シーリングライトの処分方法は? 照明器具の捨て方と注意点

シーリングライトを処分したいと考えている方、照明器具の処分方法はどういう手順になるか、ご存じですか? 最近はゴミの捨て方が複雑になっていて、生活家電もポイとゴミ出しするわけにはいかなくなってきました。シーリングライトはややサイズが大きく、異なる素材を組み合わせた形状で、ちょっと扱いにくい代物ですね。

そこで今回は、シーリングライトのいろいろな処分方法についてまとめました。

  1. シーリングライトを処分するには?
  2. シーリングライトの処分方法~自治体回収の場合
  3. シーリングライトをリセールする
  4. シーリングライトの処分を不用品回収業者に頼む場合
  5. シーリングライトの処分に関するよくある質問

この記事を読めば、シーリングライトの様々な処分方法がまとめて分かり、それぞれのメリット・デメリットを知った上で処分方法を選択することができます。ぜひ、参考にしてみてください。

1.シーリングライトを処分するには?

シーリングライトについて、基本事項を整理しましょう。

1-1.シーリングライトとは?

一般にシーリングライトと言えば、円や四角の盤状で、天井に直接張り付く形で設置された照明器具を指します。部屋の広い範囲を一様に明るくするのに最も適した照明でしょう。

1-1-1.シーリングライトの種類

天井(シーリング)に設置する照明は、以下のようなバリエーションがあります。

  • 円形や四角形の盤状で白いカバー付き
  • 棒状の蛍光灯
  • バーにスポットライトを複数付けたもの
  • 数個の電球を組み合わせたシャンデリアタイプ
  • シーリングファンが付いたもの

1-1-2.シーリングライトの素材

シーリングライトは複数の素材を組み合わせて作られています。

  • 金属(照明器具本体)
  • プラスチック(アクリル、塩ビのカバー)
  • ガラス(傘や飾り)
  • 木(枠の一部やファンの羽根)

1-1-3.電灯と付属品

シーリングライトに用いられる電灯の種類は、主にLED・蛍光灯・白熱灯です。形状はそれぞれ、円型・棒状の直管型・電球型があります。蛍光灯にはグローランプが付いているものもあるでしょう。また、シーリングライトにはリモコンと壁付けのリモコンラックが付属していることが多いですね。

1-2.シーリングライトは何ゴミ?

自治体が回収するゴミに出すなら、分別の方法を確認しましょう。

1-2-1.シーリングライトは粗大ゴミか燃えないゴミか?

たとえば東京都なら一辺が30cm以上の物は粗大ゴミに分別されます。たいていのシーリングライトは粗大ゴミになりそうです。自治体によっては60cm以上などというところもあり、小型の物なら燃えないゴミになることもあります。お住まいの自治体の規定を確認しましょう。

1-2-2.電球・蛍光灯は廃棄時の破損に注意

電球や蛍光灯は取り外して処分します。購入時に付いてきた紙のカバーを付けてゴミに出すのが基本ですが、ない場合はシワを付けた紙袋などでおおうと割れにくくなるでしょう。さらに、割れたときに備えて袋に入れたほうがいいですね。これも自治体の決まりにより、危険ゴミ・燃えないゴミのいずれかになります。グロー球も忘れないでくださいね。

1-2-3.蛍光灯の危険性について

蛍光灯は、たとえばリビングなどに使う円形のもので5~15mgほどの水銀が使用されています。すぐに水銀中毒を心配するような量ではないとはいえ、回収時に破損しないよう配慮しましょう。
部屋の中で蛍光灯が割れてしまった場合はガラスが飛び散りやすく、水銀も一緒に飛散する恐れがあります。ペットや子どもを外へ出し、窓を開けて換気をしながら破片を集めてください。掃除機で吸い取るなら紙パック式のものを使い、排気を吸い込まないようにしましょう。

1-3.シーリングライトの処分の方法

シーリングライトには、どんな処分方法があるか挙げてみます。

  • 自治体のゴミ回収に出す(粗大ゴミ、燃えないゴミ)
  • 新品購入の際に販売店へ引き取ってもらう
  • 中古品として売却する
  • 不用品処分の業者に回収を頼む
シーリングライトは大きさでゴミ区分が異なるんですね。
はい。ですから、自治体のゴミ出しルールをよく確認しましょう。

2.シーリングライトの処分方法~自治体回収の場合

まず、誰もが考えるのが自治体のゴミ回収に出すこと。具体的な手順を見ていきましょう。

2-1.自治体ゴミの出し方

前述のとおり、自治体の規定によって、シーリングライト本体が燃えないゴミなのか、粗大ゴミになるのか確認しましょう。
電球・蛍光管・リモコン・電池は燃えないゴミ、または危険ゴミに出します。

2-1-1.シーリングライトが燃えないゴミになる場合

サイズの小さなシーリングライトを燃えないゴミに出すには、プラスチックカバーなど金属以外の部品と、金属の本体に分けて出しましょう。

2-1-2.シーリングライトを粗大ゴミに出す手順

粗大ゴミのサイズになる場合は、カバーは付けたままで大丈夫です。電球・蛍光管・グロー球をはずしておくのは忘れずに。

  • 自治体に粗大ゴミ回収の申し込みをする
  • 回収手数料のチケット(300円程度)を買い、シーリングライトに貼る
  • 指定された日時に、シーリングライトを回収場所に出す

粗大ゴミの回収は、このような手順で行う自治体が多いようです。

2-2.自治体回収のメリット・デメリット

自治体回収の良いところは、なんと言っても安上がりなことでしょう。シーリングライトの回収手数料は300円程度に設定されている市区町村が多いようです。デメリットとしては、燃えないゴミなら細かい分別が必要なこと、粗大ゴミなら申し込みやチケット購入などの手間がかかることでしょう。粗大ゴミは指定された日時に都合が合わないと、ゴミ出し自体が不可能になってしまいます。

2-3.自治体回収のゴミを出すときの注意点

政府から次々と各種リサイクルを奨励する告示などが追加され、ゴミの出し方はますます複雑になっています。しかし、実際に何をどこまで分別回収し、リサイクルに回すかの運営は自治体の裁量によるものです。
そんな事情もあって、自治体ごとの分別・ゴミ出しのルールは少しずつ異なります。たとえばプラスチックをプラゴミとして分別するところもあれば、燃えるゴミに入れてもいい市区町村もあるのです。
ゴミの出し方は近隣のトラブルの種なので、引っ越したときなどは、特にルールに注意しましょう。

シーリングライトは自治体にゴミとして収集してもらえるんですね。
はい。時間に余裕を持って処分に臨むことが大切です。

3.シーリングライトをリセールする

まだ使えるのに捨ててしまうのはもったいないと思ったら、リセールを考えましょう。

3-1.シーリングライトは売れるか

シーリングライトは生活必需品です。身に着けたり、手に触れたりする物でもないため、見た目がきれいなら中古で買ってもいいという人も多いでしょう。

3-2.シーリングライトの中古需要について

シーリングライトが白色蛍光灯一択だった時代が終わり、調光・調色可能なLEDシーリングライトが花盛りになっています。故障や新生活で必要に迫られた人のほか、部屋の模様替えの一環としてシーリングライトを買い替える人も増えたようです。中古市場についてもある程度活気が見られます。

3-2-1.買値がつくシーリングライトとは?

  • 見た目がきれいなこと
  • LEDで調光・調色・明るさ記憶・リモコン操作できる高機能モデル
  • パナソニックなど著名ブランドで、年式が新しいこと

以上が高値で売れそうなシーリングライトの条件です。
これ以外に、ミッドセンチュリー調の多灯スポットライトの製品など、インテリア性の高いものも有望でしょう。こちらは白熱灯器具にLED電球を付けるといった使い方が多く、機能はシンプルで、質感や雰囲気が重視されます。

3-2-2.シーリングライトが売れる季節

シーリングライト購入の必要に迫られるのは新生活シーズンの3月、4月です。この時期は家族の引越から学生の下宿用まで、多様なニーズがあります。次に売れる時期は7月・12月になるでしょう。お盆・正月の来客に備えて模様替えをすることや、ボーナス時期でもあるからです。

3-3.シーリングライトをリセールする方法

  • リサイクルショップ:手近な店舗に持ち込む
  • オークション:アピールできれば高値になるかも
  • 地元コミュニティー:地元のフリーペーパーやネット掲示板を利用
  • フリマ:ほかに売りたい物がたくさんあるときは有効

ネットではシーリングライトに限らず、こんな物も売ってるの? と思うような物も出品されています。ぜひ売りたいという方は、試してみてもいいでしょう。ネット掲示板は自分で値付けするスタイルが多く、オークションより手間が省けます。

3-4.リセールするメリット・デメリット

不要な物が処分できるうえ、少しでもお金が入ればうれしいですね。でも、リセールは売り込む手間がかかるうえ、買いたい人がいなくては成立しません。最も簡単なリセール方法はリサイクルショップへの持ち込みですが、買取を拒否されれば再び持ち帰ることになります。
リセールは、「このくらいの手間ならやってみてもいい」と思える範囲にしたほうが良さそうですね。

「シーリングライトは、中古でも一定の需要があるんですね。
はい。見た目がキレイで使用感のないものならば売却できる可能性があります。

4.シーリングライトの処分を不用品回収業者に頼む場合

自治体回収やリセールが面倒だと思った方は、不用品回収業者の利用を検討してみましょう。確実に処分してくれる回収業者に頼めば、労力が省けます。

4-1.業者による不用品の回収方法

業者による不用品の回収方法は大きく分けて3つあります。

  • 出張回収:自宅まで回収に来てくれるもの。出張料・運搬料などがかかりますが、買取になった場合は料金相殺ができるでしょう
  • 持ち込み回収:回収センターへ自分で不用品を持って行きます
  • 宅配回収:宅配便を利用して、不用品を業者へ送ります

いずれも処分料、買取価格の設定は業者それぞれの基準によります。

4-2.不用品の宅配引取の利点とは

時間に制約のある方、対面でやりとりしたくない方などにおすすめなのは、宅配引取の不用品回収です。パソコンダストでは、他社では処分料が必要な品目も無料で回収しています。
引取品目と送付方法の詳細はこちらをご覧ください。

4-3.不用品の宅配回収にかかる料金

宅配回収を行っている業者には、大きく分けて2つのタイプがあります。

4-3-1.買取価格・処分費用を相殺する業者

この場合、送った品物が高価買取になったらお金を振り込んでもらえますが、処分費用がかかる場合は、こちらから支払います。清算が事後になり、合意できなかった場合はキャンセル費用などのマイナスが発生する場合もあるでしょう。

4-3-2.どの品目でも一律に無料で引き取る業者

一律無料の業者では、買取はありませんが、処分料は不要なので悩むところがありません。かかるお金は宅配便の送料だけです。

パソコンダストでは、送料さえ無料にしてしまう方法があります。

  • 3辺の合計が160㎝以内、重さ30㎏以内の箱で、「ゆうパック」または「佐川急便」の着払いで送ること
  • 送料無料品目を1点、一緒に箱に入れること

送料無料品目とは、液晶モニター・液晶テレビ・パソコン・スマホ・タブレット・ハイスペックゲーム機です。上記の条件を満たすだけで、送料・処分料ともに無料で済ませることができるので、利用価値は大きいでしょう。

4-4.不用品回収業者に頼むメリット・デメリット

不用品回収業者による買取は、リセールと違ってお金にならないことがほとんどです。しかし、引き取ってくれる・くれないといった煩わしい心配がなく、何でも一律に無料で処分してくれる業者の存在は、「捨て方」に悩むときにはとても助かります。引き取られた物はリユース・リサイクルで有効に利用されるので、もったいないと感じることもないでしょう。

4-5.不用品回収業者選びのポイント

回収業者と言っても、一様ではありません。

  1. 物を選んで引き取る不用品回収業者
  2. 多くの品目の引き取りが可能な不用品回収業者
  3. ゴミを引き取る廃棄物の収集・運搬業者

1の業者が欲しがらない物を回収してもらおうとすると、拒否されるか、処分料が必要になります。1・2は不用品を回収してリユース・リサイクルする業者であり、3のゴミの引取をする業者とは異なるものです。2と3を兼ねる片付け業者も増えていますが、サービス内容が目的に合う業者か確認しましょう。シーリングライトはじめ、不用品を処分したいなら2のタイプが便利ですね。

パソコンダストでは、数多くの家電や生活用品を無料回収しています。宅配回収のほか、センターへの持ち込みも受付中です。持ち込みの詳細はこちらをご覧ください。

4-6.不用品回収業者を利用するときの注意点

町を巡回する不用品回収業者を見かけますが、身元の知れない業者を安易に利用することは慎みましょう。トラブルが多数報告されているので、警戒したほうが良さそうです。事例としては、次のようなケースがあります。

  • 無料回収をうたいながら、トラックに不用品を載せたあとで高額な処分料を請求する
  • 回収した物から欲しい部分だけを取ったあと、不法投棄する

業者を選ぶときは会社概要や拠点、サービス内容などをネットなどで確認してから利用しましょう。

不用品回収業者に依頼する方法もあるんですね。
はい。不用品がたくさんあって一度に処分したいときに便利です。

5.シーリングライトの処分に関するよくある質問

Q.蛍光灯のシーリングライトを持っていますが、売れないでしょうか?
現在はLEDが主流で、蛍光灯は人気がないようです。初期の光量が足りないなどの問題は家庭用LEDランプではほぼ解消され、無段階調光や明るさ記憶などができることなど、利点が大きくなりました。また、蛍光灯は水銀を使用していることもマイナスになっています。

Q.蛍光灯器具にLEDランプを付けて使用できると聞きましたが?
直管型蛍光灯代替のLEDランプ(一般にLED蛍光灯と言います)を蛍光灯器具に使用することは、安定器の介在が問題になるためおすすめできません。適合しないランプの使用が危険な理由は、こちらの政府インターネットテレビの動画が参考になります。安定器を回避して給電する新型の丸形LED蛍光灯なら問題はないでしょう。

Q.シーリングライトを取り外したら、天井が黄ばみ、黒く汚れていました。
シーリングライトは天井面が高温になり、素材によっては変色や変質が見られます。照明器具の寿命が近いと、この現象が顕著になるので早めに交換しましょう。

Q.シーリングライトの寿命はどのくらいですか?
照明器具の寿命は8~10年程度、限界耐用年数は15年と言われています。あまり使用していなくても部分的に劣化が進むため、古くなったら安全のために更新しましょう。

Q.不用品を無料引取する回収業者がいるのは、どうしてですか?
不用品を単に廃棄するのであれば、処分に費用がかかります。しかし、不用品回収業者は、再生すれば使える物はリユース品として、再資源化できる物はリサイクル資源として国内外に販売するために、数多くの不用品を回収するのです。今後、貴重な資源を広範なリサイクルでまかなう必要性が、より高まっていきます。時代の要請から生まれ、さらに洗練・発達していく業種と言えるでしょう。

まとめ

今回はシーリングライトの処分の方法についてまとめました。自分で処分する場合の手順、リセールする方法のいろいろ、不用品回収業者を賢く利用する方法などを理解していただけたでしょうか。この記事を参考に、ご自分に適した処分方法を選んでくださいね。