モニターの寿命は? 知っておくべき買い替えのタイミングと処分方法
モニターの寿命についてご存じでしょうか? モニターは「ディスプレイ」とも呼ばれ、パソコンの画面を出力する機器のことをいいます。モニターにも寿命があり、故障した際には買い替えを検討する必要があるでしょう。パソコンが使えなくなって困る前に、モニターの寿命がどのくらいなのか、どのようなタイミングで買い替えを検討すべきなのかを把握しておくことをおすすめします。
この記事では、モニターの寿命や処分方法などをまとめてご紹介しましょう。
この記事を読むことで、モニターを買い替えるタイミングについて考えることができるはずです。ぜひ参考にしてスムーズな買い替えをしてください。
1.モニターの寿命について
まずは、モニターの種類や寿命についてご紹介します。
1-1.モニターとは?
モニターとは、パソコンの画面のことです。パソコン本体で動作した内容を画面に表示する機器であり、パソコンと一体型のものと別々になっているものがあります。モニターの種類は主に以下のとおりです。
- 液晶モニター:現在主流となっているモニター。薄くて場所をとらず、消費電力が少ない
- ブラウン管モニター:液晶モニターが普及する前に主流だったモニター。奥行きと重さがあり、消費電力も大きい
- プラズマモニター:映像が鮮明だが、液晶に比べて消費電力と価格が高い
- 有機ELモニター:次世代のモニターとして期待されている。価格が非常に高いのが特徴
1-2.寿命について
現在主流となっている液晶モニターの場合、30000時間使用すると寿命を迎えるといわれています。この数字は、故障せずに使用できる保証時間として設定されたものです。もちろん1日のパソコン使用時間は人によって異なるため、一概に「何年持つ」といえるものではありません。しかし、平均すると基本的な寿命は「10年前後」ということになるでしょう。ブラウン管モニターやプラズマモニターは液晶に比べて寿命が短いとされています。有機ELモニターはさらに短く、液晶の半分程度です。
1-3.寿命に差が出る要因とは?
モニターの寿命は、さまざまな要因によって変わってきます。まず、使用頻度の違いです。毎日8時間パソコンを使用する場合と、週に数回程度使用する場合とでは、モニターの寿命に差が出るのは当然でしょう。また、使い方や使用環境が寿命を大きく左右する場合もあります。たとえば、頻繁にモニターのON・OFFを切り替えることは負担をかけることになり、寿命が縮む原因になるでしょう。また、温度差の激しい部屋では結露が発生してしまい、故障の原因になります。
2.モニターの寿命が近いときの症状
モニターの寿命が近いときに現れる症状や寿命を延ばす方法などをまとめました。
2-1.こんな症状に注意!
モニターの寿命が近づくと、以下のような症状が起こりやすくなります。
- 画面が薄くなる
- 画面が暗くなる
- 以前まで出ていた色が表示されない
- 画面に何も映らない
- パソコンと連動しない
2-2.寿命チェック項目
モニターに不具合が発生したとき、寿命かどうかを確認するためには、以下の項目をチェックしてみましょう。
- パソコンの電源は入っているか
- ディスプレイのコンセントは抜けていないか
- 配線が抜けていないか
- ディスプレイドライバーは最新の状態か
上記を確認しても原因が特定できない場合は、寿命が近づいているサインであると判断すべきでしょう。
2-3.寿命を延ばす方法
モニターの寿命を少しでも延ばすためには、温度差の激しい場所での使用を控えるようにしましょう。特にノートパソコンは外出先に持って行くこともあると思いますが、室外と室内の温度差が激しいときは結露が発生してモニターの劣化をすすめる原因になります。また、明るさを抑えることでモニターの寿命を延ばすことが可能です。ただし、暗くしたり明るくしたりを頻繁に繰り返すのはよくありません。少し暗めを意識して常に一定の明るさにしておきましょう。
3.モニターの買い替えについて
モニターを新しく買い替える場合のタイミングや、古いモニターの処分方法についてまとめました。
3-1.買い替えのタイミングについて
モニターが突然壊れてそのまま使えなくなる、というケースはなかなかありません。前兆となる症状が少しずつ現れていることが多いはずです。完全に映らなくなる前に、買い替えを検討しておいたほうがよいでしょう。「画面に線が出るようになる」「画面が暗い」などの症状が頻繁に起こるようになったときが、買い替えのタイミングだと考えてください。
3-2.修理はできるのか?
モニターの調子が悪くなったとき、修理か買い替えで迷う人は多いでしょう。もちろん、簡単な修理で改善される場合もあります。しかし、購入から年数がたっている場合は、修理に高額な費用がかかってしまうケースがほとんどです。買い替えたほうが安く済む場合もあるため、慎重に検討してください。
3-3.処分方法
買い替えで不要になったモニターの処分方法についてご紹介します。
3-3-1.自治体
モニターはPCリサイクル法の対象になるため、不燃ゴミや粗大ゴミとして自治体が回収することはできません。ただし、中にはモニターを小型家電として回収している自治体もあるのです。回収ボックスに投かんすると無料回収してもらえるため、自分が住んでいる地域ではどのようなルールになっているのか確認しましょう。
3-3-2.家電量販店
一部の家電量販店では、不要になったモニターの回収を行っています。新しいモニターを購入する家電量販店で回収サービスを行っていないか確認してみるとよいでしょう。購入と処分が同時にできるため、大変手軽な方法です。回収料金はモニターの種類によって異なるため、事前に確認しておきましょう。ただし、回収を行っていない店舗もあるため注意してください。
3-3-3.メーカー
PCリサイクル法では、メーカーによるモニターの回収が義務づけられています。各メーカーのホームページから申し込むと回収してもらえるでしょう。PCリサイクル法の施行後に購入したモニターであれば、無料で回収してもらえます。施行前のパソコンは有料回収になるため、「PCリサイクルマーク」の有無を確認しておいてください。有料回収の場合、料金は3,000円前後です。メーカーが倒産してしまっている場合は「パソコン3R推進協会」に依頼すると有料で回収してもらえます。
3-3-4.回収業者
不用品の回収を行っている業者に依頼する方法もあります。「パソコンダスト」は、パソコンや不用品の無料回収を行っている業者です。送料無料対象商品と同こんして宅配で送ると全国どこからでも送料無料で回収します。液晶モニターは送料無料の対象になるため、ほかにも処分したいものがあれば一緒に段ボールに入れて送ってみてください。
3-4.リサイクルについて
まだ使える状態のモニターは、リサイクルショップなどに依頼して買い取りしてもらう方法もあります。以下のようなモニターであれば、買い取り対象になる可能性が高いでしょう。
- きれいな状態である
- 動作に問題がない
- 付属品がそろっている
- 購入から5年以内のもの
- 人気メーカーのもの
3-5.注意点
モニターの処分を回収業者に依頼する場合、業者選びには十分注意してください。中には悪質な営業をしている違法業者なども存在しています。そのような業者を利用するとトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるでしょう。特に、無料の回収業者を利用する場合は、なぜ無料で回収することが可能なのかをしっかり説明できる業者を選ぶようにしてください。
4.モニターの寿命や買い替えに関するよくある質問
「モニターの買い替えを検討している」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.パソコンの寿命は何年くらいですか?
A.一般的には5年程度といわれています。もちろん使用頻度や使い方によっても異なるため、5年以上問題なく使える場合もあるでしょう。
Q.パソコンを高額買い取りしてもらうためのポイントを教えてください。
A.状態をできるだけきれいにしておくこと、付属品をそろえておくことで査定金額がアップする可能性があります。また、正常に動作するか確認してから買い取りに出すようにしてください。
Q.パソコンの電源が頻繁に落ちます。買い替えを検討したほうがよいでしょうか?
A.電源ユニットやマザーボードの不具合が原因になっている可能性があります。購入からある程度年数がたっていると修理が難しくなるため、完全に電源がつかなくなる前に買い替えを検討するべきでしょう。
Q.不用品回収業者が回収できないものもありますか?
A.基本的に、生ものや危険物などは回収不可能です。「パソコンダスト」では家電リサイクル法の対象品目や木製・布製の家具も回収できないため注意してください。
Q.不用品回収業者の事業にはどのような許可が必要なのですか?
A.一般家庭から不用品を回収する場合は「一般廃棄物収集運搬業」の許可、法人から回収する場合は「産業廃棄物収集運搬業」の許可が必要になります。
まとめ
いかがでしたか? モニターの寿命や買い替えのタイミング、処分方法などをまとめてご紹介しました。モニターの不具合を早めに見極め、買い替えを検討する必要があるでしょう。また、不要になったモニターをどのように処分するかも決めておくと安心です。ぜひこの記事を参考にして、モニターをスムーズに買い替えてください。