家の中に生えるカビを掃除したい! おすすめの掃除方法はコレ!
11月も半ばになりました。そろそろ年末の予定を立てなければと思っている人もいるでしょう。年末に行わなければならないものといえば、大掃除です。大掃除では普段手が回らないところまで掃除をするので、意外なところについている汚れに驚くこともあるでしょう。その中でも、掃除に苦労するものといえば、カビです。
今回は家の中に生えるカビを除去する方法を解説しましょう。
この記事を読めば、カビ掃除の方法に悩むことはありません。カビ取りに苦労している人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.家の中に生えるカビとは?
カビにはさまざまな種類がありますが、家の中に生えるカビは、クロカビやススカビ・コウジカビなどがあります。日本は高温多湿なので、カビが生えるには最適な環境です。特に、近年は家の気密性が高くなり、部屋の通気性が悪いとよりカビが生えやすくなっています。家の中でカビが生えやすい場所と言えば、浴室というイメージがありますが、このほかに、
- 押し入れやクローゼットの中
- 締め切った部屋の四隅
- 家具の裏
- 窓のサン
- カーテン
- エアコンの中
- 靴箱の中
などにも生えやすいでしょう。カビが生えると見た目が悪くなるだけでなく、飛び散ったカビの胞子が体内に入ればアレルギーなどの原因になります。
2.カビ掃除の方法について
この項では、カビ掃除の方法について解説します。ぜひ、参考にしてください。
2-1.浴室やキッチンに生えるカビ
浴室やキッチンなど、いわゆる水回りはカビの生えやすい場所です。そのため、2000年前後くらいに建てられた住宅からは、浴室・キッチンはカビが生えても取りやすい素材が使われています。特に、つるつるした面に生えているカビは根が浅いので、洗剤をつけてこすり落とすだけで取れるでしょう。タイルの目地に生えたカビは浴室やキッチン用の漂白剤を利用してください。泡タイプはそのままカビに噴射し、液体タイプの漂白剤はキッチンペーパーにつけ、カビを覆うように置いておけば取れるでしょう。
2-2.押し入れなどに生えたカビ
押し入れやクローゼット、靴箱に生えたカビは少々厄介です。根が張っているため、消毒用エタノールをカビに吹きつけ、歯ブラシなどでこすり落としましょう。消毒用エタノールはドラッグストアやインターネットショップで手に入ります。なお、消毒用エタノールは引火性があるので、使用している最中は火気厳禁です。キッチンなどで使う場合は注意しましょう。消毒用エタノ―ルはカビを落とした後、再度カビを生えてくるのを予防してもくれます。
なお、靴箱・押し入れ・クローゼットにカビが生えた場合は、中にしまってある服や靴にカビが生えていないかどうか確認しましょう。
2-3.部屋の隅や家具の裏などに生えたカビ
部屋の隅や家具の裏に生えたカビも消毒用エタノールが効果的です。また、住居用の漂白剤も販売されていますので、カビが広範囲に生えてしまった場合はそれを利用して一気に漂白しましょう。ただし、漂白剤は色落ちがします。壁紙に色がついている場合、色落ちがしないかどうか確認してから使ってください。
なお、掃除をしてもカビがすぐに生えてくる場合は、壁紙の下にカビのコロニーができている場合があるので、最悪の場合は壁紙をはがして掃除を行う必要があるでしょう。この場合はリフォームになりますので、リフォーム会社に相談してください。
2-4.布についたカビ
カーテンや服にカビが生えてしまった場合、カビの種類によって落とし方が異なります。白っぽいカビの場合は叩けば落ちるでしょう。落ちない場合は、メイク落としシートやメイク落としジェルをキッチンペーパーにしみこませたもので軽くこすると落ちます。その後は洗濯をしてください。黒カビの場合は、酵素系漂白剤につけて漂白した後で洗濯します。
ただし、白いコットン以外の繊維は漂白剤を使うと縮んだり色あせたりしますので、注意が必要です。シルク・麻・色付きの衣類にカビが生えてしまったという場合は、クリーニング店にカビ取りを依頼しましょう。特に、結露が多い窓にかけられたカーテンはカビが生えやすいので、こまめな洗濯が必要です。
2-5.エアコンのカビ
エアコン内部もカビが生えやすい場所の一種です。フィルターやその下にあるフィンというアルミの部品までならば、自分で掃除ができます。エアコンクリーナーなどを利用する場合、汚水が下に落ちますので新聞紙やビニール袋、バケツなどを下に置いて掃除をしましょう。
また、フィンの掃除をする場合は必ずコンセントを抜き、基盤や電子センサーにエアコンクリーナーをかけないように注意してください。フィンの奥にあるファンにカビが生えている場合は素人では掃除が難しくなります。エアコンの掃除を請け負っている会社に依頼しましょう。なお、おそうじ機能付きのエアコンの場合はフィンも素人では掃除ができません。無理をせずにプロに依頼してください。
3.カビを予防するコツ
さて、せっかく掃除をしてもカビが再び生えることもあります。カビの再発を予防するには、以下のようなことを実践してみましょう。
- 部屋の湿度を60%前後に保つ
- 浴室は24時間換気扇をつける
- 押し入れやクローゼット、靴箱は定期的に開け放し、風通しをよくする
- 押し入れやクローゼットはぎっしりと物を詰めこまず、3割程度のあきを作る
- 締め切った部屋をつくらない
- 結露がついたら早めに拭く。
- カーテンはこまめに洗濯をする
- 家具を壁から数cm放して置く
- 湿度が高い時期は、エアコンのドライ運転を行う
- エアコンを使用した後は、2時間ほど送風運転をしてから切る(内部の結露が乾く)
- 除湿機や除湿剤を使う
- 冷蔵庫内は常に清潔に保つ
なお、天井がじめじめとしていてカビがすぐ生えるという場合は雨漏りをしている可能性があります。天井の特定の場所にカビが生えるという場合は、一度屋根の修理を行っている業者に検査をしてもらってください。
4.カビの除去に関するよくある質問
Q.カビが再発しやすいのはなぜでしょうか?
A.カビを掃除しても、根が木目やタイル地などに食い込んでいる場合は再発しやすくなります。そのため、消毒用エタノールをかけて消毒し、再発を予防しましょう。
Q.漂白剤は家中に使えますか?
A.浴室用漂白剤はかなり強力ですので、壁紙などに使う場合は住居用やキッチン用を使いましょう。
Q.エアコンは内部まで自分で掃除ができると紹介しているサイトや動画もありますが、無理なのですか?
A.確かに、素人が自分でエアコンをきれいにしているサイトや動画もあります。しかし、それを真似してエアコンが故障しても自己責任です。エアコンを買い直せば1台10万円前後かかりますが、クリーニングは1万円前後から依頼できます。無理をしてはいけません。
Q.壁紙の下にカビが生えているかどうか確かめる方法はありますか?
A.壁紙を触ってみて、ブカブカと浮いているような感じがする場合はカビが生えている可能性があるでしょう。
Q.冷蔵庫内部のカビはどうすればとれますか?
A.冷蔵庫内部のカビはこぼした食品に生えていることが大部分ですから、食品ごと中性洗剤やクエン酸水・重曹水などを利用して除去しましょう。
おわりに
今回はカビ除去の方法について解説しました。浴室やキッチン以外の場所で生えたカビは基本的に消毒用エタノールが効果的です。また、押し入れ・クローゼット・靴箱の中のカビは気が付きにくいので、定期的に内部をチェックする習慣をつけましょう。カビ臭くなってしまった場合は、すでに大繁殖している可能性があります。