不要なHPのパソコンはどう処分する?正しいお得な処分方法教えます!
不要になったHP(ヒューレット・パッカード)のパソコンの処分にお悩みではないですか? HPのパソコンは、世界でもトップシェアを誇り「スペックやデザイン性が高いのに価格はリーズナブル」と人気があります。そんなHPのパソコンが古くなったり故障したりして不要になった場合は、どのように処分すればいいのでしょう。パソコンはHPに限らず、粗大・不燃ゴミで処分することはできません。
そこで、どのように処分すればいいのか・処分前にやらなければいけないことは何か・買取業者や回収業者を利用する方法などについてご紹介します。
- HPパソコンの処分方法
- HPのパソコンを処分する前にすべきこと
- HPのパソコンをメーカー回収で処分する
- HPのパソコンはメーカーの引き取りや下取り処分が可能か?
- HPのパソコンは中古でも買取できる?
- HPのパソコンをパソコン回収専門業者に処分してもらう方法
- HPのパソコン処分に関するよくある質問
この記事を読んでいただければ、HPパソコンの処分に関するいろいろなことがおわかりになるでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。
1.HPパソコンの処分方法
HPのパソコンを処分する前に、製品の特徴・人気機種・基本的な処分方法など、基礎知識をご紹介しましょう。
1-1.HP(ヒューレット・パッカード)とは
HPは、1939年に米国のカリフォルニア州パロアルト市で誕生しました。2015年に、HP Inc.とヒューレット・パッカード・エンタープライズに分割し、それに伴い、日本では株式会社日本HPが設立されています。主に、コンピューターのハードウェア・マイクロプロセッサー・プリンターなどの開発・製造・販売などを行っている企業です。世界最大のパソコンメーカー・プリンターメーカーとしてその名を知られています。
1-2.HPのパソコンの特徴は
HPのパソコンには、どのような特徴があるのでしょうか。特徴・人気の理由をご紹介しましょう。
1-2-1.パソコンラインナップの一部を東京で生産している
世界的に有名なHPパソコンの一部は、東京都日野市にある工場で生産されています。そこでは、1日に約6,000台以上のパソコンを生産することが可能で、最短5営業日で納品することができるのです。そのため、通常のBTO(※)パソコンよりも、素早くユーザーに製品を届けることができます。
※BTO:「Build To Order」の略で受注生産のこと
1-2-2.性能がいいのにリーズナブルなことで人気が高い
HPのパソコンは、性能の高さで定評がありますがその割には価格がリーズナブルです。また、ラインナップが豊富なのも特徴でしょう。そのため、企業から一般家庭まで、はば広い客層から人気を集めているのです。ラインナップは、大きく分けると以下のようになっています。
- HPシリーズ:リーズナブルなエントリーモデル。価格例は、最安値のコンバーチブル型PC「HP×360」で30,000円台〜
- Pavilionシリーズ:価格が良心的で性能もいいスタンダードモデル。価格例は、スタイリッシュなモバイルノート「Pavilion13」で80,000円台〜
- ENVYシリーズ:高スペックのプレミアモデル。価格例は、デザイン・スペック・価格の3拍子がそろった人気のモバイルPC「ENVY13」で90,000円台〜ほか
- Spectreシリーズ:デザイン性も高いマスターピースモデル。価格例は、美しいデザインと高スペックが特徴のノートPC「Spectre13」で130,000円台〜ほか
- OMENシリーズ:ゲーム向けのハイエンド性能モデル。価格例は、本格的にゲームをやる人に人気のゲーミングノートPC「OMEN by HP 15」で190,000円台〜ほか
1-2-3.カスタマーサービスの対応が早くて丁寧
一般的に、パソコンメーカーのカスタマーサービスは、電話がなかなかつながらない・長く待たされるなど、連絡をするだけでも苦労するものです。けれども、HPのカスタマーサービスでは対応が素早く、親切で丁寧だと評判が高いことで知られています。「リーズナブルなのに購入した後も安心」ということも人気の理由でしょう。
1-3.HPのパソコンの処分方法は何とおりある?
HPのパソコンが不要になったときの処分方法には以下のものがあります。
- PCリサイクル法に基づいて処分する(メーカーが回収する)
- HPの引き取りや下取りサービスを利用する
- パソコンや家電などを買取する業者に売る
- パソコン専門の回収業者に処分を依頼する
それぞれの詳細は後の項で詳しくご説明します。
2.HPのパソコンを処分する前にするべきこと
HPの製品に限らず、パソコンを処分する前には「必ずやらなければならないこと」があります。ご説明しましょう。
2-1.HDDのパソコンに残っているデータを完全に消去する
パソコンを処分する前に忘れてはいけないのが「データの消去」です。企業で使用しているパソコンはもちろんのこと、家庭で使用している個人のパソコンでも必要になります。というのも、パソコンには、以下のような情報が入っているからです。
- 友人や知人のメールアドレスや住所などの個人情報
- 金融機関の情報
- クレジットカードなどのパスワード
- ショッピングサイトなどのログインIDやパスワード
上記のほか、メールや写真など、他人の手に渡ってほしくないデータなども入っているでしょう。これらをHDDに残したままパソコンを処分してしまうと、悪意のある第3者に利用されることもあります。そのために、完全にデータを消去しなければならないのです。次の項では、HPのパソコンのデータを消去する方法をご紹介しましょう。
2-1-1.HPのパソコンのデータ消去方法
「2010年以降に発売のHPビジネスノートブックPC」の以下の機種にはHDDのデータを完全に消去できる「HPディスククリーナ」が搭載されています。操作方法の詳細は、こちらでご確認ください。
- HP Mini 5102,5103
- HP ProBook Notebook PC シリーズ
- HP EliteBook Notebook PC シリーズ
そのほかのPCのデータ消去に関しては、HPのホームページで紹介されている、パソコン3R推進協会の「データ消去について」をご覧ください。
2-1-2.大切なデータは移動しておく
パソコンに入っている大切なデータは移動しておきましょう。移動方法には以下のようなものがあります。
- 外付けのHDDやUSBメモリーなどに手動でデータを移す
- Dropboxなどのクラウドサービスを利用してインターネット上にデータを預ける
- 家電量販店で販売している有料のデータ移行ソフトを利用する
- パソコン修理店などで行っているデータ移行サービスを利用する
2-2.「PCリサイクルマーク」が付いているか確認をする
処分するHPのパソコンに「PCリサイクルマーク」が付いているか確認してください。「PCリサイクルマーク」は、平成15年(2003年)10月以降に販売されている、家庭用PCに貼ってあります。このマークが貼ってあるものは、メーカーに回収を依頼する際、回収料金を支払う必要はありません。マークが貼っていないパソコンの場合は、排出者が「回収再資源料金」を負担する必要があります。
- デスクトップパソコン本体・ノート型パソコン・液晶モニター・液晶モニター一体型PCは3,000円
- CRTモニター・CRTモニター一体型PCは4,000円
2-3.周辺機器の処分はどうしたらいいのか
パソコンの周辺機器が不要になった場合はどうすればいいのでしょうか? プリンター・スキャナー・サーバーなどはPCリサイクル法による回収の対象外です。そのため、粗大ゴミ・不燃ゴミや、小型家電リサイクル法に基づいて処分する必要があります。詳細は自治体によって異なるのでご確認ください。ただし、会社や事業所で使用しているものは自治体の回収はできません。産業廃棄物の処理業者や、不用品回収業者などに回収してもらう必要があります。
3.HPのパソコンをメーカー回収で処分する
平成13年施行の「PCリサイクル法(資源有効利用促進法)」に基づき、不要なパソコンはメーカーによる自主回収とリサイクルが義務付けられています。そのため、HPでも不要になったパソコンの回収を行っているのです。リサイクルの方法は、個人と事業者で異なります。
3-1.HPによる家庭系パソコンのリサイクル
HPの「家庭系PCのリサイクル(個人のお客様)」のページにある「家庭系PCリサイクルの申し込みフォーム」からお申し込みください。また、回収の手順や方法などの詳細も確認できます。回収の対象になるのは以下の製品だけなので注意してください。
- デスクトップパソコン(本体)
- 液晶、CRTモニター一体型パソコン
- ノートブックパソコン
- CRTモニター・液晶モニター
- 付属のアクセサリー(キーボード・マウスなど)
3-2.HPによる事業系パソコンのリサイクル
事業所や会社で使用していたHPのパソコンは、「事業系ハードウェアのリサイクル(法人のお客様)」のページにある「お申し込みはこちら」からお申し込みください。
3-3.HPによる回収処分のメリット・デメリット・注意点
HPによる回収処分のメリットは、メーカーによる回収なので安心できることでしょう。ただし、PCリサイクルマークが付いていないパソコンは有料になるのでご注意ください。また、プリンターなどの周辺機器などは回収対象外なので、自治体の粗大ゴミや小型家電リサイクル法に基づいて処分しなければならず、手間がかかるのがデメリットといえます。回収手続きには時間がかかるため、時間に余裕を持って申し込むようにしましょう。HPに回収を依頼する際は、事前に詳細をこちらでご確認ください。
4.HPのパソコンはメーカーの引き取りや下取り処分が可能か?
HPのパソコンを新しい機種に買い替える場合は、引き取りや下取り処分などのサービスを行っているのでしょうか。探ってみました。
4-1.HPの買取サービス「HPデバイスリフレッシュ」
日本HPでは、「HPデバイスリフレッシュ」という買取サービスを行っています。サービスの対象は、法人のお客様のPCです。HPデバイスリフレッシュのサービスの特徴は以下のようになっています。
4-1-1.HP以外のメーカーパソコンや周辺機器なども買取対象
買取サービスの対象になるのは、HPのパソコンだけではありません。HP以外のメーカーのパソコンや、プリンター・サーバー・周辺機器なども買取対象になります。
4-1-2.廃棄コストを削減できる
HPデバイスリフレッシュを利用すれば、パソコンの廃棄コストを削減することができます。また、買取金額を「新しいHPのパソコン」を導入する費用に充てられるでしょう。
4-1-3.セキュリティー面で安心できる
PCを買取に出すときは、HDDに残っているデータや個人情報を完全に消去しなければなりません。HPデバイスリフレッシュではHDDのデータを消去し、データ消去証明書の発行も行っています。
4-2. HPデバイスリフレッシュの利用方法
ホームページの「HPデバイスリフレッシュのサービスのご案内」のページからお申し込みください。「サービスの流れ」の詳細も書いてあります。
4-3. HPデバイスリフレッシュのメリット・デメリット・注意点
HPデバイスリフレッシュのメリットは、前項で挙げているように、HP以外のパソコンも買取対象である・新製品を買うときの費用にできる・セキュリティー面が安心などです。また、プリンター・サーバー・周辺機器などの買取にも対応しているのもメリットでしょう。ただし、見積金額の有効期限は1か月で当月の回収が必要、買取金額の振込までに時間がかかるなど、制約があるのでご利用の際は、事前に「HPデバイスリフレッシュのサービスのご案内」で詳細をお確かめください。
5.HPのパソコンは中古でも買取ができる?
HPのパソコンの中古市場における需要や、中古でも人気のある製品などをご紹介しましょう。
5-1.HPのパソコンは中古でも需要がある?
高性能なのに低価格であることから、大手企業から一般のユーザーまで人気の高いHPのパソコンは、中古市場でも人気があります。特に人気なのは、新しいモデルのノートパソコンです。
5-1-1.HPのパソコン人気モデル
人気が高いのは新しい・デザイン性が高い・使い勝手がいいなどの以下のモデルです。
- HP15-bw000:フルHD(1920×1080)で作業領域が広い・非光沢ディスプレイで目が疲れない・かっこいいデザインなどが特徴。PCデビューの1台としても人気
- HP15-bs000:HP15-bw000と同様、普段使いに向いている1台としても人気
- HP Pavilion Power15:重い作業も快適にこなせる。高スペックなのでビジネス仕様はもちろん、動画の編集やゲームなどマルチに活躍
- OMEN by HP15:ゲーミングPCとして人気の一台。薄型で軽量なので持ち運びも楽
- HP Spectre13:軽量で薄型のノートPCですが、フルHDディスプレイにもタイプ。ダークグレーとゴールドの配色のデザインもスタイリッシュだと評判が高い
5-2.HPのパソコンの買取先にはどこがある?
未使用・まだ新しい・まだ使用できる、HPのパソコンの買取先には以下のようなところがあります。
5-2-1.総合リサイクルショップ
デジタル家電などを扱っている総合リサイクルショップでは、パソコンの買取を行っているところもあります。その多くは、データの消去サービスも行っているようです。また、周辺機器の買取も行っているので、不要になったパソコンや周辺機器などをまとめて1度に処分できるのがメリットでしょう。ただし、店頭まで自分で運ばなければならない、宅配買取の場合は慎重にこん包しなければならないなど、手間がかかります。さらに、総合リサイクルショップの場合は、未使用品や最新モデルでないと買取金額が安いことがデメリットでしょう。
5-2-2.パソコン専門の買取業者
パソコン専門買取業者の場合は、パソコンに詳しいスタッフが査定を行うために、総合リサイクルショップよりも適切な価格で買取してもらえるのがメリットです。また、業者の中には故障している・壊れているパソコンでも部品の買取を行っている業者もあります。買取方法も、店頭・宅配・出張などで対応している業者もありますが、店頭に持ち込みすると査定金額がアップする可能性も大です。ただし、業者によって買取価格や条件は異なります。事前に何社か見積もりに出して比較検討したほうがいいでしょう。
6.HPのパソコンをパソコン回収専門業者に処分してもらう方法
「1-3.HPのパソコンの処分方法は何とおりある?」でご紹介した、パソコン専門の回収業者に処分を依頼する方法をご紹介します。パソコン回収専門業者では、HPに限らずほかのメーカーのパソコンでも回収OKです。業者によって回収方法・条件・費用・対象品目などは異なります。そこで、パソコン回収専門業者「パソコンダスト」の利用方法をご紹介しましょう。
6-1.パソコンダストの無料回収とは?
パソコンダストは、パソコンやノートパソコン、周辺機器、小型家電などを専門に回収する業者になります。パソコンダストの最大の特徴は、他社では有料回収になるものも無料回収するところです。「送料無料対象商品」が1点でもあれば、ほかの送料有料対象商品も無料で回収してもらえます。パソコンダストが無料回収できるのは、以下の理由があるのです。
- 回収した製品で需要のあるものはメンテナンス・修理を施し、再販売して利益を出せる
- 回収した製品を自社施設で分解・分類資源とし、貴重な貴金属などを再販売し利益を出せる
詳細は、こちらの「無料サービスの理由」もごらんください。
6-2.パソコンダストの無料回収方法
パソコンダストでは、3つの回収方法を行っています。
- 持ち込み回収:神奈川県にある持ち込み回収センターに、パソコンを持ち込みする方法。無料回収対象品目が1点でもあれば、そのほかの製品も回収処分費用は無料
- 出張回収:無料回収対象品目が15点以上ある場合は、スタッフが出向いて無料で回収
- 宅配回収:無料回収対象品目が1点でもある場合は、そのほかの製品も回収処分費用は無料
宅配回収の場合のダンボールサイズや、利用できる宅配業者などの詳細はこちらの「宅配回収」をごらんください。
6-3.パソコンダストの無料回収のメリットとは
パソコンダストを利用するメリットとしては、以下のことが挙げられます。
- 送料無料対象商品があれば、ほかの不用品も無料で回収してもらえるのでお金がかからない
- パソコンはメーカーの回収に、周辺機器は粗大ゴミになど、別々に回収手配をしなくてもいいので手間がかからない
- パソコン内のデータ消去も依頼できるので安心して処分できる(有料で消去証明書発行サービスもあり)
6-4.送料無料対象商品と有料対象商品をチェックする!
パソコンダストを利用する前には、事前に送料無料対象商品と有料対象商品をチェックしてください。また、宅配回収で使えるダンボールのサイズは決まっているので気を付けましょう。
7.HPのパソコン処分に関するよくある質問
HPのパソコン処分に関する質問を集めてみました。参考にしてください。
Q.HPのパソコンに付属していたキーボードやマウス、コードやマイクなどの付属品は、HPに回収してもらえるのですか?
A.パソコンと一緒に送る場合は回収してくれます。ただし、取扱説明書などの書類やCD-ROMなどは回収していません。
Q.HPにパソコンの回収依頼した場合、エコゆうパックの伝票が届くまで何日かかるのでしょうか?
A.PCリサイクルマーク付きパソコンの場合は、申し込みから1週間程度、マークなしのパソコンの場合は、回収料金の入金確認後1週間程度で届きます。引っ越しなどの場合は、時間に余裕を持って依頼したほうがいいでしょう。
Q.HPのノートパソコン以外にも、ほかのメーカーのパソコンがあるのですが一緒にHPで回収してもらえますか?
A.HPでは、自社製品(HP・Compaq・DEC)以外の製品は回収対象としていません。ほかのメーカーはそれぞれのメーカーにお問い合わせ・申し込みをしてください。
Q.HPのパソコンと、ほかのメーカーのパソコンが複数台あります。処分したいのですが、それぞれのメーカーに回収を依頼するのが大変です。
A.パソコンのメーカーがいろいろある場合は、パソコン専門回収業者に依頼すると一度に処分できます。パソコンダストなら、パソコン回収の際、周辺機器・家電・日用雑貨などの不用品も一緒に無料回収が可能です。詳しくは、こちらをごらんください。
Q. HPのパソコンを買取査定に出すとき、できるだけ査定金額をアップするためのコツはありますか?
A.以下のことを実行しましょう。
- 掃除をする:できるだけきれいに掃除をする。モニターや外見だけではなく、キーボード間のミゾなど細かい部分もきれいにする。シールやステッカーなどを貼っている場合は、はがして跡も拭き取る
- 動作確認をする:正常に動くか動作確認をする
- 説明書などを揃える:説明書・保証書・ACアダプター・バッテリー・マウスなど付属品はできるだけ全て揃える。購入したときの外箱があればそれも用意する
まとめ
不要になったHPのパソコンを、どうやって処分すればいいのか迷っている人は多いものです。メーカーやパソコン専門回収業者などに回収を依頼するほか、まだ動くパソコンは買取に出す方法もあります。また、パソコン以外にも周辺機器などをまとめて処分するなら、宅配回収の際の送料や回収費用が無料になるパソコンダストをご利用ください。無料で不用品をスピーディーに処分することができます。自分に合った方法を選んでくださいね。