炊飯器を捨てるタイミングはいつ? 故障の前兆や処分方法を紹介
ほとんどの方が、毎日の食事にお米を食べているのではないでしょうか? 日本人にとって、お米は大切な文化の一つです。ひと昔前と比べて、機能も豊富なのが特徴。機能が充実し、性能が上がってきた分、高額な炊飯器も登場してきています。炊飯器は、高級家電製品の仲間入りしたといってもいいでしょう。
お米の炊き上がり具合、食感、味わいにこだわりを持っている人ほど、炊飯器選びも慎重になる傾向が強いようです。高い炊飯器を購入したら、なるべく長く使い続けていきたいと考えることでしょう。
炊飯器も家電製品です。いつかは寿命を迎えるときがやってきます。毎日使う必需品である炊飯器だからこそ、突然機能しなくなる前に、故障や寿命を見極めるポイントを押さえておきたいものです。炊飯器の寿命が何年くらいなのか、また寿命を迎える前に起こる故障内容などをご紹介します。
1.炊飯器の処分時期は?
毎日使っている炊飯器の寿命を意識している方は少ないでしょう。しかし、炊飯器も家電製品の一つであり、使えなくなってしまうときがやってきます。大切なのは、その寿命や耐用年数を知っておくことです。いつもと違うと感じながら使い続け、突然使えなくなってしまって、慌ててしまうこともあるはず。購入した炊飯器が何年くらい経過しているか、確認しておきましょう。
1-1.内釜がポイント
炊飯器で一番注目したいのは、内釜です。どのように使っているか、使っている環境によっても異なりますが、一般的に内釜の寿命は3〜5年といわれています。内釜のコーティングが耐えられる年数です。
内釜のコーティングがはがれてきてしまっても、そのまま使ってしまうという方もいるでしょう。内釜のコーティングがはがれてしまうと、炊飯器自体の温度センサーに不具合が生じる可能性もあります。炊き上がりにムラが出てきたり、おいしさが今までと違ったりするように感じるはずです。
炊飯器本体に異常がない場合、内釜だけの交換をする方法もあります。しかし、内釜の交換には意外と費用がかかってしまうもの。内釜だけの交換なのに、炊飯器が買えてしまうような費用を請求されるケースもあるようです。
炊飯器を購入したら、内釜がなるべく長く使えるように、注意しましょう。洗い桶(おけ)代わりに、内釜に使用後のお皿などを入れないでください。内釜で洗米することも、傷つける原因です。洗うときは、柔らかいスポンジやゴシゴシ洗うのは避けましょう。内釜のコーティングはとてもデリケートです。ほんの少しのことで傷ついてしまう可能性があります。購入したときから、意識して使うようにしてみましょう。
1-2.炊き上がったごはんに注目
ごはんの味にこだわる方は、炊き上がりの変化で炊飯器の異常を察知できるのではないでしょうか? 炊飯器の炊き上がりが不安定な状態になると、今までとおいしさが物足りなくなってくるはずです。ごはんのつやが失われたり、水加減をしっかりしても食感が悪くなったりするでしょう。
このような状態が続くと、炊飯器が寿命を迎える時期にきていると考えられます。
炊き上がりの炊飯ムラや、加熱不足でごはんが硬くなるのは、炊飯器内部の異常を知らせているサインです。内釜のコーティングは3〜5年が目安で寿命を迎えますが、炊飯器本体の耐用年数は、長い方で10年使い続けているケースもあります。内釜を丁寧に使えば、炊飯器は長く使える家電製品。内部の異常に気づくようになったら、買い替えを検討するようにしましょう。
2.炊飯器の寿命が近いと起こる故障内容
炊飯器は、内釜の寿命が3〜5年、本体が長くて10年とされています。内釜がきれいなら、長く愛用できる家電製品であるといえるでしょう。内釜の扱い方には日頃から気を配り、はがれや傷をつけないように意識することが大切です。
日本人にとって、ごはんはとても大切なもの。食卓にごはんが並ぶことが当たり前の光景になっているはずです。いつも使っている炊飯器が使えなくなるとは、誰も予想しながら使うことはないでしょう。
炊飯器が寿命が近くなると、少しずつ異常を知らせるサインを出し始めます。そうしたサインを見逃さず、早めに察知するようにしましょう。突然の故障で動かなくなるといった事態に慌てずに対処できます。炊飯器の寿命が近いと起こる故障内容についてご紹介しましょう。
2-1.温度センサー
ごはんをおいしく炊くために、炊飯器の内部で機能しているのが、温度センサーです。温度センサーは、炊飯器の底部にあるもの。正常に稼動していることで、ふっくらつやのある炊き上がりができています。温度センサーは、自動で内釜の温度を調整し、急激な温度上昇などを感知して管理する機能です。
温度センサーは、炊飯器の寿命を迎えると起こる故障内容の一つ。温度管理がきちんとされないと、おいしくごはんが炊き上がりません。
温度センサーが故障する原因として考えられるのは、サビです。サビが発生するのは、水分が付着し、金属部分が腐食してしまうためだとされています。サビを取り除くことで、温度センサーの異常が改善されるケースもあるようです。サビを取り除いても、炊き上がりがおいしく感じられないなら、炊飯器が寿命を迎えている証拠だと捉えましょう。
2-2.すえた臭い
炊飯器内部の異常に気づきにくい方でも、臭いには敏感な場合があります。炊飯器の寿命が近づくと、炊き上がったごはんからすえた臭いを感じるケースもあり、臭いで故障を疑うケースです。
今までと同じように洗米し、水加減もしっかり行っても、炊き上がったごはんからすえた臭いがして取れないようになることもあります。この症状は、炊飯するときに使ったしょう油が付着して発生していることもあり、内釜に付着した汚れを丁寧に清掃することで、臭いが解消することもあるでしょう。清掃をきちんと行っていても、すえた臭いが発生する場合には、炊飯器の寿命を疑ってみましょう。
2-3.ごはんが炊けない
まれに、炊飯ができないトラブルを見ることができます。主に、IH方式を導入している炊飯器に多い症状です。原因として考えられるのは、内釜のコーティングがはがれたことでしょう。内釜のコーティングがはがれてしまい、温度センサーが異常と判断して、炊飯をスタートしても、自動的にキャンセルされてしまうものです。こうした症状を起こさないためにも、内釜の取り扱いは慎重に行うように注意しましょう。
3.炊飯器の処分方法にはどんなものがある?
炊飯器は、さまざまな機能を持った高級家電製品となってきています。長く愛用したいと考える方がほとんどなのではないでしょうか? また、新しい炊飯器を購入した場合、今まで使っていた炊飯器の処分に戸惑う方もいるようです。炊飯器を含む家電製品には、小型家電リサイクル法が適用され、適正に処分することが求められています。
3-1.自治体の規約に沿う
小型家電製品の処分は、自治体によって異なるようです。燃えないゴミとして処理できる、指定の場所へ運ぶなど、自治体の規約によって変わってきます。自治体へ連絡し、どのように処理すべきかを確認してみましょう。自治体の規約に沿って処理するのが、一番スムーズで簡単に処分できます。
3-2.リサイクルショップ
新しく炊飯器を購入するための費用、処分にかかる費用と、出費はかさんでしまいます。今まで使っていた炊飯器を、リサイクルショップでわずかでも収入を得る方法もいいでしょう。丁寧に清掃されていて、状態がいいと判断されれば、引き取ってもらえます。汚れが酷(ひど)い場合や、傷やはがれがある場合には、引き取りが難しいので注意しましょう。炊飯器の引き取りが可能かどうか、見積もりを出してもらうことも可能です。
まとめ
生活必需品である炊飯器についてご紹介しました。
- 炊飯器の寿命
- 炊飯器の寿命が近づくと起こる故障内容
- 炊飯器の処分方法
今使っている炊飯器の寿命が気になる方は、この記事を参考にして買い替えのタイミングを考えてみてください。