電子レンジの寿命は何年!?買い替え時に後悔しないためのポイント
電子レンジを効率的に買い替えるためには、寿命を知っておくとよいでしょう。電子レンジの調子が悪い人は寿命が近づいている可能性があります。そのようなときにどのような故障が起こりやすいのかも知っておきましょう。
1.電子レンジの寿命は何年?
1-1.電子レンジの寿命は10年ほど
電子レンジの寿命は、使用回数によって大きく異なります。目安として、10年と考えておくとよいでしょう。使用時間に置き換えた場合、だいたい1000時間から2000時間で寿命がくるとされています。ちょっとしたものをあたためる程度でしか使わない人は、長く使用できる可能性が高いというわけです。一方、毎日の料理で電子レンジを使用する頻度が高い人はそれだけ寿命は短くなります。
また、家電の修理のために必要な交換用の部品は保管期間が決められている場合がほとんどです。メーカーによって違いますが、7年ほどしか部品を保管していないと考えておきましょう。修理ができないということは、買い替える必要があるということです。
1-2.寿命を左右するのはマグネトロン
電子レンジには、マグネトロンという部品が使われています。マイクロ波を出すもので、電子レンジで一番重要な部品といってもよいでしょう。マグネトロンから出されるマイクロ波が水分に働きかけることで、ものをあたためることができるのです。
このマグネトロンの寿命は10年といわれています。つまり、電子レンジの寿命は10年と考えてよいでしょう。
電子レンジのなかになにもいれないで加熱した際には、マグネトロンから出たマイクロ波が働きかけるものがない状態になります。そのため、マグネトロンの寿命が短くなるといわれているので注意しましょう。
1-3.コンピューター制御で寿命が短くなった!?
最近の電子レンジは複雑な仕組みになっており、コンピューターによって制御されているタイプがほとんどです。そのため、マグネトロンの寿命がくる前にコンピューター機能が故障することが多くなってきました。マグネトロンに問題が生じていなくても、このような機能が壊れてしまうと電子レンジは使えません。したがって、コンピューター制御によって電子レンジの寿命は短くなったといえるでしょう。
2.電子レンジの寿命が近い可能性のある故障は?
2-1.加熱に時間がかかる
加熱に時間がかかるのは、マグネトロンが劣化している可能性が考えられます。使っているうちに加熱にかかる時間が気になってきたら、寿命が近いと考えてよいでしょう。
そのまま使い続けると電気代が高くなることがあります。寿命が近くなった電子レンジを使うよりも、新しい電子レンジを使ったほうが加熱に必要な時間は短くなるからです。まだ動くと思っていても、実は新しく買い替えたほうがよい場合があることを知っておきましょう。
2-2.異常な音がする
電子レンジを使用していて変な音がしてきたら、すぐに使用を中止してください。どのような理由で音がしているのかは分かりません。しかし、修理を依頼するか買い替えたほうがよいでしょう。
また、音だけでなく製品そのものが変形するなどした場合も同様です。電子レンジのマイクロ波は、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。少しでもおかしいと感じることがあったら、そのまま使い続けないようにしましょう。重大な事故につながる可能性もあります。
2-3.突然の火花が出たら?
電子レンジを使っていると、火花が出たという経験をした人もいるでしょう。この現象は、必ずしも故障が原因ではありません。たとえば、アルミホイルなどを使っているものを加熱した場合です。アルミホイルがマイクロ波をはねつけたことによって、火花が出ることがあります。
とはいえ、このような利用方法はおすすめできません。アルミホイルや金属が使われているものは電子レンジで加熱しないでください。
もし電子レンジから煙が出たら、故障の可能性が高いでしょう。異変の原因が自分で判断できない場合には、すぐに使用を中止してください。
3.電子レンジの処分方法
3-1.電子レンジは家電リサイクル法の対象外
電子レンジは家電リサイクルの対象ではありません。しかし、自治体が管理している小型家電リサイクル法の適用になっています。ですから、電子レンジの処分に関しては各自治体のルールをしっかりと確認してください。自治体によっては、無料で回収してくれるところがあるようです。ご自分のお住まいの自治体では有料回収だったとしても、適切な処分をするように心がけてください。電子レンジを壊して通常のごみとして出してはいけません。
3-2.不用品回収業者を利用する
電子レンジは、不用品回収業者に依頼して処分する方法もあります。回収方法は業者によってさまざまです。電子レンジは意外と重さがあるので、女性などでは運ぶのに苦労するでしょう。宅配回収や訪問回収に対応している業者を利用すれば、そのようなわずらわしさはありません。
3-3.買い取ってもらえることも
不用品回収業者のなかには、買い取りを行っているところもあります。電子レンジがまだ使用可能な場合には買い取ってもらえる可能性があるので、査定をお願いしてもよいでしょう。
少しでも高く買い取ってもらうためには、状態がきれいであることがポイントです。査定の前には、きれいに掃除しておきましょう。また、箱や説明書がついていたら有利になります。
4.電子レンジの選び方
4-1.サイズと容量
電子レンジは、思っているよりも場所をとるものです。設置場所のスペースは、しっかりと測っておきましょう。見逃しがちなのが、放熱スペースです。電子レンジを置く場所には、余裕を持つようにしましょう。
容量の選び方は、一度の調理する量によります。たとえば、一人暮らしでしたら20L以下で十分でしょう。二人暮らしの場合は、20~25Lです。四人家族であれば、30L以上は必要でしょう。
また、ドアの開き方にも気をつけてください。設置場所にふさわしいドアの開き方であるかチェックしましょう。
4-2.加熱方式・センサー
電子レンジは、加熱方式によって種類が分けられます。センサーのタイプによって選ぶ方法もあるでしょう。食品から出される赤外線の量を感知する赤外線センサーやターンテーブルに置かれたものの総重量などを感知する重量センサーがあります。ほかにも、庫内の温度を測定する温度センサー、加熱された食品から出てくる水蒸気量などを感知する湿度センサーなど。さまざまなセンサーを搭載しているので調べてみるとよいでしょう。
まとめ
電子レンジの寿命について、最後にまとめておきましょう。
- 電子レンジの寿命は10年ほど
- 毎日の料理で電子レンジを使用する頻度が高い人はそれだけ寿命は短くなる
- 寿命を左右するのはマグネトロン
- マグネトロンの寿命は10年
- コンピューター制御で寿命が短くなった
- 加熱に時間がかかるのは、マグネトロンが劣化している可能性が考えられる
- 変な音がしたり火花が出たりしたら、すぐに使用を中止
電子レンジを安全に使用するためにも、寿命が近づいたら買い替えたほうが無難です。少しでも寿命の近づきを感じたら、買い替えを早めに検討しましょう。