スマホの寿命は約3年? 寿命が近づくと現れる症状や長持ちさせるコツも紹介

「スマホの寿命はどのくらい?」「最近、スマホの調子が悪いのは寿命?」など、スマホの寿命で悩んでいる方は多いでしょう。スマホの調子が悪くなると、故障なのか寿命なのか判断できないものです。スマホは日常生活で必要不可欠なアイテムなので、急に使えなくなると困りますよね。事前に、寿命のサインを把握しておけば、使えなくなる前に買い換えることができるでしょう。

そこで、本記事では、スマホの寿命サインなどを解説していきます。

  1. スマホの寿命は何年?
  2. スマホの寿命が短くなる原因は?
  3. スマホの寿命が近づくと起こる症状
  4. 買い換えで不要になったスマホの手放し方
  5. スマホの寿命に関してよくある質問

この記事を読むことで、スマホの寿命が短くなる原因や処分方法も分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.スマホの寿命は何年?

スマホの寿命は、本体とバッテリーで異なります。それでは、詳しく見ていきましょう。

1-1.スマホ本体の寿命は約3〜4年

iPhoneに関しては、Apple社が「使用年数3年」と発表しています。Androidからは正式な発表はありませんが、平成30年度内閣府の消費動向調査によると、一般的な買い換えの目安は「使用年数3~4年」です。買い換え理由の多くが「故障」になっていることから、スマホの本体は3〜4年程度で寿命を迎えると考えられるでしょう。

1-2.スマホバッテリーの寿命は約1〜2年

スマホバッテリーの寿命は、約1~2年といわれています。スマホ本体と比べると早く寿命を迎えるのは、バッテリーは充電をくり返すたびに消耗するからです。現在、多くのスマホに搭載されているリチウム電池は、通常500回の充電のサイクルで劣化するといわれています。1日1回の充電でも、約1年半で寿命を迎えるというわけです。

1-3.スマホの使い方で寿命が変わる

スマホの寿命と買い換え年数を世代別に見ると、使い方にとって寿命に変化が見られます。消費動向調査から30歳未満では2~3年でスマホを買い換えるユーザーが多く、60歳以上のユーザーは平均して5年以上使い続けていることが判明しました。つまり、使用頻度が高い人ほど、スマホの寿命が早く訪れるというわけです。若い人はスマホの使用頻度が高いため、買い換えのタイミングも早まる傾向があります。

2.スマホの寿命が短くなる原因は?

では、なぜスマホの寿命が短くなるのでしょうか。

2-1.設定やアプリでバッテリーが消耗する

設定したり、アプリをダウンロードしたりするだけでも、スマホのバッテリーが消耗します。特に、使わなくなったアプリをそのままにしていると、バッテリーは働き続け、無駄に消耗してしまうのです。各種設定やアプリを見直してみると、バッテリーの消耗が防止でき、長く使い続けられるでしょう。

2-2.水分と多湿な環境

防水機能が備わっているスマホもありますが、多くのスマホが水気に弱い性質を持っています。そのため、水分が多い場所や多湿な環境の中でスマホを使うのはNGです。できるだけ、多湿な環境での使用は避け、水分が付着したときにはすぐに拭き取るようにしましょう。

2-3.熱

スマホは熱に弱いため、高温の環境下で使うとバッテリーが激しく消耗します。負荷が大きいアプリを継続的に使ったり、充電をしながらのスマホの使用したりするのも熱を持ってしまうのでNGです。

2-4.衝撃

スマホ本体に大きな衝撃を与えると、寿命を縮める原因になります。たとえ、外に傷がついていなくとも、内部の部品が打撃を受けることもあるのです。スマホは繊細な部品で構成されているため、衝撃によって壊れてしまう恐れがあります。扱いには十分に注意しましょう。

2-5.満充電保存

満充電保存とは、充電量100%の状態をキープすることです。たとえば、充電をしながらスマホの操作をする際、満充電保存になっているケースが多いでしょう。充電が100%になっているのにもかかわらず、さらに充電を続けてしまうとバッテリーの劣化につながります。

2-6.過放電での放置

過放電で放置することも、スマホの寿命を縮める原因となります。過放電とは、バッテリーの充電率が0%になっている状態のことです。スマホのバッテリーが0%になる前に必ず充電しましょう。

2-7.純正品ではない充電器を使う

純正品ではない充電器を使うのも、スマホの寿命を縮める原因です。純正品は、それぞれのスマホに合わせた電圧で充電するために作られています。純正品以外の安価な充電器を使ってしまうと、バッテリーに負荷がかかるでしょう。スマホを長く使い続けるためにも、純正品を使って充電してください。

3.スマホの寿命が近づくと起こる症状

ここでは、スマホの寿命が近づくと起こる症状を紹介します。

3-1.バッテリーがすぐに熱くなる

スマホのバッテリーがすぐに熱くなるのは、寿命が近づいているサインです。原因は、特定のアプリの使いすぎ・高温の環境で、バッテリーに大きな負荷がかかっています。新しいスマホはめったに熱くなりませんが、くり返し充電することで熱くなったり、膨らんだりすることがあるでしょう。こうした症状が頻繁に起きるなら、買い換えを検討してください。

3-2.動作が重くなる

スマホの反応やアプリ・ダウンロードの起動が遅くなる場合、寿命が近づいている可能性があります。動作が重くなった際は、使っていないアプリをアンインストールしたり、要らないデータを削除したりしてみてください。それでも反応が遅く、動作の重さが変わらない場合は、寿命が近いと考えて良いでしょう。

3-3.すぐに充電が切れる

スマホのバッテリーが100%だったのにすぐ切れたり、減りが早くなったりした場合、バッテリーが劣化しているサインです。すぐに充電がなくなるとスマホが使いづらくなるため、早めにバッテリーを交換するか、新しいスマホに買い換えたほうが良いでしょう。

3-4.シャットダウンや再起動が勝手に起こる

スマホが寿命を迎えると、何も操作をしていないのにシャットダウンや再起動が勝手に起こることがあります。充電サイクルが限界に近づき、動作に異常をきたしている証拠です。バッテリー交換で元どおりになりますが、購入時期からある程度年数が経過しているスマホなら、新しく買い換えたほうが良いでしょう。

4.買い換えで不要になったスマホの手放し方

寿命を迎えたスマホの手放し方と処分前の注意点を紹介します。

4-1.スマホの処分方法

スマホを処分する方法はたくさんあります。それぞれの特徴についてチェックしておきましょう。

4-1-1.不燃ゴミとして捨てる

スマホを家庭ゴミとして捨てる場合は、不燃ゴミに分類される自治体がほとんどです。指定のゴミ袋に入れるだけで処分できるでしょう。

4-1-2.小型家電としてリサイクルする

自治体によっては、小型家電リサイクル法に基づいて処分方法を定めているところがあります。スマホには貴重な資源が多く含まれているため、リサイクルが推奨されているのです。まずは、自治体のホームページで小型家電リサイクルの対象になっているか確認しましょう。対象になっている際は、公共施設などに設置されている小型家電回収ボックスへ投かんする形で処分します。

4-1-3.携帯キャリアショップで回収してもらう

使用済みのスマホは、携帯キャリアショップでも回収してもらえます。買い換えを検討している方は、そのまま不要なスマホをスタッフに渡すだけでOKです。なお、au・ドコモ・ソフトバンクでは、ケータイパンチ(携帯電話破砕工具)を使って目の前でスマホを粉砕したり、回収ボックスが設置されたりしています。また、この3社はキャリアショップに関係なくすべてのスマホが回収対象になっているので、お近くのキャリアショップに持ち込むと良いでしょう。

4-1-4.スマホを売却する

買取業者やネットオークション・フリマアプリを利用してスマホを売却する方法もあります。基本的に、問題なく稼働する状態であれば、ほとんどの業者で買い取ってもらえるでしょう。ただし、必ず売れるという保証はありません。また、売却する際も、スマホ内のデータを完全消去する必要があります。

4-1-5.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼して、スマホを処分する方法もあります。処分費用はかかりますが、スマホ以外の不用品もまとめて処分できる点がメリットです。また、不用品回収業者の中には、無料回収を行っているところもあります。

4-2.スマホを捨てる前の注意点

スマホにはさまざま個人情報データが記録されているため、処分する前に、それらのデータを完全消去する必要があります。

4-2-1.個人情報などのデータを消去する

「初期化すれば大丈夫」と思いがちですが、初期化だけではスマホのデータを消去できません。完全に消去するためにも、スマホ本体を粉砕するか、専門業者に依頼してデータを消去してもらう方法がおすすめです。また、各キャリアショップやメーカーのホームページでは、データを消去する方法が掲載されています。チェックしてもいまいち消去方法が分からない方は、キャリアショップに相談するのも方法の1つです。

4-2-2.バックアップを取っておく

スマホのデータを完全消去する前に、バックアップを取っておく必要があります。新しいスマホに移行したり、パソコンなどにバックアップを取ったりしておきましょう。買い換えの際は、キャリアショップでデータ移行をお願いする方法もあります。

5.スマホの寿命に関してよくある質問

スマホの寿命に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.スマホの買い換え前に行うことは?
A.古いスマホの状態をチェックしましょう。まだ使える状態なら、買い取ってもらえる可能性があるからです。また、補償サービスに加入しているかも確認してください。補償サービスに加入していた場合、無償で修理してもらえたり、お得に買い換えできたりする可能性があります。

Q.スマホのバッテリーに負荷をかけるNGな使い方は?
A.夏場の車内に放置したり、充電しながらのスマホを操作したりするなどです。前述したように、スマホは熱に弱い性質があるのでバッテリーに負荷がかかる扱い方はNGとなります。基本的に、バッテリーに負荷がかかる操作をするときには高温な場所を避け、充電しながらしないように気をつけましょう。

Q.無料回収業者選びのポイントは?
A.どの無料回収業者に依頼すれば良いのか分からないときは、下記のポイントに注目してください。

  • 無料回収の実績があるか
  • 無料回収の理由が明確に記載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 口コミや評判が良いか
  • 回収方法が自由に選択できるか
  • 取扱商品の種類が豊富か

上記のポイントを踏まえた上で、複数の業者を比較すると良いでしょう。無料回収の理由がホームページ等に明記されていない回収業者は悪徳業者の可能性が高いので要注意です。なお、パソコンダストでは送料無料の対象商品が1つでも含まれていれば、送料がかかりません。ぜひ詳細をホームページでチェックしてください。

Q.寿命を迎えたスマホを粉砕したらデータは漏えいしないか?
A.スマホを跡形もなく粉砕できたのなら、データが漏えいする心配もなく、不燃ゴミとして処分できます。ただし、破片が飛び散ってケガをする恐れがあるため、不安な方は別の方法でデータを消去したほうが良いでしょう。

Q.寿命を迎えたスマホが売却できる理由は?
A.スマホの内部には、鉄・鋼といったレアメタルが含まれているからです。貴重かつ有用資源だからこそ、スマホを回収し分解してパーツを再利用しています。無料回収ができるのも、これらのパーツが高く売れるからです。ゴミとして処分するよりも、リサイクルを意識して処分したほうが気持ち良く捨てられるでしょう。

まとめ

一般的に、スマホの寿命は機種や使い方によって異なりますが、約3〜5年が目安です。大切に使っていたとしても、充電を続ける限り、消耗品であるバッテリーは劣化します。スマホの寿命が近づいてくると、熱を持ったり、アプリが正常に開かなくなったりとさまざまな不具合が起きるでしょう。スマホが完全に使えなくなる前に、買い換え流のがおすすめです。また、古いスマホを処分する際は、きちんとデータを消去しましょう。不用品回収業者の中には、無料で回収を行っているところもあるのでぜひチェックしてみてください。