体調管理の必要アイテム・加湿器の寿命は何年?買い替え目安とは?

風邪やウイルス対策の必要アイテムとして、広まってきているのが加湿器です。体調管理への意識が徐々に高まってきている証拠だといえるでしょう。ウイルスが活発化するのは、湿度40%以下。乾燥した状態は、のどの痛み・風邪を引きやすくなる・インフルエンザウイルスの活発化を促すなどの心配がつきまといます。最適な湿度は50〜60%が目安です。乾燥しやすい季節は、加湿器で室内の湿度を調整することがいかに大切であるかがわかります。

販売されている加湿器の種類もさまざま。ハイブリッドタイプ・超音波式・スチーム式・気化式です。どの加湿器を選んでもいえるのは、お手入れが必ず必要だということ。手入れをしっかり行えば、家電製品はどんなものでも平均寿命より長く使うことができるはずです。

一方で、加湿器が常にフル稼働している方の場合、内部機器の磨耗が激しく、寿命が早まることもあります。使用頻度でも左右されるのが、加湿器の寿命の特徴です。

この記事では、加湿器の寿命や買い替えのタイミングとなる故障内容などについてご紹介していきます。

  1. 加湿器の寿命
  2. 加湿器の主な故障
  3. 寿命が近いと起こる故障
  4. 加湿器を長く使うための手入れ
  5. まとめ

 1.加湿器の寿命

ほかの家電製品と異なるのは、加湿器の寿命について、メーカーは特に定めていないこと。消費者の使い心地や使用感など、クチコミを参考にするといいでしょう。消費者の声を集めてみると、ほとんど方が3〜5年が寿命の目安だと考えているようです。

ただし、使用頻度によって寿命の長さは大きく変わってきます。つけっぱなしにしている家庭だと、動かしている時間が長くなればなるほど、寿命を早く迎えるはずです。普段からしっかり手入れを行っているかどうかでも、加湿器本体の劣化を防ぐことができるでしょう。

最近では、加湿器一体型空気清浄機も登場し、10年間取り替え不要の耐久性の高いフィルターを装備した機種も販売されています。一般的な加湿器のように3〜5年で壊れてしまうようであれば、加湿器を使えないのに空気清浄機の機能だけ残ってしまうことになるでしょう。装備した加湿器も空気清浄機と同じ年数で使い続けられ、耐久性があるタイプもあるので、使い方しだいでは10年使う加湿器もあるのです。

2.加湿器の主な故障

加湿器には4種類のタイプがあることをご紹介しました。タイプ別に故障内容が異なるのも、加湿器特有の故障でしょう。故障内容を把握しておくと、早めに対処することが可能です。買い替えるタイミングの参考にもなるでしょう。タイプ別に機種の特徴と故障内容ご紹介していきます。

2-1.スチーム式

スチーム式は、ヒーターを使って水を加熱し、沸騰した蒸気で加湿していくタイプです。加湿能力が高く、素早く湿度を上げたい方にはおすすめの方式。ただし、消費電力が高いため、光熱費が上がる心配な一面も。内部に、使用した水の成分が水垢(みずあか)となり、残ってはがれにくいデメリットもあります。

スチーム式の故障内容として多いのは、ヒーターの故障。蒸気を送風しながら放出し、室内に拡散していくタイプです。ヒーター部分の故障で、加湿ができなくなってしまいます。

2-2.気化式

気化式は、内部のフィルターなどに水を含んで使うもの。水分を含んだフィルターは、送り込まれた空気で室内に拡散していきます。ほかの方式に比べ、消費電力が少ないのがメリットです。つけっぱなしにしている家庭では、気化式の活用が光熱費節約になるでしょう。フィルターが水分を含んでいるため、カビが発生しやすい環境にあります。フィルターの目詰まりも気になるところです。こまめな清掃で、衛生的に使えるように意識しておきましょう。

大きなトラブルが発生しにくいのが気化式の特徴の1つですが、フィルターのカビや目詰まりの問題には常に注意しておくことがポイントです。

2-3.超音波式

比較的シンプルな作りなのが、超音波式です。加湿器の超音波振動で、微細化した水粒子を放出・拡散していくタイプ。気化式同様に、消費電力は低め。ただし、水分をそのまま放出するため、まれに雑菌が紛れ込んでしまう恐れもあるでしょう。起こりやすい故障には、超音波発生装置のトラブルが挙げられます。

2-4.ハイブリッドタイプ

加湿には、気化式とスチーム式のメリットを備えた機種です。違いは、湿度の低下を察知して、ほかの方式へ変換することができること。加湿効果がほかよりも早く感じられるのがメリットでしょう。

ハイブリッドタイプも省エネ設計で、光熱費の負担軽減が期待できます。ただし、ほかの方式に比べ、内部装置が複雑な作りになっており、その分高価な製品です。ほかの方式のメリットを持っていると同時に、デメリットとして故障内容も共通する点に注意しておきましょう。

3.寿命が近いと起こる故障

加湿器の寿命が近づくと、通常の使用ではないさまざまなサインを出します。タイプによって、起こりやすい症状もあるようです。代表的な症状をご紹介しましょう。

3-1.動作音が大きくなる

動作音がうるさいと感じるようになります。超音波式加湿器は高速で振動していますが、経年劣化によるクッション材の磨耗で、振動音を大きく感じるようになるでしょう。加湿器は、比較的静音設計が施されているものがほとんど。動作音が気になるようであれば、寿命や故障を疑うようにしてみてください。

3-2.水が減らない

水がなかなか減らないような気がする、減り方が遅くなったと感じるケースが増えてきます。内部機器の劣化が起こっている証拠で、水分放出能力が極端に低下していると考えていいでしょう。スチーム式と超音波式に目立つ症状で、フィルターを掃除しても解消しない場合には、買い替え時期にきています。

3-3.湿度が変わらない

加湿器を使っても、部屋の中の湿度が上昇しない場合には、センサーが故障していると考えられます。センサー部分の修理は、高額な修理費がかかる場合も。本体をリセットしたり、急速運転に切り替えたりしても解決しないようなら、寿命を迎えているのでしょう。

4.加湿器を長く使うための手入れ

加湿器を長く使うためには、フイルターやタンクのこまめな手入れを行いましょう。掃除をせずに使い続けると、水分が腐食してカビが繁殖してしまいます。カビを含んだ水分が拡散し、アレルギーや細菌による病気が心配です。また、加湿器を使わない時期になったら、フィルターやタンクなど外して洗える場所は丁寧に掃除し、しっかり乾かして保管するようにしましょう。こまめな清掃と衛生的な管理で、長く使うことができるはずです。

5.まとめ

加湿器の寿命についてご紹介しました。寒くなると、体調管理の1つとして加湿器を使用する方が多いはずです。風邪予防にも役立つ加湿器の寿命が何年なのか、毎日使う方は特に気になることでしょう。

  • 加湿器の寿命
  • 加湿器の主な故障
  • 寿命が近いと起こる故障
  • 加湿器を長く使うための手入れ

加湿器の寿命は3〜5年が目安です。 内部機器の異常で運転しても湿度が上昇しない、音がうるさいなど、寿命が近づくとさまざまな不具合を感じるでしょう。買い替え時期の目安として、参考にしてみてください。