壊れたスマホを初期化する方法を解説。データ復元のためにやることも紹介
スマートフォン(以下、スマホ)は今や生活になくてはならない電子機器です。写真や住所など個人情報をすべてスマホの中に保存しているという人も珍しくないでしょう。そのため、スマホが壊れるととても不自由することになります。壊れたスマホを修理する際、スマホを初期化しなければならないことは、珍しくありません。
今回は、スマホの初期化方法やデータを復旧するためにやっておきべきことなどを解説します。
この記事を読めば、スマホの初期化方法に悩んだりデータ復元に苦労することはなくなるでしょう。スマホをお使いの皆様は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.スマホの初期化とは何か
はじめに、初期化の定義や必要性を解説します。
1-1.スマホの初期化とはどんなものか?
スマホを初期化すると、工場出荷時の状態に戻ります。つまり、スマホに保存されている以下のようなデータは削除されてしまうのです。
- 電話番号・メールアドレス
- インストールしたアプリ
- 写真やメール
スマホが登場する以前の携帯電話でも、登録していたメールアドレスや電話番号が消えてしまって大変な思いをしたという人もいるでしょう。スマホは、携帯電話とは比べものにならないくらいたくさんの情報が記録されています。不用意に初期化すれば、日常生活に大変な影響がでることもあるはずです。
1-2.初期化が必要なとき
スマホの初期化は、以下のような場合に必要です。
- スマホが故障した
- スマホを処分する
- スマホを売却・譲渡する
スマホが故障した場合、初期化することで直ることがあります。また、スマホを処分や売却・譲渡する場合は、個人情報保護のために初期化することが大切です。
1-3.初期化する際の注意点
不用意にスマホを初期化してしまうと、個人ではデータの復元が困難になることがあります。スマホが壊れたからと言って慌てて初期化しないように気をつけましょう。初期化する際は、しっかりとデータをバックアップしておくことが必要です。
2.スマホの初期化方法
この項では、スマホの初期化方法を解説します。
2-1.スマホを初期化する前に行うこと
この項では、スマホを初期化する前に行うことを解説します。
2-1-1.バックアップを取る iPhoneの場合
iPhoneはicloudにデータを保管しています。「設定」→「ユーザー名」→「icloudバックアップ」と操作していきましょう。icloudバックアップがオンになっていれば、Wi-Fiネットワークに接続中に充電するだけで自動的にバックアップがされています。バックアップをした最終日時を確認し、必要ならば「今すぐバックアップを作成する」をタップし、バックアップを取りましょう。なお、icloudは5Gまでは無料で、それ以上は有料で拡張できます。
ちなみに、バックアップを取れるのはインストールしたアプリ・電話番号・メールアドレス・写真・ダウンロードした音楽などです。
2-1-2.バックアップを取る アンドロイドの場合
アンドロイドの場合は、「設定」→「バックアップとリセット」を選択し、「私のデータをバックアップ」をタップすればバックアップが行われます。アンドロイドの場合、Googleアカウントと紐付けされているものしかバックアップできないので注意しましょう。コンテンツすべてをクラウドにバックアップしたい場合、バックアップアプリを利用してください。
2-1-3.GoogleアカウントやAppleIDの確認
バックアップしたデータを戻す場合、GoogleアカウントやAppleIDやパスワードが必要です。必ずメモに残しておきましょう。
2-1-4.アプリのIDなどを取得しておく
アプリによっては、データ移行するにはIDを取得しておく必要があります。必ずIDが必要かどうか確認し、取得しておきましょう。LINEの場合は、メールアドレスをLINEに登録しておけば、再設定をする際にデータ復元の番号をメールアドレス経由で受け取ることできます。
2-1-5.SDカードやキャリアのバックアップサービスを利用する
バックアップをより万全にしておきたい場合は、SDカードや携帯キャリアのデータ預かりサービスなどを利用しましょう。SDカードへのバックアップ方法はスマホごとに異なるので、説明書を確認してください。ドコモ・ソフトバンク・auは、それぞれ独自のデータ預かりサービスを展開しているので、利用してみてもいいですね。
2-2.スマホの初期化
この項では、スマホの初期化手順を紹介します。
2-2-1.iPhoneの初期化
iPhoneを初期化するのは、以下の手順で行いましょう。
- サインアウト:「一般」→「ユーザー名」とタップし、一番下にスクロールするとサインアウトの項目が出てくるので、タップする。この際、「データのコピーをiPhone内に残す」かどうかを聞かれますので、いいえを選択すること
- 初期化:「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」→「iPhoneの消去」を選択する
2-2-2.アンドロイドの初期化
アンドロイドの初期化は、以下の手順で行います。「設定」→「バックアップとリセット」→「データの初期化」→「デバイスをリセット」これで、初期化は完了です。
2-3.スマホを初期化する際の注意点
スマホの初期化は、タップして行うだけなので、手順が分かれば難しくありません。ただし、何らかの原因で電源が入らないスマホの初期化は不可能です。また、中のデータを取り出すことも大変難しいでしょう。電源が入らないスマホは、そのまま処分するしかありません。「万が一、データが流出したら困る」という場合は、スマホを物理的に破壊すれば大丈夫です。
3.スマホの初期化に関するよくある質問
この項では、スマホの初期化に関するよくある質問を紹介します。
Q.スマホの初期化をすれば、故障が必ず直るのですか?
A.いいえ。スマホの初期化が有効な故障は、ウィルス感染やダウンロードしたデータが原因でスマホに不具合が起きた場合だけです。基板などの故障が原因の場合は、バックアップを取って新品に交換したり、工場へ修理に出したりしましょう。
Q.スマホのバックアップを自動で取り続けることはできますか?
A.はい。バックアップ機能がオンになっていれば自動でバックアップを取り続けることは可能です。ただし、機種によってはできないこともあるので、説明書を確認してください。
Q.GoogleアカウントやAppleID・パスワードが分からなくなれば、スマホの復元は難しいでしょうか?
A.アカウントやパスワードが分からなくなったときの救済措置はあります。しかし、救済措置の設定は任意です。さらに、救済措置として設定したキーワードなどを忘れてしまった場合、復元が難しくなることもあるでしょう。アカウントやID・パスワードはしっかりと管理を行い、救済措置のキーワードなども忘れずにメモしておくことが大切です。
Q.民間業者で、スマホのデータを復元してくれるところに依頼すれば、データの復元はできるでしょうか?
A.はい。ただし、スマホの電源が立ち上がらないと難しいケースがあります。
Q.スマホの調子が悪いときに出るサインはあるでしょうか?
A.電源が勝手に落ちたり、再起動をくりかえす場合は故障の前兆です。至急バックアップを取りましょう。
まとめ
いかがでしたか? 今回はスマホの初期化方法やバックアップの取り方を解説しました。現在、スマホは中古でも一定の値段で売却できます。故障したときだけではなく、スマホを売却したい場合もしっかりと初期化をしておきましょう。データは一度流出してしまうと、完全に回収することは、ほぼ不可能です。