スマートフォンの寿命はどのくらい? 寿命を延ばす方法や処分方法

スマートフォンはどんなタイミングで買い換えればいいのか・寿命はどのくらいなのかと、スマートフォンの寿命で悩んでいる方は多いでしょう。お気に入りで高額なスマートフォンであればあるほど、できるだけ長く使い続けたいものです。すぐに壊れてしまうと、もったいなく感じてしまいますよね。

そこで、本記事では、スマートフォンの寿命を延ばす方法などについて解説しましょう。

  1. スマートフォンの寿命はどのくらいか?
  2. スマートフォンの寿命が近くなると起こる症状は?
  3. スマートフォンの寿命を延ばすには?
  4. 寿命を迎えたスマートフォンの処分方法
  5. スマートフォンの寿命に関してよくある質問

この記事を読むことで、スマートフォンの寿命が近くなると起こる症状や処分方法なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.スマートフォンの寿命はどのくらいか?

最初に、スマートフォンの寿命はどのくらいなのか、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.使い方しだいで寿命が変わる

ハッキリと申し上げますと、スマートフォンの寿命は○年と定められていません。使い方によって寿命が大きく変わるといえるでしょう。スマートフォンは細かい部品で構成されているので、高性能タイプであればあるほど繊細な小型家電となります。つまり、使い方が悪ければすぐに寿命がやってきて使えなくなってしまうというわけです。また、スマートフォンはバッテリーが寿命に大きく関係しています。使用頻度が高いとバッテリーが消耗してしまうため、スマートフォンを使う時間が長い人ほど寿命も早くやってくる可能性が高いでしょう。

1-2.2~3年で買い換える人が多い

消費動向調査によると、29歳以下といった若い世代では2~3年のサイクルでスマートフォンを買い換える人が多いことが分かりました。新しいスマートフォンを購入する際に、2年契約で携帯会社と契約を交わしている方が多いでしょう。契約期間が切れると新しいスマートフォンに交換しようとする方が多いので、2~3年サイクルで買い換える人が多いのです。ただし、60歳以上の方は5年以上同じスマートフォンを使い続けている傾向にあります。

2.スマートフォンの寿命が近くなると起こる症状は?

それでは、スマートフォンの寿命が近いと思われる症状を見ていきましょう。

2-1.ボタンを押しても反応しない

寿命が近づいてくると、スマートフォンのボタンを押しても反応しないことが頻繁に起きます。スマートフォンの側面にある物理的なボタンを押しても反応しなくなると、困ったことになるでしょう。強く押したり何度も押したりしがちですが、それでも反応しないケースがあります。その場合は、スマートフォンの寿命を疑ったほうがいいでしょう。物理的なボタンが反応しなくなるのは、内蔵電池の力が低下している可能性があります。使い始めたスマートフォンで起きた場合は、何らかの衝撃でボタンが壊れているだけの可能性もあるので、一度スマホの修理店などに相談してみるといいでしょう。

2-2.読み込み速度が低下する

以前よりも読み込み速度が低下し始めると、それはスマートフォンの寿命がやってきていることを疑ってみましょう。古くなったスマートフォンは読み込む力がどうしても弱まってしまいます。本来のスピードでタスクを処理することができなくなっているため、読み込み速度が遅くなるのです。毎回読み込みが遅くなるとイライラしてしまいますし、スマートフォンが扱いづらくなるでしょう。ただし、旅行先などいつもとは違う場所で使う際は、読み込み速度が遅くなる傾向があります。

2-3.アプリが落ちやすくなる

普通に使用しているときもアプリが落ちやすくなった……という方は、スマートフォンが寿命を迎えている可能性があります。寿命が近づいてくると、アプリが落ちやすくなってしまいがちです。最近はWebコンテンツが充実していることもあり、動画シェアなど膨大な情報をスマートフォン1つで処理しなければなりません。寿命を迎えているスマートフォンはスペックも古いので、ネットサービスに対応できなくなってしまいます。

2-4.突然電源が切れてしまう

普段どおりに使っていたはずなのに突然電源が切れることが多くなった場合、スマートフォンの寿命が関係しているかもしれません。寿命が近づいているスマートフォンは、突然電源が切れることがあります。充電は十分にされているはずなのに、急に電源が切れる頻度が高くなってきたらスマートフォンを買い換える時期といえるでしょう。バッテリー自体が寿命を迎えている可能性があるので、修理に出すよりも買い換えたほうがお得といえます。勝手に電源が切れてしまうと生活に不便さを感じてしまうので、早めに対策をとったほうがいいでしょう。

3.スマートフォンの寿命を延ばすには?

ここでは、スマートフォンの寿命を延ばすポイントを解説します。

3-1.充電のしすぎや長時間の放電を避ける

スマートフォンの寿命を延ばすためには、間違った使い方をしないことが1番です。特に注意しておきたいのは、充電のしすぎと長時間の放電でしょう。充電をし続けると過充電になってしまい、バッテリーの劣化を早めてしまいます。1日中充電している方がいるかもしれませんが、充電が完了してから充電コードを外してください。そして、充電がゼロの状態で長時間放置する過放電も、スマートフォンの寿命を早める原因となります。充電がゼロの状態で長時間放置しないようにしましょう。

3-2.強い衝撃を与えない

普段、あなたはスマートフォンをどのように使っているでしょうか。雑に扱って高いところから落としてしまったりすると、それだけスマートフォンに強い衝撃を与えてしまいます。前述したように、スマートフォンは繊細な部品で構成されているため、強い衝撃を与えてしまうとバッテリーを保護するシステムが崩壊してしまうのです。その結果、過剰な電流が流れてしまい、寿命が早まってしまうでしょう。つまり、寿命を延ばすためには、スマートフォンをやさしく扱うことが大切です。

3-3.スマートフォンの設定を見直す

スマートフォンの寿命を延ばすためには、スマートフォンの設定を見直すことも大切です。最近のスマートフォンでは、省電力モードなどやさしい設定が用意されています。省電力モードにすると画面の輝度が低くなり電池の消費を抑えることができるのです。電池の消費を抑えることで充電回収を減らすことができれば、その分だけバッテリーの劣化スピードも抑えることができるでしょう。また、普段使っていない機能をオフにしたり、使わなくなったアプリを削除したりすることも効果的です。

3-4.スマートフォンの置き場所に気をつける

できるだけスマートフォンの寿命を延ばしたいのなら、置き場所に気をつけることも大切なポイントです。スマートフォンに使用されているリチウムイオン電池は高温下の環境に非常に弱い特徴を持っています。スマートフォンを気温の高いところに置いたり、直射日光が当たる場所で充電したりすると、バッテリーが著しく劣化してしまい寿命を早めることになるでしょう。

4.寿命を迎えたスマートフォンの処分方法

ここでは、寿命を迎えたスマートフォンの処分方法を解説します。

4-1.家電量販店やキャリアショップに持ち込む

1番簡単な方法としては、家電量販店やキャリアショップに持ち込む方法です。家電量販店に入っているキャリアショップでも、使い古したスマートフォンの回収を行っています。店舗に設置されているボックスに入れるだけなので、とても簡単な処分方法といえるでしょう。なお、ソフトバンクではどのブランドメーカーのものでもリサイクル回収が可能です。回収ボックスに入れられたスマートフォンは、再利用され、新しいスマートフォンの一部になります。資源を無駄にしないためにも、リサイクル回収を心がけましょう。

4-2.小型家電回収ボックスに投かんする

スマートフォンを自治体で処分する場合、小型家電回収ボックスに投かんすることになるでしょう。小型家電リサイクル法の対象品目になるため、公共施設や家電量販店に設置されている回収ボックスに投かんする形で処分することが定められています。ただし、小型家電リサイクル法に基づいて実施される回収方法は、自治体によって大きく異なるので要注意です。念のため、自治体のホームページを確認して、どのような方法で処分するのかチェックしておきましょう。

4-3.不用品回収業者に依頼する

スマートフォンを処分する方法として、不用品回収業者に依頼する方法があります。不用品回収業者の大きなメリットは、すぐにまとめて処分できる点です。スマートフォンのほかにも処分したいものがあれば、まとめて回収を依頼できるでしょう。不用品の量が多いほど費用は高くなってしまうので、見積書の内容をチェックすることが大切です。また、不用品回収業者には無料回収を行っているところがあります。パソコンダストでは、データ消去サービスも行っているので、スマートフォンの処分で悩んでいる方はぜひ一度お問い合わせください。

4-4.買取を行っているところもある

寿命を迎えたスマートフォンでも買取を行っているところがあります。スマートフォンの中にも貴重な資源が含まれているので、分解し部品にすることで再販できるからです。どうしても買い取ってもらいたい方は、買取業者に一度問い合わせてみるといいかもしれません。

5.スマートフォンの寿命に関してよくある質問

スマートフォンの寿命に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.スマートフォンが熱いときは冷やすべきか?
A.スマートフォンにとって高温や熱は大敵です。しかし、スマートフォンが熱くなったからといって冷蔵庫や冷凍庫に入れたり、保冷剤で冷やしたりしてはいけません。急激な温度変化によって結露が発生し、バッテリーの故障につながってしまうからです。スマートフォンが熱くなってしまったときは、アプリを終わらせたり電源を落としたりして自然に冷えるまで待ってください。

Q.寿命が早くなるNGの使い方は?
A.劣化したバッテリーを使い続けることです。リチウムイオンバッテリーは500回ほど充放電をくり返すと容量が半分程度まで減ってしまいます。実際に、スマートフォンのバッテリーが劣化していても使い続けている人がたくさんいるでしょう。けれども、古いバッテリーは発火の危険性があります。スマートフォンのバッテリー自体が膨張している場合はバッテリーが劣化している恐れがあるため、早めに買い換えたほうがいいでしょう。

Q.指定品以外で充電してもいいのか?
A.なるべく指定品以外での充電を避けたほうがいいでしょう。近年はメーカー純正以外の充電器も多く販売されていますが、指定品以外で充電してしまうとバッテリーの劣化につながります。電圧などが異なるため、バッテリーに大きな負荷がかかってしまうのです。スマートフォンを長く使い続けるためにも、購入時についてくるメーカー純正品の充電器を使いましょう。

Q.iPhoneとAndroid、どちらのほうが長持ちするのか?
A.iPhoneは公式で3年間、Androidは2~5年といわれています。あくまで目安となるため、使い方や扱い方によっては、もっと長く使い続けることができるでしょう。メーカーによって寿命の差はないので、スマートフォンを長く使い続けるためにはやさしい使い方を心がけることが1番です。

Q.スマートフォンを処分する際の注意点は?
A.処分前にスマートフォンのデータを移行し消去する必要があります。きちんとデータを消去しておかなければ、処分時にデータが外部へ流出し悪用される恐れがあるからです。自分でデータ消去ができない方や不安な方は、回収業者などが行っているデータ消去サービスを利用するといいでしょう。

まとめ

スマートフォンの寿命は明確に定められていませんが、2〜3年で買い換える人が多いでしょう。使い始めたばかりの頃に不具合が生じるなら修理を依頼してもよいのですが、寿命が近づいてきたときに起こる症状が目立つようになれば買い換えをおすすめします。また、使い方や扱い方によっても寿命が大きく異なるため、長く使い続けるならやさしい使い方を心がけてください。