ディスプレイのリサイクル方法・業者選びのポイントなどをご紹介!

「ディスプレイをリサイクルしたいけれど、方法が分からない」と、ディスプレイの処分で悩んでいる方は多いでしょう。そのままゴミ捨て場に捨ててもいいのか、それとも、処分方法が決められているのか、きちんと知識を身につけておけば適切な方法で処分できます。しかし、方法を把握しておかなければ、不法投棄や処分業者との間でトラブルが起きてしまうのです。そこで、本記事では、ディスプレイのリサイクルや具体的な方法・業者の選び方・引き取りの方法について説明します。

  1. ディスプレイのリサイクルについて
  2. ディスプレイのリサイクル方法
  3. 業者の選び方について
  4. ディスプレイの処分・リサイクルにかんしてよくある質問

この記事を読むことで、ディスプレイを正しく処分・リサイクルするための方法が分かります。方法について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

1.ディスプレイのリサイクルについて

ディスプレイを処分する前に、一体どのようなものなのか基礎知識を把握することが大切です。ディスプレイの定義を把握しておけば、適切な処分ができます。それでは、資源有効利用促進法やリサイクルのメリットについてもチェックしていきましょう。

1-1.ディスプレイとは

IT分野におけるディスプレイは、コンピューターなど電子機器・情報機器の出力装置のことです。表示装置や展示を意味する言葉でもあり、パソコンの画面を表示する装置を指しています。ディスプレイの種類は、テレビと同じ原理のCRTディスプレイ・ガス放電を利用したプラズマディスプレイ・消費電力の少ない液晶ディスプレイなど多種多様です。

1-2.資源有効利用促進法について

資源有効利用促進法は、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取り組みを総合的に推進するための法律です。限られている資源を再利用する・循環型社会を形成することを目的としています。3Rを必要とする業種や製品を法令で指定し、事業者・消費者・地方公共団体ごとに責任が義務づけられているのです。また、法律の対象となる業種・製品については、こちら(経済産業省ホームページ)をチェックしてください。ディスプレイは、対象品目に含まれています。

1-3.リサイクルのメリット

リサイクルのメリットは、資源有効利用促進法の目的と同じです。パソコンやディスプレイなどの電子機器には、レアメタル・銅・鋼などの有用資源がたくさん含まれています。これらの資源は量に限りがあるため、そのまま処分するのは非常にもったいないことです。使える資源を再利用することで、ゴミの減量につながり、地球環境保全活動にもなります。

2.ディスプレイのリサイクル方法

ディスプレイのリサイクル方法は、メーカー・販売店の回収、回収業者への依頼、自治体での処分があります。それぞれの方法や料金について、詳しくチェックしておきましょう。

2-1.メーカーの回収

資源有効利用促進法の対象となるディスプレイは、製造メーカーによる回収を徹底しています。製造メーカーに依頼する方法や料金について見ていきましょう。

2-1-1.方法

製造メーカーに依頼する方法は、電話または公式ホームページから問い合わせ可能です。液晶ディスプレイ・ブラウン管ディスプレイを処分できますが、メーカーによって流れが異なります。処分をするまで1週間かかる業者や、梱包(こんぽう)を自分で行わなければならない業者などさまざまです。基本的な処分の流れについて、以下に記してみました。

  1. メーカーのホームページまたは電話から申し込む
  2. PCリサイクルマークがない場合は、メーカーに回収資源化料金を支払う
  3. メーカーから「エコゆうパック伝票」が届き、簡易梱包をして伝票を貼る
  4. 郵便局に回収してもらい処分完了

具体的な流れや梱包(こんぽう)の有無などは、メーカーに確認したほうが良いでしょう。

2-1-2.料金

PCリサイクルマークがついているディスプレイは、無料で回収可能です。ただし、ついていない場合は、処分費用を支払わなければならないので注意してください。業者によって回収料金は異なりますが、液晶ディスプレイが約3,000円~、ブラウン管ディスプレイが約4,000円~です。処分する際は、運搬費用や送料の有無なども確認しておきましょう。

2-2.販売店での回収

ディスプレイなどの電子機器販売店で回収してもらうのも、方法の1つです。販売店に依頼する場合の買取・下取り、回収できるもの・できないもの、方法、料金について説明します。

2-2-1.買取・下取りについて

販売年月日から3年以内で状態が良いものであれば、買取可能です。買取サービスを行っている販売店に依頼すれば、査定してもらえるでしょう。ただし、3年以上経過しているものや壊れているものなどは買取不可になる可能性があります。買取してもらえるか分からない場合は、一度査定を依頼すると良いですよ。また、新しいディスプレイを購入する場合は、下取りサービスを利用する方法もあります。下取りは、新しいものを購入する代わりに、古いものを買い取り、販売額から買取額を差し引く内容です。安く手に入れることができると同時に、新しいものが購入できます。ただし、下取りサービスを実施している店舗が少ない・下取り条件が決まっているなどのデメリットがあるので要注意です。

2-2-2.回収できるもの・できないもの

販売店によっては、回収できるものとできないものがあります。たとえば、法人・企業向けや自作ディスプレイなどです。直接、店舗へ持ちこむ前に、回収できるものとできないものを確認しておきましょう。

2-2-3.方法

販売店に回収してもらう方法は、直接店舗に持ちこむことがほとんどです。ディスプレイを店舗へ持ちこみ、査定をしてもらい、そのまま買取という流れになります。下取りサービスの場合は、購入店舗へ持ちこみ、査定を行う流れです。ただし、ネットショッピングの場合は、郵便局や宅配業者を利用して、買い取ってもらう方法となります。

2-2-4.料金

販売店に回収を依頼する場合は、回収費用がかかります。下取りの場合は、買取可能になれば無料で処分できるでしょう。回収の場合は、回収費用+配送料(送料)がかかる可能性もあります。およそ3,000~5,000円が目安です。販売店によって異なるため、事前に細部までチェックしておきましょう。

2-3.回収業者への依頼

直接販売店へ持ちこむことができない・パソコンとまとめて処分したい方は、回収業者への依頼がおすすめです。依頼方法や料金について説明します。

2-3-1.方法

回収業者へ依頼する方法は、ホームページのフォームまたは電話でできます。回収方法は、業者によって異なりますが、宅配回収・持ちこみ回収・出張回収の3つが一般的です。自分のペースで処分したい方は宅配回収、店舗が近くにある方は持ちこみ回収、処分したいものがたくさんある場合は出張回収を利用すると良いでしょう。処分したいものの量やライフスタイルに合った方法が選択できます。

2-3-2.料金

回収業者に依頼する場合の料金は、業者・処分するものの品目や数・大きさなどによってバラバラです。ディスプレイの処分費用は、3,000円~+運搬料金になるでしょう。ディスプレイ以外に処分したいものがあれば、業者に相談してみてください。大量処分に見合ったサービス内容を紹介してくれるでしょう。また、業者の中には、無料回収を行っているところがあります。パソコン・不用品の無料回収を実施している「パソコンダスト」は、対象商品が1点でも含まれていれば無料回収可能です。対象商品は、デスクトップパソコン・ノートパソコン・液晶モニター・スマートフォンなどがあります。ぜひホームページをチェックしてみてください。

2-4.自治体で回収しているか

ディスプレイは自治体で回収していません。自治体に相談すると、ほとんどの自治体がメーカーへの依頼をすすめています。勝手に、ゴミ捨て場に捨てることはできませんので注意してくださいね。ゴミ捨て場で処分すれば、不法投棄とみなされ罰金を請求される可能性があります。

3.業者の選び方について

きちんと正しい方法で処分できるかは、業者選びが重要です。安心して依頼できる業者を選ぶためには、選び方のポイントはもちろんのこと、メリット・デメリット、データ消去、注意点を把握しておかなければなりません。それでは、詳しくチェックしていきましょう。

3-1.選び方のポイント

「面倒だから適当に選べばいい」と考えて、業者に依頼した結果、不法投棄や金銭トラブルになるケースが多発しています。業者との間でトラブルになれば、ややこしい状態になるでしょう。トラブルを未然に防ぐためにも、以下のポイントに注目して業者を選んでください。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディー
  • 見積もり内容が細部まで記載されている
  • 無料回収の理由が掲載されている
  • 古物商の許可を取得している
  • 複数の回収方法から選択できる
  • データ消去サービスも実施している

3-2.メリット・デメリット

回収業者に依頼するメリットは、まとめて処分できることです。ディスプレイ以外にも処分したいものがあれば、一度に依頼してください。また、重たいものでも出張回収を利用すれば、業者が自宅にやってきます。自分たちで運搬する必要はありませんので、楽に処分できるでしょう。処分費用がかかるというデメリットもありますが、無料回収業者に依頼すれば無料です。回収できないものが業者によって決まっているため、事前にホームページで確認しておきましょう。

3-3.データ消去について

ディスプレイにデータが含まれている場合は、必ず消去しておかなければなりません。なぜなら、データが悪用される可能性があるからです。データ消去は初期化でも十分と思いがちですが、初期化では復元データソフトで復活します。完全消去したい場合は、業者に依頼してください。「パソコンダスト」は、安心・納得のデータ消去サービスを実施しています。パソコンを処分する場合も、データ消去を依頼してくださいね。

3-4.注意点

「無料だから」と、すべての無料回収業者が安心できるとは限りません。無料回収業者の中には、無料と謳(うた)って後で追加料金を請求したり、不法投棄をしたりする悪徳業者が存在しています。無料回収業者の見分け方は、無料回収の理由が明確になっているか否かです。きちんとホームページに記載している業者は、安心して依頼できます。

4.ディスプレイの処分・リサイクルにかんしてよくある質問

ディスプレイの処分・リサイクルにかんしてよくある質問を5つピックアップしてみました。

4-1.高値がつくディスプレイの人気メーカーは?

ブラウン管ディスプレイは需要がないので、買取不可となる可能性があります。ただし、液晶ディスプレイは買取可能であり、人気のあるメーカーほど高値で売れるかもしれません。人気メーカーは、三菱・ナナオ・サムスン・NEC・Lenovoなどがあります。

4-2.小型家電リサイクル法とは?

平成25年4月からスタートした法律で、小型家電を対象にリサイクルが義務づけられています。パソコン本体やディスプレイ・モニター・スマートフォンなどが対象です。小型家電リサイクル法に基づき、小型家電回収ボックスを設置している自治体もあります。設置している場合は、ボックスに入れるだけで無料処分可能です。ただし、梱包(こんぽう)した状態で3辺合計140センチメートル・20キログラム以上のものは回収不可となります。

4-3.宅配回収を依頼する場合、自分で梱包(こんぽう)しなければならないのか?

「パソコンダスト」では、梱包(こんぽう)をして送らなければなりません。佐川急便を利用する場合は、3辺合計160センチメートル以内・重さ30キログラム以内、ゆうパックの場合は3辺合計170センチメートル以内・重さ30キログラム以内です。

4-4.業者が回収できないものとは?

業者によって、回収できないものが決まっています。「パソコンダスト」の場合は、壊れているものでも回収できますが、冷蔵庫・洗濯機・ブラウン管・プラズマテレビ・CRTモニター・大型複合機・木製と布製家具は回収不可です。

4-5.ディスプレイ以外にも回収できるものとは?

「パソコンダスト」では、ディスプレイ以外でも回収できるものがたくさんあります。取扱商品は、パソコン・周辺機器から生活家電・デジタル・AV機器・ゲーム機・カーオーディオ・楽器・スチール家具などです。

まとめ

いかがでしたか? ディスプレイの処分方法は、メーカーや販売店による回収、回収業者への依頼などがあります。それぞれ方法や料金が異なるため、特徴を把握して状況に合った方法を選択してください。ディスプレイ以外にも処分したいものがある方や、店舗へ持ちこむのが困難な方は、回収業者に依頼すると良いでしょう。業者の中には、無料で回収を行っているところもあります。きちんと無料回収できる理由が明確になっているか、送料が無料か細部まで確認してください。きちんと基礎知識を深めておけば、スムーズに正しく処分できるでしょう。