必見! ごみ屋敷を簡単に片付けるために知っておくべき7つのポイント

ごみ屋敷は近隣住民を巻き込む社会問題です。しかし、片付けられない人が増えている中、ごみ屋敷は他人(たにん)事ではないと感じる人もいるでしょう。それでは、ごみ屋敷の問題にどう立ち向かえるか、また自分の家がごみ屋敷にならないために何ができるか、一緒に考えましょう。

  1. ごみ屋敷問題とは
  2. ごみ屋敷への現場での対応策
  3. 片付けられない症候群と遺品整理
  4. ごみ屋敷の片付け方いろいろ
  5. ごみ屋敷問題のトラブル
  6. もしかして私も汚部屋症候群?
  7. ごみ屋敷片付けの業者選び

この記事から、ごみ屋敷にならない秘けつを知って、「部屋を片付けられる人」になりましょう。

1.ごみ屋敷問題とは

1-1.どんな家がごみ屋敷なのか

ごみ屋敷とは、ごみ集積所ではない土地や建物に、たくさんのごみがあふれている状態です。悪臭や害虫などが発生するため、ごみ屋敷周辺の被害は社会問題になっています。また、放火などの犯罪のターゲットになる場合も多いのです。ごみ屋敷と汚部屋は違います。汚部屋は、ごみやたくさんのものが部屋にあふれていることです。しかし、ごみ屋敷では、部屋の中だけではなく、部屋の外、家のまわりなど、さらに広範囲にごみやものなどがあふれています。

1-2.深刻化するごみ屋敷問題

ごみ屋敷の家の中やまわりには、粗大ごみや何年も放っておいたごみが山積みです。自治体で協力して、町内をきれいにしても、ごみ屋敷があるなら、町内全体の外観が損なわれます。また、悪臭や害虫が増えて、健康に害が及ぶこともあるでしょう。ごみ屋敷に関する条例がない地区では、ごみ屋敷の被害に関して行動できず、問題はさらに深刻化します。いくつかの自治体では、条例が制定されていますが、ごみ屋敷を撲滅(ぼくめつ)するには時間が必要です。

1-3.ごみ屋敷問題の背景と高齢化問題

ごみ屋敷問題が増えてきた背景のひとつは、高齢化問題です。実際、年々と高齢者がひとりきりで暮らすケースが増えています。高齢であるため体力が十分になく、定期的にごみを捨てたり掃除したりできないのです。また、知人や親族が近くにいないため、気軽に助けてもらえない場合もあります。その結果、家がごみ屋敷になってしまうのです。

1-4.なぜ発生するのか

ごみ屋敷になる原因はいくつかあります。「掃除が苦手」、「粗大ごみや不用品の処分の仕方がわからない」、「廃棄のタイミングがわからず、いつのまにかものがあふれてしまった」などがあるでしょう。「もったいないと思い、廃棄できない」、「収集が趣味」なども原因になります。また、精神疾患が原因で片付けができず、家がごみ屋敷になる人もいるようです。

1-5.ごみ屋敷問題から派生するいろんな困りごと

ごみ屋敷にあふれているごみは、ネズミやごきぶりなど害虫にとって格好のエサです。害虫が増えると、衛生面での問題が、その家や近隣に生じます。また、ごみ屋敷周辺は、常に悪臭が発生するでしょう。近所の人たちは、悪臭に悩み、洗濯ものを屋外に干すこともできません。また、ごみ屋敷から発生するほこりやばい菌で、呼吸器疾患や皮膚障害など、体に影響が及ぶ可能性もあります。近隣にもそこまで被害があるなら、ごみ屋敷に住んでいる人には、さらに深刻な健康被害が生じるでしょう。ダニやカビが発生しやすいため、皮膚の病気やぜん息、アレルギーを引き起こします。また、家の中では、落ち着きがなく、ストレスがたまり、精神疾患にもなる危険もあるのです。

2.ごみ屋敷への現状での対応策

2-1.自治体の対応

ごみ屋敷は社会問題です。しかし、どこまでの程度になれば強制執行が許されるのかについては、議論が絶えません。自治体では依然として明確な規制がないため、法的行動がとれない地域も多いでしょう。自治体の規制があっても、実際に強制撤去などの実行に移すのは簡単ではありません。だれが撤去費用を負担するのかなどの問題もあります。明確な規制違反、法律違反がなければ行動できないのです。

2-2.法律に関する問題

ごみ屋敷に住む人の中には、「ほかの人からはごみであっても、自分にとっては財産だ」と主張するケースもあります。自分の敷地内で何をするかは自由だという考え方です。確かに、個人の権利や財産だと主張があるなら、強制的に撤去するのは難しいでしょう。しかし、最近では本来「廃棄物として処理するべきものを自宅に保管している」という理由で、ごみ屋敷を「廃棄物の処理および清掃に関する法律」に対する違反とする事例もあります。また、一般道路にまでごみが及んだため、強制撤去を実行できた例もあるのです。とはいえ、現時点では、直接的にごみ屋敷を制限する規制は、自治体が担当しているため、日本全体で共通して通用するような明確な法律違反を適用するのは難しいのが現状でしょう。

2-3.周囲ができること

ごみ屋敷問題を解決するには、自治体との協力が不可欠です。ときには、高齢者や病気がちの人が望まずしてごみにあふれた生活をしているケースもあるでしょう。ごみを撤去するだけで解決しない問題であることも多いのです。同時に、法的な手段ではなく、近隣住民の力で強制撤去をするなら、逆に不法侵入として訴えられる危険もあります。まずは、関係する官公庁に相談するのがおすすめです。

3.片付けられない症候群と遺品整理

3-1.増えている片付けられない人

最近は、家でも仕事場でも、「片付けられない人」が増えています。「片付けられない人」はごみ屋敷予備軍と言っても過言ではありません。ごみ屋敷に住む人も、最初は片付けを先のばしにしたことがきっかけであるケースも少なくないのです。やるべきことを後回しにする傾向があるなら、注意が必要でしょう。

3-2.遺品整理問題も関係している

片付けられない理由には、遺品整理のタイミングを失ったことが原因であるケースも少なくありません。親族が亡くなったあとは、行わなければいけない整理や手続きが多く、遺品整理は後回しになりがちです。亡くなった方の遺品を処理することに気が引けて、そのままにする気持ちもわかります。しかし、処理を後回しにすればするほど、整理は難しくなるでしょう。当初は、まだ買い取りしてもらえたものも、時間がたてば劣化し、ただのごみになることも多いのです。

3-3.実家がごみ屋敷に?

親が亡くなったあとの実家は、ごみ屋敷になる危険があります。だれも住んでいない家は早く劣化し、部屋にある家具や持ちものも同様に劣化するでしょう。カビが生え、新たに住みはじめる、人に貸すなどが難しくなります。ものを処分するきっかけを失うと、思い出の家がごみ屋敷に変わる危険もあるのです。

3-4.相談窓口、解決法

不用品処理のタイミングが遅れないよう注意しましょう。相談窓口としては、遺品整理を含め、不用品回収業者へ連絡するのがおすすめです。不用品には、パソコンやブラウン管テレビ、洗濯機や冷蔵庫などもあるでしょう。すぐに不用品回収業者へ依頼すれば、一部の不用品は買い取りをしてもらえる場合もあります。便利屋や何でも屋に依頼すればよいと考える人も多いようですが、早い段階で不用品回収業者へ連絡するなら、買い取りで思わぬ収入源になるケースもあるのです。

4.ごみ屋敷の片付け方いろいろ

4-1.ごみ屋敷の掃除に必要なもの

まずは、大量のごみを処分するために、ごみ袋やダンボールを用意しましょう。また、ケガがないように軍手も必要です。ほこりやダニなども多いので、マスクをつけて掃除をしてください。ごみを仕分けしたあとに、必ず掃除が必要です。掃除用具も準備しましょう。掃除機、モップ、ほうきやぞうきんなどが必要です。掃除用洗剤や、重そう、クエン酸など便利な掃除用品も用意してください。

4-2.不用品、粗大ごみの仕分け

まず、ごみや不用品を1か所に集めます。運べるものは同じ場所にまとめてください。ひとりで動かすことができないものは、ふだをつけて「不用品」であることがわかるようにしましょう。そのように不用品として決めたもののうち、廃品回収や自治体のごみ回収で処理できるものは、すぐに処分します。処分に迷うものは、「保留」として同じ場所に集めてください。必要なものも同じようにとりわけましょう。このように、必要なもの、不要なもの、保留にするものの3つのカテゴリーに分けて仕分けするなら、どんどん部屋が片付きます。

4-3.家電や思い出の品、粗大ごみの処分方法

家電製品は、まだ使えるものでも、必要なものと必要ではないものに分けましょう。つまり、使えるか使えないかで分けるのではなく、必要か必要ではないかで分けるのです。まだ使えるものでも、不要なものは処分してください。また、故障して使えないものも不用品としてとりわけましょう。新しい家電や状態のよいものは、リサイクルショップや回収業者に買い取ってもらえます。不用品回収業者に連絡すれば、買い取りが可能なものも不用品や粗大ごみもまとめて回収してくれるので便利です。思い出の品は、ひとつひとつどうしようかと考えていると、時間がとられ片付けができません。迷った場合は、すぐに「保留」にして、次のものに取り掛かりましょう。思い出の品は、写真をとってデジタル化するのもひとつの方法です。デジタル化しておくことで、思い出は大切に保管するという考え方もあります。

4-4.仕分けの注意点

ごみ屋敷を片付けるための最初の1歩は、仕分け作業です。「もったいない」という考え方を捨てましょう。「使えるもの」でも不要なものはすべて処分します。また、ごみの仕分け方法は、自治体で分別区分を確認してください。ルールに沿ってごみを捨てましょう。自治体の廃品回収を利用する場合は、回収日付のタイミングに遅れると、不要なものを自宅に保管しなければならず、処分のタイミングが遅れます。不用品回収業者なら、即日回収に来てくれるため、上手に使い分けるのがおすすめです。また、仕分けの際に、ガラスやプラスチックの破片などでケガをしないように十分注意してください。仕分けの最中は、床にものがあふれがちです。ものにつまずいて転倒しないようにも気をつけましょう。

4-5.不用品回収の方法

不用品回収業者への依頼は、無料の電話相談を活用しましょう。年中無休や24時間対応という業者もあります。仕事で忙しい方や休みがなかなかとれない方でも、都合のよい日時に回収に来てもらえるため便利です。不用品回収業者の利点は、不用品回収だけではなく買い取りも同時に依頼できる点でしょう。買い取りを依頼したいものはきれいに掃除をして、箱や備え付けの説明書などの備品も準備しておくなら、買い取り額のアップも期待できます。

4-5.地方自治体やリサイクルショップの活用

地方自治体の回収サービスを活用する場合は、しっかりごみを分別しましょう。粗大ごみの回収も、自治体のサービスを活用できます。所定の手数料を支払うために、事前にシール購入などが必要です。自治体のサービスを利用する場合は、指定された日時に粗大ごみを指定の場所に自分で運ぶ必要があります。そのため、大きな粗大ごみや重さのある不用品は、家族や友人に前もって助けをお願いする必要があるでしょう。日時の調整や運搬のサポートを依頼するのが難しいなら、不用品回収業者への依頼が便利です。また、リサイクルショップへの買い取り依頼をする場合は、自分で持ち込む必要があるか電話で確認してください。家具の買い取りを行うリサイクルショップもありますが、持ち込みしか受け付けていないリサイクルショップでは、運搬の必要があることも覚えておきましょう。ブランド品や衣類、キッチン用品など、そのリサイクルショップが好んで買い取るものを見きわめておくのが、高価買い取りとなるポイントです。

5.ごみ屋敷問題のトラブル

5-1.よくあるトラブル

ごみ屋敷の問題は、ごみを撤収すれば解決するわけではありません。ごみを撤去したあとの、害虫の駆除、消臭、消毒などの処理も必要です。そのため、ごみ屋敷の不用品処理を依頼しても、担当する業者が扱う範囲が不用品の撤去だけなら、そのほかの処理をまた別の業者に依頼しなければいけません。そのため、不用品回収業者にごみ屋敷への対応を依頼する場合には、害虫駆除や消臭、消毒に加え、リフォーム対応なども引き受けている業者を選びましょう。

5-2.相談窓口

自分の家や、自分が管理している家がごみ屋敷なら、信頼できる不用品回収業者へ直接相談するのがおすすめです。特に、個人情報保護や秘密厳守を徹底している業者を選びましょう。近所のごみ屋敷についての相談は、自治体の担当部署へ連絡してください。

5-3.トラブル対応法

不用品回収業者へ依頼する場合には、依頼範囲と料金体系を事前に確認しましょう。追加料金の請求が作業完了後にあり、トラブルとなるケースもあります。また、自分が所有している家をほかの人に貸している場合、賃貸契約に基づく退去勧告などの法的手順をとってから、ごみ屋敷の不用品回収を行いましょう。どのような手順をとればよいかわからないなら、プロの不用品回収業者へ相談するのがおすすめです。

6.もしかして私も汚部屋症候群?

6-1.セルフチェック方法

「部屋が常に散らかっている」、「片付けができない」などの傾向があるなら、セルフチェックをしてみましょう。部屋はいつから片付いていませんか?2週間以上掃除をしていないなら汚部屋症候群の予備軍です。部屋が片付かない理由は、「忙しさ」と「面倒くさがり」のどちらが原因でしょうか?面倒くさがりが原因なら、汚部屋症候群への危険信号です。とはいえ、部屋が片付けられないと言っても、掃除の頻度や程度は人によって違います。また、「2か月以上掃除をしていない」「いつも部屋の床がものやごみで覆われている」、「最近、急に部屋が汚部屋になった」などのケースは注意が必要です。場合によっては、ストレスが過剰などによるメンタル面の理由が部屋の環境に影響している場合があります。つまり、部屋が片付けられないのは、ストレス過剰のサインである場合もあるのです。心当たりがあるなら、まずは家族や信頼できる友人に相談しましょう。場合によっては、専門家のカウンセリングを受けることも大切です。

6-2.改善するためにいまからできること

まずは、ものを減らすことを心がけましょう。部屋にものがあふれていると、片付けはできません。本当に必要なものだけを部屋に置くなら、片付けも短時間でできます。また、選びぬいたものだけになるため、ものを大切に使うようになるでしょう。使ったものは元に戻す習慣をつけてください。ごみは、すぐにごみ箱に捨てます。たまったごみは、こまめにまとめ、定期的に捨てましょう。

7.ごみ屋敷片付けの業者選び

7-1.プロに頼んだ方がいい場合

収拾がつかないほどごみやものが部屋にあふれ、自分では片付けを始めることができないなら、プロの業者に整理を依頼しましょう。また、掃除する気力がないときや自分では重すぎて運搬できないときも業者に依頼してください。プロの不用品回収業者は、いろいろなごみ屋敷や汚部屋を片付けてきた経験があるため、安心して任せることができます。

7-2.プロに頼むメリット

ひとりでは、何週間もかかる掃除も、プロにお願いすると短時間で終了します。実際、ごみ屋敷や汚部屋からは、処分するべきものが山ほど出るでしょう。自分でひとつひとつを分別するのは大変な作業です。また、大きな粗大ごみや大型家電は移動するにもひとりでは困難でしょう。自分で運搬する車両を手配するのも大変であり、レンタル費用もかかります。プロの不用品回収業者に依頼するなら、自分ですべてを行うよりも、早く、ときには安く済むこともあるのです。

7-3.業者選びのポイント

信頼できる不用品回収業者を選ぶのはとても大切です。料金が法外な場合や、不法投棄をするあやしい業者もいるので、業者選びには注意してください。業者のホームページなどを調べて、実績のある業者を選びましょう。秘密厳守や明朗会計も大切なポイントです。不用品の回収だけではなく、買い取り、消臭や消毒、リフォームなど幅広い対応ができる業者を選んでください。また、仕事が忙しい方や、休みがとれない方は、年中無休や24時間対応の業者を選ぶとよいでしょう。

7-4.業者に頼むときのコツ

依頼範囲を自分でしっかり決めておきましょう。無料見積もりをするなら、写真を添付するのがおすすめです。買い取りを依頼する場合は、複数の写真をとりましょう。また、何をどのように相談してよいかわからないなら、電話でまず相談するのがおすすめです。良心的な業者は見積もりや電話相談を無料で受け付けています。

7-5.料金設定

料金は依頼内容や範囲によって異なります。そのため、まずは見積もりを依頼するのがおすすめです。良心的な業者はウェブサイトにいままでの事例を公開して、料金の目安がわかるようにしています。また、パックプランを活用するのもよいでしょう。パック料金なら、「軽トラックでひとりの作業員で対応する業務なら税別25,000円から」などわかりやすい料金設定になっており、コストもお得です。いずれにせよ、不用品回収業者へ依頼する場合は、料金設定が明朗な業者を選ぶよう心がけてください。

まとめ

いかがでしたか?自分の家がごみ屋敷にならないために、いまの部屋を片付けることから始めましょう。不用品を徹底的に処分するのが大切です。「もったいない」という意識をなくし、使わないものは思いきって処分してください。何から手をつけてよいかわからないなら、不用品回収業者に写真を送って相談しましょう。適切なプランですぐに見積もりを出してくれます。掃除からリフォームまで対応できる不用品回収業者を選んでください。