ガスコンロの寿命は◯◯年!? 寿命を把握して賢く買い換えよう!
ガスコンロは私たちの生活におけるマストアイテムです。コンロがなければ食事を作れませんし、コーヒーなどの飲み物も作ることができません。ある日突然コンロが使えなくなってしまえば大変なことです。そこで、今回はガスコンロの寿命と買い替えに関する情報をご紹介します。
この記事を読むことで、ガスコンロの寿命や処分・買い替えなどにまつわる基本的な情報を得ることができます。買い替えを考えている方にはお得な情報ばかりなので、ぜひご一読ください。
1.ガスコンロの寿命について
1-1.ガスコンロとは?
ガスなどを利用して調理器具を加熱する機械のことをコンロといいます。運搬可能な小型のコンロをガスコンロと呼ぶのが一般的です。また、複数のガスコンロが一体になった大型のコンロをテーブルコンロやガステーブルと呼びます。
1-2.ガスコンロの寿命はどのぐらい?
一般的に寿命は10年程度といわれています。メーカーによっても違いますが、10年以上経過すると交換部品などを生産しなくなるため、修理が難しくなってくることが大きな理由です。また、不具合が出始めるのも10年程度だといわれていることも理由の一つにあげられます。
1-3.ガスコンロの種類について
1-3-1.形状の違い
ガスコンロの形状は「ビルトインコンロ」と「テーブルコンロ」に大きく分けられます。ビルトインコンロとはキッチン自体に直接設置されているタイプのものです。テーブルコンロはキッチンに後から設置するタイプ(持ち運びができるタイプ)のものとなります。
1-3-2.ガス以外のコンロとの違い
ガス以外を燃料としたコンロには、電気コンロというものがあります。ニクロム線などの導電体に電気を流して発熱させる原理のコンロです。ガス漏れによる爆発事故のリスクがほとんどなく安全性が高いことから、賃貸集合住宅などを中心に採用されています。さらに、電気さえとおっていればガス管工事がいらない点もメリットです。ただし、火が直接出ないため、あおり調理には向きません。また、熱効率があまり良くないので、使用頻度によっては不経済です。
電気コンロに似たものにIHと呼ばれるものもあります。電磁誘導の原理を利用して特定の金属を発熱させる調理器です。こちらも安全性が高いのが特徴の一つですが、ガスコンロや電気コンロに比べると作動しているかどうかが分かりづらいのが難点でしょう。子どもが間違って触れるなどして火傷をする事故が報告されています。また、天板から離すと停止してしまう機種が多いため、あおり調理に向きません。さらに、炙ることができないというデメリットもあります。メリットとしては、天板が平らなので清掃が非常に楽な点があげられるでしょう。また、ガスコンロや電気コンロと比べて熱効率がよいので経済的です。
1-4.寿命に差が出る要因
どのぐらいで故障するかは、使用環境や使用頻度が大きく関係してきます。たとえば、重い鍋などを勢いよくコンロの上に置いたり、頻繁に着火と消火を繰り返したりしていると故障するリスクは高まるでしょう。また、清掃の有無も非常に重要です。長年掃除を怠ると焦げなどで汚れていきます。この汚れがガスの噴出口などを塞いだりすることでコンロの能力が低下する可能性があるでしょう。さらに、そのような状態で使い続ければ負担がかかって寿命を縮めてしまいます。
2.ガスコンロの寿命の前兆、故障について
2-1.寿命が近づいたサインとは?
2-1-1.火がつかない
故障の前兆として真っ先にあげられるのが「火がつかない」という症状です。内部の部品の経年劣化等によって火がつかなくなることがあります。ただし、つかなくなったからといって必ずしも寿命を迎えたというわけではありません。実は「電池切れ」が原因でつかないケースがほとんどです。まずは電池を新しいものに取り替えてみてください。電池を取り替えても点火しない場合は何らかの故障が考えられます。ちなみに、使用する電池は一般的に使われるアルカリ乾電池よりもマンガン乾電池を選ぶようにしましょう。マンガン乾電池はパワーではアルカリ乾電池に劣りますが、使用していないときに電力を回復する特徴を持っています。ガスコンロでは着火時だけに電力を消費するので、圧倒的に使用している時間よりも使用していない時間のほうが長くなるわけです。ですから、マンガン乾電池の電力を回復する特徴が効果的に発揮されます。
2-1-2.炎が赤い
炎というと赤色というイメージがありますが、コンロの火は青色が正常です。実は、炎は温度によって色が変化します。温度が高いほど、青色に近づくのです。つまり、コンロから出る炎の色が赤色の場合、何かしらの異常が発生している可能性があります。汚れがガスの噴出口などを塞いでいることが原因のことが多いので、まずは掃除をしてみましょう。
2-1-3.途中で火が消える
この症状もよくある症状の一つとしてあげられます。途中で火が消えてしまう原因として多いのが、過熱センサーの故障です。過熱センサーとは過熱による事故防止のために取り付けられているセンサーで、一定温度以上になると自動的に火を弱めたり消したりしてくれます。フライパンなどをから焼きすると突然火が弱まったり消えたりするのも、この過熱センサーによるものです。過熱センサーが故障すると誤作動を起こすようになり、正常な温度でも火が消えたりしてしまいます。ただし、故障以外にも、汚れが原因で誤作動を起こすケースもあるので、センサーを掃除してみてください。センサーは五徳の中心に設置された出っ張り部分です。鍋などを置くとバネで沈み込むように設置されています。
2-2.古いコンロのリスク
2-2-1.いつ故障するか分からない
形あるものはどんなものでも、いずれ寿命を迎えます。長く使い続けたコンロであれば、いつ寿命を迎えてもおかしくはないでしょう。突然、今日故障してしまうことだってありえます。コンロの場合、すぐに代わりのものを用意するのも難しいですし、いざというときに困らないように、まだ使えるとしても新しいものに買い替えることが重要です。
2-2-2.安全性に問題がある
消防白書によれば、10年ほど前までは年間6000件以上もコンロによる火災が発生しており、火事の原因の第2位にランクインしていました。そこで、開発されたのが過熱センサーです。過熱センサーの効果もあり、今では10年前の約半数、年間3000件程度まで、コンロによる火災の件数を減らすことに成功しています。いかに、過熱センサーが重要なものかが分かる結果ですよね。ですから、過熱センサーが搭載されていなかったり、過熱センサーが古くなって正常に稼働しなくなったりした古いコンロを使い続けるのは安全とはいえません。
2-3.買い替えの目安
コンロの故障がどの程度なのかにもよりますが、購入してから2年程度であれば修理がおすすめです。2年であれば経年劣化も少ないので、故障箇所さえ直してしまえばすぐに故障するようなことはあまりありません。5年程度経過してくると経年劣化が出てきます。故障箇所を直しても、また他の場所が故障するリスクが出てくるでしょう。できれば、買い替えるのがおすすめです。また、前述したように古いコンロは安全性などに問題があります。まだ使えるものでも、10年を目安に買い替えるようにしましょう。
2-4.長く使い続けるために注意すべきこと
ソースが飛び散ったり、水が吹きこぼれたりして、コンロは日々汚れていきます。さらに、火を使うので汚れが固着して、頑固な汚れになっていくでしょう。そのような頑固な汚れがガスの放出口などについて塞いでしまえば、コンロの能力が下がってしまいますし、何より、故障の原因となります。ですから、数日おきでも構いませんので、定期的にコンロの掃除をすることが、寿命を延ばす上で非常に重要となるでしょう。
3.古いガスコンロの処分方法
ガスコンロの処分方法は何ゴミなのか分かりづらく、処分方法に悩む方が多いようです。そこで、この項目ではガスコンロの正しい処分方法についてご紹介します。
3-1.自治体に回収してもらう
最もポピュラーな方法は自治体に回収してもらう方法です。一般的なガスコンロは粗大ゴミ扱いですので、回収を依頼しましょう。方法は以下のとおりです。
- 電話かインターネットから各地域の粗大ゴミセンターに回収依頼する
- 不要なガスコンロに「粗大ゴミシール」か「粗大ゴミと書いた紙」を貼り付ける
- 回収日当日に指定の場所に運び出す
- 回収作業員の方に引き渡す
自治体回収は回収費用が非常に安い点がメリットです。一般的なテーブルコンロなら、300~500円程度で回収してもらえるでしょう。デメリットは使い勝手の悪さです。基本的に日曜日は回収してくれませんし、夜にも回収してくれません。忙しい社会人の方などにとっては使いづらいでしょう。
3-2.リサイクルショップで買い取ってもらう
こちらもオーソドックスな処分方法となります。リサイクルショップのメリットは、買い取ってもらえるということです。不要なコンロを処分できる上にちょっとした臨時収入まで入ってくるのですから、とても大きなメリットといえますよね。ただし、問題なのは「商品価値が認められるものしか引き取ってくれない」という点です。コンロは汚れやすいものですし、そもそも処分を考える理由が故障であることが多いので、多くの場合は商品価値がありません。買い取りを拒否されて、結局ほかの方法で処分をするハメになることも珍しくないでしょう。ただし、壊れていないコンロを何らかの理由で処分したい場合は、できる限りキレイに掃除をすれば買い取ってもらえる可能性はあります。
3-3.不用品回収業者に回収してもらう
近年人気の高まりつつある方法に、不用品回収業者の利用があげられます。不用品回収業者は家庭・企業問わず、不要になった品物を無料・有料で回収する業者のことです。もちろん、コンロも回収してもらうことができます。不用品回収業者のメリットは利便性の良さです。多くの業者が年中無休ですので、土日祝日でも利用できます。また、時間帯についても、自治体とは違って相談すれば対応してくれる柔軟性も利点です。回収方法は出張・宅配・持ち込みの3種類が基本となります。詳しくは業者のホームページを確認してみてください。たとえば、パソコンダストでは、主に宅配と持ち込みによる回収を行っています。特に、宅配回収では特定の品目(パソコン・スマートフォン・高性能ゲーム機など)も同梱(どうこん)すれば、無料で回収してもらうことが可能です。
3-4.販売店に引き取ってもらう
一般的な販売店では、新製品を購入すると代わりに古いガスコンロを引き取ってくれます。さらに、キャンペーンなどで下取りを行っていることもあるのでお得です。ただし、当然のことながら新しい製品を購入することが前提のサービスとなります。新しい製品を購入せず、古いコンロだけを引き取ってもらうことは原則としてできません。また、処分時には店まで持ち込む必要があるので、ビルトインコンロや大型のコンロの場合は大変です。
3-5.注意点
自分に合った方法を選ぶことが一番大切なことです。ですから、処分方法は身長に選びましょう。安く処分したいのなら自治体や販売店を利用するのが最適です。手間を減らしたいのであれば不用品回収業者でしょう。コンロがまだ新しく壊れていないのであれば、リサイクルショップも選択肢に入ってきます。
4.ガスコンロの処分・買い替えに関するQ&A
Q.不用品回収業者を選ぶ際のコツはありますか?
A.大切なのは「許認可」「料金」「実績」の3点をしっかりと確認しておくことです。特に許認可は重要な部分となります。会社ホームページの会社概要・会社案内などのページに古物商許可が記載されているかを確認しましょう。また、料金が分かりやすく記載されているかも重要です。
Q.買い替え時に気をつけることはありますか?
A.現在ご自宅で利用しているガスの種類に気をつけてください。実は、ガスにはプロパンガスと都市ガスの2種類があり、ガスコンロもそれぞれのガスに合わせて作られています。ですから、現在の住まいで利用しているガスの種類にあったガスコンロを購入することが大切です。
Q.おすすめのコンロメーカーはどこでしょうか?
A.人気があるのは「リンナイ」「ノーリツ」「パロマ」の3メーカーです。特に、リンナイはコンロで国内シェア1位を獲得している最大手で、とても人気があります。
Q.センサーのないコンロはないのでしょうか?
A.安全性の点で非常に効果的な過熱センサーですが、調理内容によっては邪魔です。たとえば、フライパンをあおって調理すると、フライパンがセンサーと接触していないため、センサーが「消し忘れ」と判断して勝手に火を弱めたり消したりしてしまいます。そのため、センサーのないものを探している方もいるでしょう。しかし、2008年の法制化によって一般家庭用のコンロには過熱センサーの搭載が義務付けられているため、必ずセンサーが搭載されています。ただし、業務用のものであればセンサーがないものもあるので、探してみてください。
Q.修理費用はどのぐらいでしょうか?
A.ガスコンロの修理は意外に高額です。簡単な故障の修理であっても、数千円~数万円程度かかることも珍しくはありません。ですから、安い機種の場合は修理より買い替えのほうがお得なことが多いでしょう。
まとめ
いかがでしたか? 今回はガスコンロの買い替えなどにまつわる基本知識をご紹介しました。ガスコンロは我々の生活に欠かせないものです。突然寿命が来てしまって焦ることがないように、事前の買い替えや修理などが重要となります。今回の情報を参考にして、スムーズな買い替えを実現させてくださいね。