電子レンジの買い替えタイミングが知りたい!~処分方法と注意点~

「上手に温められなくなってきた」「途中で止まることが増えた」など、電子レンジに不具合が起き始めたら買い替えのサインかもしれません。電子レンジは家電製品なので、いずれ使えなくなるときがやってきます。急に壊れてしまえば、何かと不便を感じることになるでしょう。電子レンジの買い替えサインは分かりやすいものが多いので、事前に知っておけば適切なタイミングでの買い替えが可能です。本記事では、電子レンジの買い替えに必要な知識を解説します。

  1. 電子レンジの買い替えについて
  2. 電子レンジの買い替え~処分について
  3. 電子レンジの買い替え~回収業者に頼む場合
  4. 電子レンジの買い替えに関してよくある質問

この記事を読むことで、電子レンジの買い替えのタイミングやお得な処分方法が分かります。気になっている方は、ぜひチェックしてください。

1.電子レンジの買い替えについて

まずは、電子レンジの寿命とよくある故障をチェックしておきましょう。あらかじめ把握しておけば、ベストなタイミングで買い替えることができます。

1-1.電子レンジについて

電子レンジは、電磁波(電波)により、水分を含んだ食品などを発熱させる調理機器です。主な種類は、単機能レンジ・オーブンレンジ・スチームオーブンレンジと3つの加熱方式に分かれています。それぞれの特徴を以下にピックアップしてみました。

  • 単機能レンジ:マイクロ波が搭載された一般的な電子レンジ
  • オーブンレンジ:マイクロ波とヒーターが搭載されている。レンジ機能とオーブン・グリル機能が両用できる
  • スチームオーブンレンジ:スチームを用いたオーブンレンジ。焼く・煮るだけでなく、蒸すという調理方法ができる

1-2.寿命・よくある故障について

一般的に、家庭用電子レンジの寿命は約10年といわれています。なぜなら、電子レンジの要となる「マグネトロン」という部品の寿命が10年だからです。マグネトロンは、真空管の1つで強力なマイクロ波を発生させます。ただし、使用頻度によって早めに寿命を迎えることがあるのです。
よくある故障としては、ターンテーブルの駆動不良があります。スムーズにまわらない・がたつく・異音がするなどの症状が起きるのです。
ほかにも、ドアの開閉不良・電気回路とファンモーターの故障があります。現在、使用している電子レンジにどんな不具合が出ているのか、確認してください。

1-3.買い替えのタイミングとは

電子レンジの平均寿命は約10年なので、10年以上経過している場合は買い替えを検討したほうがよいでしょう。以下の症状が出てきたら、買い替えのタイミングだと思ってください。

  • うまく温められなくなってきた
  • 途中で止まることが多くなった
  • 操作ボタンが利かない

1-4.修理はできるのか?

故障内容によっては、修理できるケースがあります。ただし、販売年月日から8年以上経過している電子レンジの場合、必要な部品がそろわないことがあるので要注意です。電子レンジの補修用性能部品の保有期間は、約8年となっています。修理か買い替えで悩んだときは、使用年数と部品保有期間の8年を目安にしてください。
また、買い替えよりも修理のほうが高くなる可能性があります。修理にかかる費用も踏まえながら、考えてみるとよいでしょう。

2.電子レンジの買い替え~処分について

新しい電子レンジに買い替えた場合、古いものはどのように処分すればよいのでしょうか。ここでは、電子レンジの処分方法について詳しく説明します。

2-1.小型家電リサイクル法について

小型家電には、レアメタル・銅・銀・鋼などの貴重な資源が含まれています。これらの資源を有効利用し、環境汚染を防止するために施行されたのが「小型家電リサイクル法」です。電子レンジは、小型家電リサイクル法の対象品目となります。回収方法は自治体で異なるので要注意です。詳細は、自治体のホームページを確認してください。

2-2.処分方法について

電子レンジの処分方法は、自治体・販売店・メーカー・リサイクルショップ・回収業者があります。それぞれの方法とメリット・デメリットをチェックしていきましょう。

2-2-1.自治体による回収

自治体で処分する場合、まず確認してほしいのが処分ルールです。ゴミの分類・回収方法が自治体によって異なるため、事前にチェックしておかなければなりません。たとえば、ある自治体は不燃ゴミでも、ほかの自治体では粗大ゴミに指定されているところもあります。
不燃ゴミの場合は、指定袋に入れてゴミステーションへ出す方法となるでしょう。粗大ゴミの場合は、粗大ゴミシールなどを購入して貼りつけてから、指定回収場所へ運ばなければなりません。自治体によっては、事前の申し込みが必要なところもあるので注意してください。
また、スマートフォン・ゲーム機・カメラ・ラジオ・ヘアドライヤーなどの小型家電は、公共施設などに設置されている「小型家電回収ボックス」に投函(とうかん)するだけで処分できます。小型家電リサイクル法に基づいて、自治体のルールで処分することが大切です。ただし、自治体によっては小型家電回収ボックスが設置されていないところもあるので気をつけてください。回収ボックスは、家電量販店にも設置されているところがあるので、探してみるとよいですよ。また、設置されているか確認したいときは、「小型家電リサイクル回収ポータルサイト」を利用するとよいでしょう。

2-2-2.販売店による下取り・引き取り

新しい電子レンジを購入すると同時に、販売店で下取り・引き取りをしてもらう方法もあります。下取りの場合は、正常に稼働できる電子レンジが対象です。壊れている・不具合が出ている電子レンジは、下取りできない可能性があるので注意してください。販売店によっては、下取りを行っていないところもあります。
また、引き取りの場合も、販売店によって無料か有料か異なるでしょう。新しい電子レンジを購入する方だけ、無料で引き取りを行うなど条件が決まっているところもあります。下取り・引き取りを依頼する前に、販売店へ確認をとってください。

2-2-3.メーカーによる下取り・引き取り

家電リサイクル法の対象品目となるテレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・エアコン・洗濯機(乾燥機)の4品目は、メーカーによる回収・リサイクルが義務づけられています。電子レンジは対象外なので、メーカーによる回収は行っていません。

2-2-4.リサイクルショップ

正常に稼働する電子レンジであれば、買い取りという方法でリサイクルできるでしょう。買い取ってもらえれば、費用をかけずに処分できます。しかし、壊れているもの、不具合が出ているものはNGです。また、平均寿命である8年が経過している電子レンジも、買い取りが難しいでしょう。一般的に、発売年月日から5年以上経過している家電は買い取りしてもらえない可能性があります。

2-2-5.回収業者

買い取ってもらえなかった・ほかにも処分したい不用品があるという方は、回収業者への依頼がおすすめです。宅配・持ち込み・出張の3つの回収方法から選択できるでしょう。出張回収や宅配回収を利用すれば運搬の必要がなく、手間と時間がかかりません。故障していても回収可能なところが多いので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

3.電子レンジの買い替え~回収業者に頼む場合

回収業者に依頼する場合は、業者選びが最も大切なポイントです。スムーズに処分するためにも、業者の利用ポイントを把握しておきましょう。

3-1.業者選びのポイント

業者の中には、不正を働く悪徳業者が存在しています。悪徳業者に引っかからないためには、業者選びのポイントを知ることが大切です。どの業者に依頼すべきか悩んだときは、以下のポイントに注目してください。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 回収方法が選択できるか
  • 低費用、または無料回収が可能か
  • 取扱商品が幅広いか
  • 回収の実績があるか
  • 宅配回収の場合、送料がかからないか
  • 無料相談を受けつけているか
  • 口コミ・評判がいいか
  • 古物商許可を取得しているか

パソコン・不用品の無料回収を行っている「パソコンダスト」は、全国対応・送料無料・回収無料です。対象商品が1点でもあれば、送料が無料となります。対象商品は、デスクトップパソコン・液晶テレビ・タブレット端末・スマートフォン・ゲーム機などさまざまです。処分で悩んでいる方は、ぜひ1度ご相談ください。

3-2.料金について

回収業者に依頼する場合、処分費用がかかります。不用品の種類・重量・大きさなどで異なりますが、電子レンジは約2,000~3,000円が目安でしょう。あくまで目安となるため、具体的な料金については業者に問い合わせてください。中には、処分費用+収集・運搬費用がかかるところもあるので要注意です。
できるだけ、お金をかけたくない方は無料回収を利用するとよいでしょう。ただし、なぜ無料で回収できるのか「理由」が明確になっている業者に依頼してください。理由が明確になっていない業者は、悪徳業者の可能性があります。

3-3.回収方法

近くに店舗がある方は持ち込み回収、自分のペースで処分したい方は宅配回収を選ぶとよいでしょう。また、不用品が大量にある・運搬が無図ましいという方は、出張回収がおすすめです。不用品の量やそのときの状況で、回収方法を選択してください。

3-4.注意点について

「回収後、追加料金を請求された」「不法投棄されていた」など、業者との間でトラブルが起きています。業者選びのポイントを踏まえた上で、複数の業者を比較しましょう。また、トラックで無料回収を呼びかけている業者も要注意です。「トラックに積まれた後に、処分費用を請求された」というトラブルが増えています。無料で回収してもらえるから、と安易に利用しないようにしてください。

4.電子レンジの買い替えに関してよくある質問

電子レンジの買い替えに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.不具合を放置するとどうなるのか?
A.異常に熱くなってしまうなどの症状は非常に危険です。そのまま使い続けた結果、電子レンジから火花が出た・発火して火事になったという報告もあります。使いづらいと感じたときや、不具合が出ているときは、できるだけ早めに買い替えを検討したほうがよいでしょう。

Q.自治体で処分する場合の費用はいくらぐらいか?
A.自治体によって異なりますが、無料~500円で処分可能です。具体的な料金に関しては、自治体のホームページなどを確認してください。また、自治体によっては、直接ゴミ処理センターに持ち込むことで費用がかからないところもあります。

Q.長持ちさせるためにできることとは?
A.定期的に掃除をしてください。使用後の汚れをそのままにしてしまうと、寿命が短くなる傾向があります。使った後の汚れはすぐにキレイにしたほうがよいでしょう。また、ターンテーブルを乱暴に扱ったり、誤った使い方をしたりしないように心がけてください。

Q.ネットオークションに出品できるのか?
A.ネットオークションは登録を済ませれば、写真と説明文を掲載して出品できる仕組みです。しかし、買い手が見つからなければ処分できず、落札者とのトラブルも相次いでいるので注意しなければなりません。トラブルを避けたい方は、ネットオークションを利用しないほうがよいでしょう。

Q.高く売るポイントとは?
A.電子レンジの中でも、スチームオーブンレンジの需要があります。年々、新モデルが登場しているため、早めに査定へ出したほうがよいでしょう。また、商品の状態と付属品の有無が買い取り額に大きく影響する可能性もあります。取扱説明書などの付属品があれば、一緒に査定へ出してください。

まとめ

いかがでしたか? 電子レンジの寿命は約10年だといわれています。メーカーの部品保有期間は約8年となっているため、買い替えの目安は8~10年といえるでしょう。購入してから2~3年なら修理でも構いませんが、8年以上経過している場合は買い替えをおすすめします。不要になった電子レンジを処分する際は、自治体・販売店・リサイクルショップ・不用品回収業者の方法があるため、それぞれのメリット・デメリットを踏まえた上で選択してください。きちんと知識を身につけておけば、上手に買い替えることができるでしょう。