パソコンのリサイクルに関する法律『資源有効利用促進法』とは?

パソコンがテレビやラジオと同じように一般家庭の必需品のようになってそろそろ20年がたとうとしています。
パソコンはとても便利ですが、他の家電に比べて寿命が格段に短い、という欠点があり毎年たくさんのパソコンが不用品として処分されています。
そんなパソコンをメーカーが責任をもってリサイクルをしましょうという法律が資源有効利用促進法なのです。

パソコンはメーカーがリサイクルしなければならない

皆さんがパソコンを買い替える理由は何でしょう?いろいろあるとは思いますが、完全に壊れてしまったので買い換えるという方は案外少ないのではないでしょうか。
パソコンは3か月おきに新製品が出るほど、進歩が著しいものですし、OSも数年おきに入れ替わるため、購入して5年ほどたつともう処理が遅くて使い物にならないということも珍しくないのです。
しかし、まだ使えるパソコンをすべてゴミとして処分していては自治体も大変ですし、資源の枯渇にもつながります。
そこで、販売したパソコンはメーカーが責任をもって回収して資源に戻しなさい、という法律ができました。
それが資源有効利用促進法なのです。

PCリサイクルマークがついているパソコンは無料で引き取ってくれる

2003年10月以降にメーカーから出荷された家庭向けのパソコンには、すべてPCリサイクルマークが付けられています。
これは、「メーカーが責任をもってパソコンを回収してリサイクルしますよ」という証。
このようなパソコンは説明書などに必ずパソコンの回収の方法が記されています。
大手メーカーならば、専門の部署に電話をして回収を依頼するだけで良いでしょう。
運送会社の着払いの伝票が送られてきますから、パソコンをそこに送ればよいのです。
とても簡単ですね。

資源有効利用促進法の困った一面

しかし、パソコンの中にはこの法律が適用できないものもあります。
一例をあげてみましょう。

  1. 自分で部品を組んでパソコンを自作した
  2. パソコンを買ったメーカーがなくなってしまった
  3. 中古で2003年以前に製造されたパソコンを購入した
  4. 2003年以前に製造されていたパソコンを捨て損ねてしまっている

このようなパソコンはメーカーでは無料で回収をしてくれません。
かといって粗大ごみとして自治体指定のごみ捨て場に捨てることもできません。
有料で処分してくれるところも皆無ではありませんが、自宅から遠い場合は処分料に加えて送料もかかりますから、結構な負担になってしまうのですね。

処分に困ったパソコンは、無料回収サービスを利用してみよう

このように処分に困ったパソコンを無料で引き取ってくれる業者があります。
「無料というのは客集めで、後で高額な処分料を請求されるのではないか?」と思う方もいるかもしれません。
確かにそのような悪徳業者も存在します。
しかし、大部分の業者はそうやって回収したパソコンをリサイクル、リユースして利益を上げているのです。
いわば、法律が適用されないパソコンを拾い上げてくれているのです。
資源有効利用促進法が適応されず、処分に困っているパソコンがある方は、一度業者に相談してみませんか?

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