HDDレコーダーの処分方法とは? 寿命や業者選びのポイントなど
HDDレコーダーは長時間・大量の録画ができるものです。番組の録画をしたいときに大活躍する機器ですが、寿命があります。壊れる・使わなくなると処分しなければなりません。そこで、悩むのが処分方法です。HDDレコーダーの正しい処分方法を把握しておかなければ、間違った方法で処分してしまい、不法投棄などのトラブルになる可能性があるでしょう。そこで、本記事では、HDDレコーダーの基礎知識や処分方法・回収業者に頼む場合などについて詳しく説明します。
- HDDレコーダーの処分の基礎知識
- HDDレコーダーの処分方法~自治体回収の場合
- HDDレコーダーの処分方法~買い替えの場合
- HDDレコーダーの処分方法~リセール・オークションの場合
- HDDレコーダーの処分方法~回収業者に頼む場合
- HDDレコーダーの処分にかんしてよくある質問
この記事を読むことで、HDDレコーダーを正しく処分するために必要な情報と知識を身につけることができます。処分を考えている方はぜひ参考にしてください。
1.HDDレコーダーの処分の基礎知識
正しく処分するためには、HDDレコーダーの基礎知識を把握しておかなければなりません。HDDレコーダーの概要や捨てるタイミング・正しい処分の必要性・捨てる前にやっておきたいことについて詳しく説明します。
1-1.HDDレコーダーとは
HDDレコーダーは、録画・再生ができる機器です。DVDレコーダーとの違いは、容量の大きさになります。DVDと比べるとディスクが大容量で、長時間・大量の録画が可能です。しかし、録画番組を本体から取り外す(DVDに保存する)・映画などのDVDソフトの使用ができません。
1-2.捨てるタイミングについて
HDDレコーダーが壊れる・買い替えなど、不要となったときに捨てる方がほとんどです。使わないHDDレコーダーをそのまま持っていても、邪魔になってしまいます。「捨てたい」と思ったときこそ、処分のタイミングと思ってください。
1-3.HDDレコーダーのリサイクルと正しい処分の必要性
HDDレコーダーなどの機器には、レアメタルなどの貴金属・貴重な資源が含まれています。有用資源は貴重なものとなっているため、使われていない機器から取り出して再利用していかなければなりません。使い古した機器から有用資源を取り出して再利用する取り組みは、地球のエコ活動にもつながるのです。正しく処分するためにも、リサイクルの必要性を理解しておかなければなりません。
1-4.捨てる前にやっておくこと
HDDレコーダーを処分する前に、やるべきことがあります。B-CASカードや付属品の確認・HDD上のデータについて詳しく見ていきましょう。
1-4-1.B-CASカードについて
B-CASカードは、デジタル放送受信機に同梱(どうこん)されているカードです。地上・BSデジタル放送や自動表示メッセージサービスなどで利用されています。B-CASカードは、B-CAS社が貸し出しているため、所有権はB-CAS社です。そのため、HDDレコーダーを処分する際は、B-CAS社に返却するか、自分で破棄しなければなりません。
1-4-2.付属品の確認
HDDレコーダーを購入するときに、取扱説明書やリモコンなどの付属品がついてきたはずです。付属品はリセールする場合に、買い取り額がアップするポイントとなります。そのため、事前に付属品があるかどうか、確認しておきましょう。
1-4-3.HDD上のデータについて
HDレコーダーを処分する場合に、最も注意しておきたいのが、機器に含まれているデータです。HDDには個人情報が含まれているため、破棄する前にデータを初期化しておかなければなりません。HDD初期化や専用機器で削除すれば、完全消去が可能です。
2.HDDレコーダーの処分方法~自治体回収の場合
HDDレコーダーの処分方法として、最初に思い浮かべるのが自治体回収です。自治体回収の場合は、何ゴミになるのでしょうか。ゴミの分類や方法、メリット・デメリットについて説明します。
2-1.ゴミの分類について
自治体によっては、HDDレコーダーが小型家電リサイクル法に指定されている可能性があります。指定されていない自治体は、不燃ゴミ・粗大ゴミとして出すことになるでしょう。自治体によってゴミの分類が異なるため、事前に確認しておかなければなりません。
2-2.方法
小型家電リサイクル法の品目に入っている場合は、指定場所まで持ち運ぶか、小型家電回収ボックスに投函(とうかん)する方法となります。自治体のホームページなどで、小型家電回収ボックスが設置されているか確認してみてください。不燃ゴミの場合はゴミ捨て場へ、粗大ゴミの場合は粗大ゴミシール(券)を購入して、指定回収場所へ運ぶ方法となります。自治体によって方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。
2-3.メリット・デメリット
自治体で回収するメリットは、処分費用を抑えられることです。小型家電回収ボックスが設置されている場合は、無料で処分できます。粗大ゴミの場合は、およそ300円~2,000円で処分可能です。業者によって処分費用は異なるので注意してください。ただし、回収日が決まっている・小型家電回収ボックスがない自治体もある・自分で持ち運ばなければならないなど、デメリットもあります。
3.HDDレコーダーの処分方法~買い替えの場合
新しいHDDレコーダーに買い替える場合は、下取りサービスが利用できます。販売店による下取り・引き取りサービスや方法、料金、メリット・デメリットについて詳しくチェックしておきましょう。
3-1.販売店による下取り・引き取りについて
下取りサービスとは、新しいものを購入する代わりに古いものを買い取るサービスです。古いものの買い取り額から販売価格を差し引くため、買い取り額が高くなるほど安い費用で購入できます。また、買い取り不可になったとしても、無料引き取りサービスを行っているお店もあるのです。
3-2.方法
直接、販売店に行き、購入したいHDDレコーダーを選びます。購入するHDDレコーダーが決まれば、古いHDDレコーダーの査定に入り、購入価格から買い取り額を差し引くことになるのです。販売店によっては、先に査定を行う場合もあります。そのため、処分したいHDDレコーダーも持参するといいでしょう。
3-3.料金
買い替えによる下取りサービスに料金はかかりません。ただし、引き取りになる場合は無料か、有料か販売店によって異なります。中には、回収費用を徴収する販売店もあるので注意してください。引き取りが有料の場合は、およそ3,000円~かかります。
3-4.メリット・デメリット
下取りサービスは、購入と同時に処分ができる点が最大のメリットです。処分費用をかけずに、新しいHDDレコーダーを安く購入できます。しかし、実際のところ、下取りサービスを行っている販売店は少ないのが現状です。ほとんどの販売店では行っていないため、事前に確認しておきましょう。また、販売年月日から3年~5年以上経過しているものは、下取りできない可能性があります。HDDレコーダーは次々と新しいモデルが登場しているため、すぐに処分しなければ価値が下がるのです。
4.HDDレコーダーの処分方法~リセール・オークションの場合
まだ、正常に稼働できるHDDレコーダーであれば、リセールとして処分できます。中古需要や買い値がつくHDDレコーダー、方法、メリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
4-1.中古需要について
「HDDレコーダーを安く購入したい」という方はたくさんいます。たとえ、1度使用した中古であっても、新品よりも安く手に入れたいと強く願うものです。そのため、中古需要は高いといえます。中古需要のある機器は、条件がそろえば高価買い取りが期待できるのです。条件については、次項の【4-2.買値がつくHDDレコーダー】で説明します。
4-2.買値がつくHDDレコーダーとは
買値がつくHDDレコーダーは、状態・ブランド・年式の3つが大きなポイントとなります。新品状態に近いものほど、高い値がつくでしょう。また、人気ブランドのHDDレコーダーは人気です。たとえば、ソニー・東芝・パナソニックは高価買い取りが期待できます。年式は、できるだけ新しいものが好ましいです。販売年月日が経過するほど、買値は下がります。
4-3.方法
リセールの方法としては、リサイクルショップとネットオークションが挙げられます。それぞれの特徴について、詳しくチェックしておきましょう。
4-3-1.リサイクルショップ
全国各地にチェーン店や個人で経営している、多数のリサイクルショップが存在しています。ほとんどのリサイクルショップは、幅広い商品を取り扱っているため、HDDレコーダーの買い取りも可能です。多少の傷や汚れがあっても、正常に稼働できるのなら買い取ってもらえる可能性があります。ただし、買い取り額が下がる可能性もあるので要注意です。
4-3-2.ネットオークション
リサイクルショップの買い取り額に納得いかない場合は、ネットオークションを利用するのも方法の1つです。ネットオークションは、自分で出品額を決めることができます。買い手が見つかれば、すぐに処分できるでしょう。ただし、登録手続きが必要・取り引き相手との間でトラブルが多発しているなどのデメリットもあります。
4-4.メリット・デメリット
リセールのメリットは、買い取り可能であれば費用ゼロで処分できることです。処分と同時に、買い取り額の分だけお金を得ることができます。しかし、すべてのHDDレコーダーが買い取りできるとは限りません。使えないもの・壊れているもの・目立つ汚れや傷がついているもの・年式が古いものなどは、買い取り不可になる可能性があります。
5.HDDレコーダーの処分方法~回収業者に頼む場合
今すぐに処分したい・HDDレコーダー以外にも処分したいものがある場合は、回収業者に依頼する方法がおすすめです。業者の回収方法や料金、メリット・デメリット、業者選びのポイントなどについて詳しく説明します。
5-1.回収方法
回収方法は業者によって異なります。パソコン・不用品の無料回収を行っている「パソコンダスト」の場合は、宅配回収・持ち込み回収・出張回収の3種類です。自分のペースで処分したい方は宅配回収、お店が近くにある方は持ち込み回収を利用するといいでしょう。不用品が大量にある・HDDレコーダーの運搬が難しい場合は、出張回収を利用してください。ライフスタイルや状況に合った方法を選びましょう。
5-2.宅配引き取りについて
宅配回収は、ダンボールに処分したいものを入れて送る方法です。宅配回収を利用する際は、送料が無料か、全国対応かチェックしておかなければなりません。業者によっては、送料が依頼者負担になるところもあります。「パソコンダスト」は、ノートパソコンなどの対象製品が含まれていれば送料無料で回収可能です。
5-3.料金
回収業者の費用は、処分したい品目や量などによって異なります。目安としては、およそ3,000円~5,000円です。しかし、中には無料回収を行っている業者があります。回収無料の業者を利用すれば、費用を抑えることができるのです。
5-4.無料引き取りの場合
無料回収を行っている業者がすべて安心できるとは限りません。「今だけ無料で回収!」など、謳(うた)い文句で呼び寄せる悪徳業者も存在しています。悪徳業者と優良業者を見極めるためには、‟なぜ無料回収できるのか”、理由が明確になっているかをチェックするといいですよ。理由が明確になっている業者は、安心して依頼できます。「パソコンダスト」は、自社でメンテナンス・点検を行い、中古品として再販売しているのです。また、再販売できないものも、貴重な資源を取り出して再販売しています。
5-5.メリット・デメリット
業者に依頼する最大のメリットは、手間と時間をかけることなく処分できる点です。回収方法が充実している業者に依頼すれば、自分の都合に合わせた方法で処分できます。また、要らないものを一気に処分できるのもメリットの1つです。出張回収なら、運搬から処分まですべて業者が行います。しかし、悪徳業者には注意しておかなければなりません。
5-6.業者選びのポイント
たくさん存在している業者の中から、安心して依頼できるところを選ばなければなりません。業者選びの際は、以下のポイントに注目してください。
- 丁寧かつスピーディーな対応か
- 古物商許可を取得しているか
- 回収方法が充実しているか
- 無料見積もり・相談を行っているか
- 全国対応になっているか
- 宅配回収は送料無料か
5-7.注意点
悪徳業者は、古物商許可を取得していない傾向があります。ホームページで古物商許可番号が記載されているのか、きちんと確認してください。また、悪徳業者に引っかからないためにも、複数の業者を比較しましょう。
6.HDDレコーダーの処分にかんしてよくある質問
HDDレコーダーの処分にかんしてよくある質問を5つピックアップしてみました。
6-1.B-CASカードの破棄方法とは?
B-CASカードの裏面に、金色のICチップがあります。その部分にはさみを入れて切断してください。ICチップの部分が切断できれば、そのまま処分して構いません。ただし、有料放送と契約中のカードを破棄する場合は、必ずB-CAS社への連絡が必要です。詳細は、ホームページをご覧ください。
6-2.HDDレコーダーのデータを削除しないとどうなるのか?
HDDから個人情報が流出する恐れがあります。実際に、情報が流出した結果、個人情報が悪用されたケースも増えているのです。悪用されないためにも、データを徹底的に削除しなければなりません。自分で行う消去が不安な方は、業者のデータ消去サービスを利用してください。「パソコンダスト」では、専門機器を使用したデータ消去サービスを行っています。
6-3.処分で絶対にしていけないこととは?
近年、問題になっているのが不法投棄です。HDDレコーダーの処分が面倒だからと、空き地や林の中に捨ててはいけません。また、悪徳業者は回収後に不法投棄を行う傾向があります。慎重に業者を選ぶことも大切です。
6-4.高価買い取りのポイントとは?
査定に出す前に、ある程度キレイに掃除しておきましょう。汚れがある場合は、キレイなやわらかい布で取りのぞいてください。汚い状態よりもキレイなもののほうが、高い値がつく可能性があります。
6-5.HDDレコーダーの寿命とは?
HDDレコーダーの買い取り額をアップさせるためには、寿命が訪れる前に売りに出すことも大切なポイントです。HDDレコーダーの寿命は、およそ5年といわれています。使用年数が5年と近づいてきたころに、正常に稼働しなくなる・録画できないなどの不調や不具合が起きるでしょう。
まとめ
いかがでしたか? HDDレコーダーの処分方法は、自治体・販売店による下取り・リサイクルショップ・ネットオークション・回収業者と、さまざまな方法があります。それぞれ、方法やメリット・デメリットが異なるため、きちんと比較して状況に合った方法を選びましょう。特に、業者に依頼する場合は、慎重に選ばなければなりません。悪徳業者も存在しているため、本当に安心して依頼できるかどうか、サービス内容やスタッフの対応などを比較しましょう。事前に、業者選びのポイントや注意点などを把握しておけば、正しい方法でスムーズに処分できます。