エアコンを買い替える目安は何? 不要になったエアコンの処分方法は?
エアコンは、一般家庭から大規模な施設まで室温調節に欠かせない家電です。部屋ごとにエアコンが付いている、という家も珍しくありません。エアコンの寿命は10~15年と言われていますが、エアコンの買い替え時期に悩んでいる人も多いと思います。
そこで、今回はエアコンを買い替える時期の目安や、処分方法などを解説しましょう。
この記事を読めば、エアコンの買い替え時期に悩むことは、もうありません。エアコンの買い替えを検討している人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.エアコンを買い替える目安とは?
エアコンの寿命は10~15年ですが、平均すると13.5年と言われています。ただし、これはあくまでも目安です。毎日フル稼働していれば、10年未満で壊れてしまうこともありますし、使う季節が限られている場合は15年たっても全く問題なく動き続ける場合もあります。エアコンの寿命が近くなると以下のような症状が現れやすくなるので、参考にしてください。
- エアコンや室外機から異音がする
- エアコンから出る風が弱い
- エアコンから異臭がする
- エアコンや室外機から水が漏れるようになった
- 温度調整ができなくなった
2.買い替えがお得になるケース
家電は、製造が終了した後も修理に備えて一定期間部品をストックしておく決まりがあります。エアコンの場合はメーカーによって期間が異なりますが、9~10年が一般的です。ですから、8年以上使ったエアコンが壊れた場合は、買い替えた方が断然お得でしょう。また、エアコンは新しいものほど省エネ仕様になっています。ですから、問題なく使えている場合でも10年以上たったエアコンは買い替えた方が電気代が安くなり、結果的にはお得です。
3.エアコンの買い替え時期はいつがお得?
エアコンは、毎年6月頃に新製品が発売されます。エアコンの需要は冬よりも夏の方が高く、夏を前に新商品に買い替える人が多いので、この時期なのです。そのため、6月になると在庫処分セールなどが行われることも多いでしょう。また、7月に入るとエアコンの取り付け工事の依頼が増え、購入してもすぐに取りつけられないというケースもあります。ですから、6月中に買うか、暑さがピークを過ぎる9月、10月に購入するのがおすすめです。また、3月になると家電量販店では決算総セールが行われるので、その時に購入してもいいでしょう。
4.エアコンの処分方法
この項では、エアコンの処分方法を解説します。どのように処分すればいいのでしょうか?
4-1.エアコンの基本的な処分方法
エアコンは、家電リサイクル法の対象家電です。どの自治体も家庭ゴミとして回収することはできませんので、注意しましょう。エアコンを買い替える場合は、基本的に新しいエアコンを買う際にリサイクル料金をエアコンの代金に上乗せして支払い、新しいエアコンと古いエアコンを取り換えてもらって、そのまま引き取ってもらいます。この場合は、取り外し費用や運送料はサービスという店舗もあるでしょう。ちなみに、エアコンのリサイクル料金は1,404円です。
4-2.エアコンの処分だけを依頼する場合
エアコンを処分だけしたいという場合は、家電量販店などに取り外しと回収を依頼しましょう。エアコンの取り外しや回収を実施している家電量販店や電気店は、その旨をホームページに記載してあるはずです。この場合は、リサイクル料金に加えて、取り外し料と運送料がかかります。取り外し料金が3,000円前後、運送料は3,000~5,000円が相場です。リサイクル料は、郵便局でリサイクル券を買って支払いましょう。
なお、エアコンを自分で取り外す方法や動画なども公開されていますが、エアコンは最新式のものになるほど重いものです。壁紙などを傷つけずに取り外すのは大変ですし、本体と室外機をつないでいた管を取り外した後、その穴を埋める作業も大変な場合があります。特に、古い家屋の場合はエアコンの取り付けを想定していないため、壁に直接穴をあけて配管を通していることもあるでしょう。この場合、専用のパテなどで穴をふさがなければならず、素人では難しいはずです。築20年までのマンションや一戸建てならば、家を建てる時にあらかじめエアコンの配管を通す穴をあけてあるところが多いので、カバーでふさいでください。
4-3.不用品回収業者に回収を依頼する場合
不用品回収業者の中にも、エアコンを回収してくれるところがあります。ただし、取り外しから回収まですべて行ってくれる業者と、取り外しは行っておらず、回収だけをする業者がありますので、注意しましょう。エアコンを回収してくれる不用品回収業者は、ホームページなどに取り外しができるのか、できないのかをきちんと記載してあるはずです。まずはそれを確認してください。なお、エアコンはリサイクルできる部品が多く使われていますので、回収料金は無料という業者もあります。そのような業者に依頼すれば、家電量販店などに頼むより、安価で回収してもらえるでしょう。パソコンダストでも、送料無料対象商品と同梱すれば、エアコンを無料で宅配回収しています。「取り外しだけはしてもらったけれど、すぐに回収してもらえるところが見つからず、困っている」という場合は、ぜひ利用してみてください。小型のエアコンならば同梱もしやすいでしょう。
4-4.注意点
不用品回収業者の中には、しつこくセールスの電話をかけてくる業者もあります。うっかり依頼すると、強引に貴金属など金目のものを無理やり買い取る業者もいるので、注意が必要です。業者は、自分でインターネットなどを利用して探しましょう。優良な業者は、電話の受け答えがしっかりしており、必ず見積書を作成してくれます。事情があってすぐにエアコンを処分したい場合や、エアコン以外にも家電や家具を一度に処分したい場合は、不用品回収業者を利用してみてください。
5.エアコンの買い替えに関するよくある質問
Q.エアコンの買い替えの際、注意することはありますか?
A.エアコンのサイズを大きくする場合、現在エアコンが設置してある場所に問題なく付け替えられるかどうかサイズを測っておくことが大切です。
Q.エアコンの取り付けは自分でもできるでしょうか?
A.エアコンの取り付けは、電気工事士の資格が必要なケースもあります。また、素人がエアコンの取り付けをいきなり行うと、家を傷つけてしまう可能性もあるでしょう。無理をしてはいけません。
Q.エアコン本体、もしくは室外機だけを買い替えることは可能ですか?
A.基本的に本体と室外機はセット販売ですので、購入ではなく「交換」という形ならできます。ただし、同じ機種でないといけません。また、部品交換扱いのため、割高です。ですから、5年以上使用したエアコンの室外機(または本体)だけ壊れたという場合は、買い替えた方がお得になるケースがほとんどになります。
Q.中古のエアコンを売却することはできるでしょうか?
A.製造から3年以内の高機能なエアコンならば売却できますが、それ以外は難しいと思います。
Q.エアコンはまとめて買ったら安くなるでしょうか?
A.販売店にもよります。2台まとめて数千円引き、というところもあるでしょう。
6.おわりに
いかがでしたか? 今回はエアコンの買い替え時期の目安や処分方法を解説しました。エアコンは、夏と冬に需要が集中し、工事が混み合うことも珍しくありません。調子が悪いなと思ったら、春や秋などに買い替えを検討しましょう。壊れてから買い替えると、選択の余地がなく、後悔することもあります。また、家電量販店で購入した場合は基本的に何も言わなくても古いエアコンを回収する前提で話をしてくれるので、分からないことがあったら遠慮せずに質問しましょう。