パソコンにレアメタルはどのくらい入っているの? 含有量を確認しよう!

「レアメタル」は、とても希少な金属です。
流通量や使用料がほかの金属よりも少なくなっています。
レアメタルの用途は主に、機能性材料や電子・磁性材料、構造材への添加です。
私たちが仕事やプライベートで使っているパソコンにもレアメタルが入っています。
パソコンに入っているレアメタルはどのくらいの量なのでしょうか。
パソコン内部でレアメタルを使う部位と含有量、レアメタルが希少になっている理由、回収方法について説明します。

  1. パソコン内部でレアメタルを使う部位と含有量
  2. レアメタルが希少になっている理由
  3. パソコンのレアメタル回収方法
  4. まとめ

1.パソコン内部でレアメタルを使う部位と含有量

パソコンには鉄・金・銀・アルミニウム・ニッケルなどさまざまな金属が入っています。
希少な金属になる「レアメタル」もほかの金属と一緒に入っているのです。
パソコン内部でレアメタルを使う部位と含有量について説明しましょう。

1‐1.パソコンのどこにレアメタルがあるの?

パソコンにはレアメタルが入っていますが、いったいどこに使っているのでしょうか。レアメタルを使っているパソコンの部位はさまざまです。
たとえば、パソコン内部のデータを保存する「ハードディスク」にレアメタルが入っています。
レアメタルだけでなく、さまざまな貴金属やレアアースも入っているのです。
いろいろな貴金属と混ぜ合わせることでハードディスクが完成しています。
ハードディスク以外にも、ディスクプラッタ・モーター・カバー・フレームなどさまざまな部位にレアメタルを使用しているのです。
レアメタルを細かく粉砕して溶かす、ガス化するなどさまざまな工夫でパソコン内部に入っていますよ。

1‐2.どのくらい入っているの?

パソコンにはどのくらいのレアメタルが入っているのか気になる人も多いでしょう。
レアメタルにもさまざまな種類があります。
リチウム・ベリリウム・セレン・マンガン・コバルト・ニッケル・ガリウム・パラジウム・ゲルマニウム・白金などたくさんあるのです。
それぞれの量は異なりますが、最近では含有量が多いパラジウムを見てみましょう。
デスクトップ1台分につきパラジウムはおよそ28mgも入っています。
パラジウムのほかにも金150mg、銀520mg、銅107gが入っていました。
デスクトップと同じく、ノートパソコンも同じ量のレアメタルが入っています。
バッテリーや液晶ディスプレイの大きさ・有無によっても含有量は大きく異なるでしょう。
しかし、最近のパソコンはレアメタルになっている部分が増えてきています。

1‐3.レアメタルに次ぐ代替材料の発掘

意外とパソコンにはレアメタルをたくさん使っていることがわかりました。
しかし、レアメタルは希少な金属です。
石炭から石油にエネルギーが変わったように、レアメタルに次ぐ代替材料を見つけ始めています。
レアメタルばかり使っているといずれは使えるレアメタルが底をついてしまうでしょう。
レアメタルの代わりになるような材料を見つけようと、さまざまな企業が研究しています。
パソコン以外にも多くの家電にレアメタルを使っている現状です。
いずれは、レアメタルに次ぐ代替材料が私たちの生活を潤してくれるでしょう。

2.レアメタルが希少になっている理由

2‐1.地球にある存在量が少ない

レアメタルが希少になっている理由は「存在量が少ない」からです。
レアメタルは主に、中国・アフリカ・ロシア・南北アメリカの地殻から算出しています。
このように、産出地はバラバラです。
さまざまな産出地があるため、レアメタルの量は多いと思うでしょう。
しかし、実際のところ地殻中にあるレアメタルの量は非常に少ないのです。
レアメタルが希少になっているのは、量が少ないからという理由が挙がっています。
また、量が少ないのにもかかわらず、採掘して精錬するためには「コスト」が高くついてしまうのです。
レアメタルの量が少ない、採掘・精錬にお金がかかることからレアメタルは希少になっています。

2‐2.レアメタルを単体で取り出すのは難しい

レアメタルが希少になっている理由は、「単体で取り出すことが難しい」という点も挙がっています。
採掘・精錬にかけるお金が高いこと、かつ、レアメタルを単体で取り出すのが難しいため希少価値がついているのです。
また、ほかの金属に代用できる、利用するのは特定の産業だけなど、さまざまな理由もあるでしょう。
希少な金属のレアメタルだからこそ、国家レベルで価格抑制策もあります。
レアメタルが希少になっている理由をきちんと把握しておきましょう。

3.パソコンのレアメタル回収方法

3‐1.パソコンの部品を再利用する

パソコンは使い続けると壊れてしまいますよね。
壊れたパソコンをそのままゴミ捨て場に捨ててはいけません。
パソコンは家電リサイクル法の対象品目になっています。
そのため、きちんと正しい方法で処分しなければなりません。
リサイクルマークがついているパソコンは、メーカーが責任を持って回収します。
そして、古いパソコンをブラウン管やHDD、ケーブル、プラスチックなどの部品に分類するのです。
分類ごとに粉砕していき、金属部分は鉄やアルミニウム、レアメタルなどの素材に分けます。
プラスチック部分は別です。
貴金属類は必要としている業者にリサイクルへ回します。
このようにしてパソコンの部品を再利用していくのです。
レアメタルは希少な金属だからこそ、積極的にリサイクルしていかなければなりません。

3‐2.不用品回収業者を利用する

古いパソコンを回収している不用品回収業者があります。
不用品回収業者の中でも、パソコン中心に取り扱っているところを選んでくださいね。パソコンを中心に扱っている不用品回収業者では、データ消去を受け付けているところもあります。
古いパソコンを処分する際は、事前にデータを削除しておかなければなりません。
データを削除しておかなければ、トラブルにあってしまう危険性もあります。
自分で削除もできますが、安心できない人は業者に依頼してください。
また、不用品回収業者では回収方法がさまざまです。
宅配回収や持ち込み回収、出張回収があります。
自分のペースで処分したい場合は宅配回収を利用してください。
お店にまで運びたくない人、運べない人は出張回収がおすすめですよ。
自分の都合に合った回収方法を選んでくださいね。
パソコンに入っているレアメタルを再利用するためにも、リサイクルを意識していきましょう。

4.まとめ

パソコン内部でレアメタルを使う部位と含有量、レアメタルが希少になっている理由、パソコンのレアメタル回収方法について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
パソコンにはレアメタルはもちろん、さまざまな貴金属が入っています。
希少価値があるレアメタルだからこそ、パソコンは積極的にリサイクルしていかなければなりません。

  • パソコンのさまざまな部位にレアメタルが入っている
  • パソコンにおよそ28㎎のパラジウムが入っている
  • レアメタルに次ぐ代替材料の発掘
  • 地球にある存在量が少ない
  • 採掘や精錬にコストが高くつく
  • レアメタルを単体で取り出すのが難しい
  • パソコンの部品を再利用する
  • 不用品回収業者を利用する

以上のポイントは要チェックです。
古いパソコンは信頼できる不用品回収業者で処分してくださいね。