDの販売を行っている店舗では、直接持ち込むことで処分を受けつけているところがほとんどです。一緒に処分したいパソコンなどの関連商品があれば、まとめて処分が依頼できるでしょう。販売店の中には、データ消去を受けつけていたり、宅配回収を行ったりしているところもあります。自分で消去するのが不安な方は、販売店に依頼するのも選択肢の1つです。
3-2.費用はおよそ1,000円~
販売店に外付けHDDの処分を依頼する場合、処分費用がおよそ1,000~2,000円かかる可能性があります。実際の費用は店舗によって異なるので、事前の確認が必要です。また、宅配で依頼する際は、送料の有無もチェックしておきましょう。
4.外付けHDDの捨て方〜専門回収業者に依頼する
専門の回収業者に外付けHDD処分を依頼する方法とポイントを解説します。
4-1.PC関連の専門回収業者はまとめて処分できる
パソコンやハードディスクなどの関連商品を回収しリサイクルしている業者があります。PC関連の専門回収業者は、まとめて処分できるのが大きなメリットです。外付けHDD以外にもパソコン・USBメモリー・ノートパソコン・マウスなど処分したい不用品をまとめて依頼できます。また、大量の不用品を処分する場合、ゴミの分類や運搬に時間と手間がかかりますが、出張回収を利用すればスピーディーに捨てられるでしょう。この際に、パソコン周りをスッキリさせるといいかもしれません。
4-2.費用は不用品の量などで異なる
専門回収業者に依頼する費用は、不用品の量や種類などで異なります。あくまで目安ですが、1点あたり約3,000~5,000円になるでしょう。不用品1点ずつの処分費用に加え、運搬料や基本料がかかる可能性もあるため、依頼前に見積書を確認してください。外付けHDDを1点だけ処分するよりも、まとめて処分したほうがお得になるケースもあります。
4-3.無料で回収を行っている業者もある
一般的に、処分費用がかかりますが、中には無料で回収を行っている業者もあります。家電・家具を中心に回収を行っているパソコンダストでは、回収したパソコンや商品をメンテナンスし再販しているからこそ、無料回収が可能です。再販できない状態でも部品を資源としてリサイクルしているため、処分費用にまわすことができます。無料回収業者を利用する際は、このように無料回収ができる理由がハッキリしているところを選びましょう。
4-4.悪徳業者に要注意!
「無料で回収します!」「何か処分したいものはありませんか?」など、約束もなしに突然家にやってくる業者には要注意です。特に、街中をトラックでまわって不用品を回収している業者は実店舗がなく、後でトラブルになる恐れがあります。無料だからと安易に利用せず、安心して依頼できる業者かきちんと確認しましょう。以下に、業者選びのポイントをピックアップしたのでぜひ参考にしてください。
- 無料回収の理由が記載されているか
- 回収方法が自由に選べるか
- 不用品の回収実績があるか
- 送料など手数料が無料か
- 無料見積もりや無料相談を受けつけているか
- 不用品の買取サービスも行っているか
- データの消去サービスが利用できるか
5.外付けHDDの捨て方に関してよくある質問
外付けHDDの捨て方に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.下取りや引き取りはできるの?
A.基本的に、外付けHDDの下取りサービスはほとんどの店舗で実施されていません。販売額が1万円以内と低い価格帯となっているため、中古でも購入したい方が少なく需要が低い傾向があります。下取りサービスを行っている業者もありますが、新品または未使用品が対象のところがほとんどです。無料、もしくは有料で引き取りを行っている店舗もあるので、新品購入の場合は検討してみましょう。
Q.外付けHDDは買取対象になるの?
A.前述したように、買取対象となるのは新品または未使用品です。ただし、使用済みでも、比較的状態がよく、発売されたばかりのモデルであれば買取対象になる可能性があります。高価買取が期待できる外付けHDDは、耐久性に優れた一流メーカーの商品です。BUFFALO・Transcend・ELECOMといったメーカーは人気が高いので中古需要が見込めます。大まかな買取額を知りたいときは、業者のホームページに記載されている買取実績を確認するか、無料査定を依頼するといいでしょう。
Q.初期化だけではデータ消去できない?
A.初期化は表面上のデータを隠しただけなので削除できたとは言えません。専用ソフトを使用しデータを完全消去した後に、初期化を行うといいでしょう。外付けHDDの初期化方法は以下の通りです。
- スタートメニューからコンピューターを右クリックする
- 表示されるメニューから管理を選択し、ディスクの管理をクリックする
- 初期化したいハードディスクを右クリックする
- 表示されるフォーマットから選択し完了
データを削除し初期化すれば、復元されることもありません。また、買取に出す場合も初期化をしてからのほうがスムーズなやり取りが可能です。店舗によっては、初期化しておかなければ買取できないところもあるので注意してください。
Q.処分費用を節約するポイントは?
A.買取サービスを利用することです。パソコンダストでは、不用品の回収だけでなく買取を行っています。ゴミだと思っていたものでも、買取額がつくこともあるのです。業者を選ぶ際は、買取と処分が同時にできるかチェックするといいでしょう。買取不可になっても、処分が依頼できるので手間と時間がかかりません。
Q.ネットオークションやフリマサイトで売れるの?
A.個人で売買しているケースはごくわずかです。出品している多くが買取店やリサイクルショップとなっています。個人で売るのは難しく、未使用品や新品でない限り買い手がつくことはないでしょう。たとえ、買い手が見つかったとしても、自分でこん包し送らなければならないので手間と時間がかかります。また、近年は、ネットオークションやフリマサイトにて、落札者とのトラブルが相次いでいるので利用するリスクは高めです。その点を踏まえた上で利用することをおすすめします。
まとめ
完全に壊れていて使えない外付けHDDは、自治体回収・不用品回収業者で処分することになります。まだ使用できる状態なら、パソコン専門ショップやリサイクルショップなどで売却することができるでしょう。買い取ってもらえるなら、処分費用をかけず手放せるので一石二鳥です。ただし、買取条件が業者ごとで決まっているため、事前に確認する必要があります。また、個人情報などのデータが含まれているため、それらのデータを完全消去する必要もあるのです。そのまま処分してしまうと、情報が外部へ流出する恐れがあるので十分に注意しましょう。