除湿機ってどうやって廃棄するの? すぐに理解できる除湿機処分法!
故障などが原因で除湿機を処分・廃棄したいと思っても、どのように処分すればわからない方は、意外と多いようです。いい加減に処分をすると、トラブルが生じることもあるでしょう。そこで、今回は除湿機の正しい処分方法についてご紹介します。
この記事を読むことで、除湿機を処分する際に必要な情報を簡単に学べます。除湿機の処分にお悩みの方は、ぜひともご一読ください。
1.除湿機の処分、自治体回収の場合
1-1.ゴミの分類について
除湿機はサイズによってゴミの分類が変わります。多くの自治体では50センチ以上のものに関しては粗大ゴミになり、それ未満のものは不燃ゴミか資源ゴミとして出すのが一般的です。ただし、まれに可燃ゴミ扱いのこともあるので、詳しくは自治体のホームページを参照してください。
1-2.小型家電リサイクル法について
資源を有効活用することを目的に、小型家電リサイクル法が2013年に制定されました。多くの自治体でリサイクルの動きが徐々に広がっています。そして、除湿機も小型家電製品の一つです。そのため、自治体によってはリサイクルが義務付けられていることもあります。
1-3.方法
粗大ゴミとして出す場合は、事前に地域の粗大ゴミセンターに連絡し、収集依頼を行います。指定の日時に指定の形式でゴミを出しましょう。地域にもよりますが、粗大ゴミシールを購入して貼り付ける必要があります。間違った形式でゴミを出すと、回収してもらえないので注意しましょう。
資源ゴミとして出す場合は、除湿機に「資源ゴミ」と書いた紙を貼り、指定の日時に集積場へ出します。一般的には隔週回収ですので、タイミングを逃すと2週間待たなければいけません。出し逃さないように注意しましょう。
リサイクルが必要な場合は、小型家電回収ボックスを利用するのが一般的です。ただし、投入口のサイズが30センチ以下に設定されていることが多く、除湿機は投入できないことがあります。その場合には、自治体が指定している収集場所に持ち込みましょう。
可燃ゴミや不燃ゴミとして出す場合は、指定の日に集積所に出すだけとなります。可燃ゴミは週2回、不燃ゴミは隔週回収が一般的です。
1-4.メリットデメリット
自治体に回収してもらう最大のメリットは、費用が安いという点です。自治体によって異なりますが、粗大ゴミであれば200~500円で処分ができます。可燃ゴミや不燃ゴミ、資源ゴミ、リサイクルの場合であれば、当然無料で処分が可能です。デメリットとしては、融通の利かなさが挙げられるでしょう。たとえば、資源ゴミや不燃ゴミとして出す場合、2週間に1回のタイミングでしか処分ができません。粗大ゴミの場合も、休日や夜などには回収してもらえませんし、回収ボックスを利用するにはわざわざ設置されている場所にまで出向く必要があります。
2.除湿機の処分、買い替えの場合
2-1.販売店による下取り・引き取りについて
新しく除湿機を購入する際には、販売店に下取りをしてもらえることがあります。下取りとは、買い替える商品の割り引きを目的として古いものを引き取るサービスのことです。そのため、下取りを利用すれば、通常よりも安い値段で商品を購入することができます。また、下取り対象外のものだったり、そもそも下取り自体を行っていなかったりする場合でも、新しく製品を購入する代わりに無料、もしくは有料で引き取ってもらうことが可能です。
2-2.方法と料金相場について
方法は非常にシンプルです。販売店にいって新しい製品を購入する際に下取り、もしくは引き取りができるかを尋ねましょう。下取りを行っていない場合でも、引き取りは基本的にどの販売店でも行っています。気軽に依頼しましょう。ただし、インターネット店舗で購入した場合、引き取りができないこともあるので注意してください。
ちなみに、引き取り料金が発生することがあります。除湿機の場合、サイズなどにもよりますが500~1,000円ぐらいが相場でしょう。
2-3.メリット・デメリット
代表的なメリットとしては、とても合理的に処分ができるという点です。新しい製品を購入すると同時に古いものを処分できます。さらに、下取りが利用できれば、購入代金を割り引くことができますから、いわば一石三鳥な処分方法です。
デメリットは、買い替えが大前提の処分という点でしょう。下取りも引き取りも、新しい製品を購入する引き換えに行ってくれるサービスです。新しい製品を購入する予定がない場合には、販売店で処分することはできません。
3.除湿機の処分、リセールの場合
3-1.中古需要について
夏場に湿度が高い日本において、除湿機の需要は長年高い状態で推移しています。特に、梅雨ごろから秋口にかけて需要はぐんと上がるでしょう。もちろん、その需要は新製品だけではなく、中古品に対してもいえることです。もしも、除湿機の売却を考えているようでしたら、今が売りどきでしょう。しかし、どんな除湿機でも買い取ってもらえるわけではありません。売却を成功させるため、そしてなるべく高値をつけるためには、いくつかの「ポイント」を抑える必要があります。
3-2.売却のポイント
3-2-1.売却の大前提を抑えよう!
売却する際の大前提は「正常に稼動ができること」です。壊れた除湿機はただのゴミであり、価値はほとんどありません。買い取ってもらうのは非常に困難でしょう。
3-2-2.高値がつく除湿機とは?
せっかく売るなら、なるべく高く売りたいものですよね。実は、高く売るためには以下のような条件を満たしていることが必要となります。
- 見た目がキレイな「美品」である
- 人気のあるメーカーや機種である
- 年式が新しい
- 付属品がそろっている
汚れや傷があるものより、キレイで傷が少ないものの方が需要があるのは当然のことです。また、無名メーカーや弱小メーカーよりも、有名なメーカーの製品や人気のある機種の方が信頼できるため需要が高くなります。さらに、新しい製品の方が、故障のリスクも低く、性能や機能も充実しているので評価が高いでしょう。付属品もまた重要です。本体だけしかない場合と比べて、説明書やパッケージなどがあった方が査定額は高くなります。
3-2-3.売れる時期とは?
除湿機が高く売れる時期は、梅雨時期に入る直前の5月ごろです。この時期を狙って売却することで、高く売ることができるでしょう。ただし、梅雨が明けても秋に入るまではずっと湿度が高いため、需要はなくなりません。今から売却しても遅くはないので、処分を検討している方は早めに行動しましょう。
3-3.方法
売却の方法としては、リサイクルショップとネットオークションを利用するのが一般的です。
3-3-1.リサイクルショップ
リサイクルショップは全国各地に存在しているため、気軽に利用できるのが強みです。また、実際に店を構えているため、詐欺などに遭いづらいというメリットもあります。ただし、リサイクルショップの多くでは持ち込みが原則です。そのため、重い除湿機をわざわざ運び出さなければいけません。車がない方にとっては大きなデメリットとなります。
3-3-2.ネットオークション
ネットオークションで売却する方法も、近年では非常にポピュラーとなってきています。パソコンやスマートフォンなどから出品ができるので、使い勝手が良い方法です。また、需要が高いタイミングで出品すると入札者で競い合い、値段が高まる傾向にあります。思わぬ高値で売却できるかもしれません。ただし、出品手続きに手間がかかりますし、出品が終わった後も根切り交渉やクレーム対応などをする必要があります。
3-4.メリット・デメリット
リセールのメリットは、利益を得つつ、不用なものを処分できる点です。場合によっては、思わぬ臨時収入になるかもしれません。とはいえ、デメリットもあります。除湿機の状態によっては買い手がつかず、買い取りどころか処分自体を失敗してしまうことがあるという点です。また、ネットオークションを利用した場合には、クレーマーや詐欺師などとのトラブルに発展することもあります。ハイリスクハイリターンであることを念頭に置いてから挑みましょう。
4.除湿機の処分、不用品回収業者に頼む場合
不用品回収業者の利用は、近年徐々に人気を集めつつある処分方法の一つです。不用品回収業者は、さまざまな不用品を有料や無料で回収したり、買い取りをしたりしてくれます。もちろん、除湿機も回収が可能です。
4-1.回収方法
不用品回収業者の回収方法は、業者によって違います。最も一般的な回収方法は出張回収です。そのため、在宅のままで処分をすることができます。仕事や家事で忙しい方や、体が不自由で気軽に外出できない方などは、特におすすめです。中には宅配回収や持ち込み回収などに対応している業者もあります。
4-2.料金
処分する除湿機の状態やサイズなどによって値段は変わってきますが、一般的には2,000~3,000円が相場でしょう。詳しくは、見積もりを取って確認してください。
4-3.無料引き取りの場合
業者にもよりますが、一部の商品と一緒に処分することで回収料金が無料になる場合があります。たとえば、パソコンダストでは以下の品目と一緒に処分すれば、宅配回収の費用が無料です。
- 液晶モニター
- 液晶テレビ
- デスクトップパソコン
- ノートパソコン
- タブレット
- スマートフォン
- ハイスペックゲーム機
4-4.メリット・デメリット
真っ先に挙げられるメリットといえば、時間と手間がかからないというものでしょう。宅配回収などを利用すれば、自宅にいたまま簡単に処分が可能です。また、運搬の必要がないので、体力的にも楽でしょう。また、一度に大量の不要品を処分できるというメリットもあります。たとえば、自治体で処分する場合、処分品それぞれを分類して、複数の方法で処分しなければいけません。しかし、不用品回収業者ならそのような煩わしさがないのです。
その代わり、比較的処分費用が割高なのがネックとなっています。また、不良業者や悪徳業者も紛れているところもデメリットです。業者を選ぶ際には、しっかりとポイントを抑えておくようにしましょう。
4-5.業者選びのポイント
しっかりとした査定能力を持っていない不良業者や、回収後に不法投棄をしたり難癖をつけて追加料金を請求したりする悪徳業者もいます。そのような業者を見極めるには、以下のポイントを抑えておくことが大切です。
- 古物商許可を取得している
- ブログやSNSなどで定期的に情報を発信している
- 丁寧でスピーディーな対応をしてくれる
特に、古物商許可は不用品の売買を行うためには絶対に必要な許認可です。そのため、この許認可を得ていないようであれば、まず間違いなく違法業者となります。ホームページの会社概要や会社案内などを確認して、古物商許可が記載されているかどうかを確認しましょう。古物商許可番号が併記されていない場合は、実際には取得していない可能性もあるので注意しましょう。ちなみに、古物商許可番号はインターネットで本物かどうかを調べることができます。
4-6.注意点
前述したように、不良業者や悪徳業者も紛れています。ですから、ご紹介した「業者選びのポイント」を参考にして、複数の業者を比較してから選ぶようにしてください。1社に絞ってしまうと、実は悪徳業者だった、ということもあり得るからです。
5.除湿機処分に関してよくある質問
5-1.ゴミとして捨てる際に注意することはありますか?
原則として回収日の当日に出すようにしましょう。たまに、前日のうちから集積場所に出してしまう人がいます。しかし、多くの地域では前日のゴミ出しがルールで禁じられているはずです。場合によっては近隣住民とトラブルに発展することもあります。無駄なトラブルを避けるためにも、前日のゴミ出しはやめましょう。
5-2.除湿機1台の処分でも出張回収してもらえるの?
業者にもよりますが、除湿機1台のために出張回収を行うのは現実的ではありません。宅配回収や持ち込み回収を利用してください。
5-3.宅配回収の送料はどうなるの?
業者によって異なるでしょう。基本的にはお客様負担のケースが多いのですが、条件がそろうと無料となる場合もあります。たとえば、弊社ではパソコンやハイスペックゲーム機など、一部の対象製品を同梱(どうこん)すれば送料無料です。
5-4.無料回収っていうけど詐欺じゃないの?
業者によっては詐欺の場合もあるので注意が必要となります。ただし、危ないのは「完全無料」とうたっている業者です。何の役にも立たないゴミなどを無料で引き取っていたら、すぐに採算が取れなくなってしまいます。無料で回収ができるといっている場合には、なぜ無料で回収できるのかに注目しましょう。明確で説得力のある理由があれば、大丈夫です。
5-5.壊れている除湿機でも回収してもらえるの?
壊れていて使えない除湿機でも回収することができます。ただし、リユースを前提としている業者の場合、壊れていないものに比べて回収費用が高くなるので注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか? 除湿機は、自治体による回収や販売店による下取り・引き取り、リサイクルショップやネットオークション、不用品回収業者などを利用して処分が可能です。ストレスなく処分するためには、それぞれのメリットデメリットを把握して、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切でしょう。特にこだわりがないようであれば、不用品回収業者をおすすめします。忙しい現代人にうれしいメリットばかりだからです。ただし、悪徳業者も少なからず紛れているので注意しましょう。ぜひ、この記事を参考にして処分してみてくださいね。