エアコンの選び方は? ポイントや人気のエアコンなどを詳しく紹介
エアコンは年々高機能になり、省エネ化も進んでいます。エアコンを購入する際、どれを選べばいいのか迷うことが多いでしょう。メーカーによる違いもあります。エアコンの購入を検討されている方は、選び方のポイントや人気の機種などを覚えておきましょう。
エアコンは、通年利用するものです。快適な住環境を維持するためにも、納得できるものを選びましょう。また、不要になったエアコンの処分方法も覚えておいてください。
1.エアコンのトレンドについて
近年のエアコンにおけるトレンドをご紹介します。
1-1.省エネ設計
エアコンは光熱費がかかるため、ランニングコストを少しでも下げることができる省エネ設計のものが人気です。上位機種になるほど、電力効率もよくなるように設計されており、年間の光熱費を大幅に削減できるでしょう。
1-2.自動掃除機能
エアコンはフィルターの掃除をこまめにしなければなりません。近年は、自動掃除機能を搭載したモデルが登場し、メンテナンスがしやすくなっています。ただし、高機能なモデルに限定されている傾向があり、購入時の費用がかさむのが難点です。
1-3.空気清浄機能
冷暖房機能だけでなく、空気清浄機能として使うこともできるモデルがあります。エアコンと空気清浄機をそれぞれ所有する必要がないため、大変重宝されているのです。ハウスダストや花粉などで悩んでいる方には利便性が高いモデルでしょう。とはいえ、付加価値があるエアコンなので、定価が高くなるのがデメリットです。
2.エアコン選びのポイント
エアコンを選ぶ際に意識したいポイントを考えていきましょう。
2-1.畳数に合うもの
エアコンは、リビングや寝室など設置場所に応じ、広さに見合う畳数のものを選びましょう。畳数が不足している場合は、冷暖房の利きが悪くなります。エアコン売り場では、木造と鉄筋での対応畳数を表記してあるため、必ず確認してから購入しましょう。
2-2.求める機能を明確にしておく
既述したとおり、エアコンの機能は年々向上しています。あらかじめ、求める機能を明確にしておき、メーカーによる違いや特徴を把握しておくことが大切です。リビングなど長時間過ごすことが考えられる場所には、高機能なエアコンを設置するなど、ニーズに合わせて購入しましょう。
2-3.消費電力
エアコンは、家庭の光熱費を上げる原因の1つです。ランニングコストの削減を目指すなら、消費電力を確認しましょう。また、対応畳数が広くなるほど、必要な電力も大きくなります。そのまま設置できる環境なのか、追加工事が必要なのかなどの確認も重要なポイントです。
2-4.メンテナンスのしやすさ
エアコンを正しく使うためには、メンテナンスが重要です。フィルター掃除だけでなく、内部の清掃など、メンテナンスが簡単にできる機種を選びましょう。また、エアコンの使用後、自動で内部洗浄をしてくれる機種もあります。こまめなお手入れができない方は、内部洗浄機能つきの機種を選ぶことも選択肢に入れてください。
3.エアコンの人気機種10選
エアコンで人気のあるメーカーや機種をご紹介します。
3-1.パナソニック エオリア CS-228CF
パナソニックの「エオリア」CS-228CFは、抗菌フィルターを採用した衛生的な環境を維持できるモデルです。送風ファンには、防汚・防カビコーティングを施し、お手入れも簡単にできます。空気清浄機能・パワフル冷房など、コンパクトモデルでありながら高機能なのが特徴です。6畳対応タイプは、店頭価格で39,480円程度となっています。内部清掃がしやすいと人気のあるモデルです。
3-2.日立 白くまくん RAS-AJ22H
日立の「白くまくん」シリーズの1つ・RAS-AJ22Hは、省スペースなのが魅力です。室外機も小さく、狭いベランダでもすっきり配置できます。内部乾燥機能が搭載されており、エアコン内部を常にきれいな状態で維持できるのがメリットです。別売りで空気清浄フィルターを購入できます。6畳対応タイプの店頭価格は、39,750円程度です。シンプルで操作性もよく、使いやすいと高評価を得ています。
3-3.ダイキン S22VTES
ダイキンは、エアコンメーカーの中でも大変人気があります。S22VTESは、ヒートブースト制御技術を取り入れており、運転開始の立ち上がりが早いため、素早く部屋の温度を調整できるのが魅力です。冷暖房能力が高く、温度調整も自動で行ってくれるので、冷えすぎや温めすぎを防ぐことができます。専用アプリをスマートフォンにダウンロードすると、外出先から操作も可能です。6畳対応タイプで、店頭価格は41,095円程度となっています。ダイキンはエアコン専門メーカーとあり、安心して使うことができると高評価です。
3-4.シャープ AY-J22S
シャープのAY-J22Sは、シャープ独自の技術「プラズマクラスター」を搭載したモデルです。プラズマクラスターは、イオン濃度を高めて空気清浄機能を上げる効果があります。より衛生的で快適な空間を求める方におすすめです。省エネ設計で、光熱費削減にもつながります。6畳対応タイプで、店頭価格は52,686円程度です。スマホアプリとの連携で外出先からの操作も可能など、使い勝手のよさも魅力となっています。
3-5.三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-GV2218-W
三菱電機の霧ヶ峰シリーズ・MSZ-GV2218-Wは、3つの除湿モードを搭載したモデルです。暖房運転前に霜取りをする際、室温を一定に保つようプレヒートが作動するようになっています。熱交換器には油が付着しにくいコーティングをしており、前面パネルを外して掃除ができるなど、お手入れのしやすさもポイントです。6畳対応タイプで、店頭価格は38,779円程度となっています。
3-6.富士通ゼネラル nocria AS-C22J
富士通ゼネラルのnocriaシリーズ・AS-C22Jは、汚れの蓄積を防ぐハイドロフィリック熱交換器を採用しています。除湿モードは2つあり、ソフトクールと控えめから選ぶことができるので、湿度や気温に合わせて調整可能です。リモコンがシンプルで、操作性に優れています。音声によるお知らせもあるため、操作に戸惑うことがありません。6畳対応タイプで、店頭価格は49,991円程度となっています。
3-7.東芝 大清快 RAS-E225R
東芝の大清快シリーズ・RAS-E225Rは、自動掃除機能を搭載したモデルです。別売りの掃除ノズルを掃除機に装着すれば、フィルターのゴミを一箇所から吸い取ることができます。本体の高さが25cmとコンパクトな設計で、狭い空間でも設置可能です。空気清浄機能が付加されており、PM0.1レベルの粒子まで吸い込むことができるため、常に空間をきれいな状態で維持できるのがメリットでしょう。6畳対応タイプで、店頭価格は57,655円程度です。
3-8.日立 ステンレス・クリーン 白くまくん RAS-G22J
日立の白くまくんシリーズ・RAS-G22Jは、ステンレス・クリーンシステムを導入したモデルです。ステンレスは汚れの付着を防ぐため、清潔な状態を維持することができます。搭載されている「みはっておやすみタイマー」は、運転停止後に室温上昇があった場合、自動で感知して再運転を始める機能です。6畳対応タイプで、店頭価格は76,130円程度となっています。
3-9.三菱重工 ビーバーエアコン SRK22TW
三菱重工のビーバーエアコン・SRK22TWは、省エネ設計でランニングコストを大きく抑えられるモデルです。コンパクトなサイズでありながら、JET運転やワープ運転を導入しており、室温を素早く調整してくれます。内部洗浄機能も搭載しているため、カビの繁殖を予防できるのが魅力です。6畳対応タイプで、店頭価格は44,000円程度となっています。
3-10.コロナ CSH-N2219R
コロナのCSH-N2219Rは、内部乾燥モードを搭載したモデルです。エアコンの前面パネルを外して掃除ができるため、常にきれいな状態を維持できます。熱交換器内の臭いをドレン水で抑制し、冷房使用時も不快な臭いを発しません。抗菌・防カビ処理をしたフィルターを採用し、雑菌の繁殖を防ぎます。6畳対応タイプで、店頭価格は47,800円程度です。
4.エアコンの購入前に確認すべきポイント
エアコンを購入する前に、以下のポイントを確認しておきましょう。
4-1.メーカーごとの特徴を把握しておく
エアコンは、メーカーごとに特徴が異なります。独自の開発技術や機能などを把握しておき、エアコン選びに役立てましょう。求めている機能などを絞り込むポイントにもなります。
4-2.設置場所
室外機を置く位置なども確認し、ホースの延長が必要かどうかなども考慮しておきましょう。室外機は、一定のスペースを周囲に設け、空気の循環を妨げないようにすることが大切です。
4-3.コンセントの形状
エアコンのコンセントは、形状がさまざまです。自宅のコンセントに適合することを確認しましょう。自宅のコンセントを写真に撮り、販売店に持参することをおすすめします。
5.古いエアコンを処分する方法
不要になったエアコンの処分方法も覚えておきましょう。
5-1.自治体回収は利用できない
エアコンは、家電リサイクル法の対象品目であるため、自治体回収を利用できません。メーカー回収などを利用し、リサイクルすることが求められます。粗大ゴミとして出すことができないため、自治体の窓口や家電リサイクル券センターなどに問い合わせをし、引き取りを依頼しましょう。エアコンの処分には、リサイクル料金の支払いが必要です。指定引取所に持ち込まない場合は、収集運搬費用の支払いもしなければなりません。郵便局に備え付けてある用紙を利用し、振り込みを行ってください。ただし、取り外しは収集運搬業者ではできません。
5-2.回収業者に引き取りを依頼する
パソコンなどの家電製品を回収する業者に依頼する方法もあります。回収業者では、エアコンの内部にある金属資源を取り出し、リユースして収益を得るため、格安での回収ができるのです。回収業者のパソコンダストでは、宅配回収・持ち込み回収・出張回収から選ぶことができます。エアコンの取り外しとこん包は、ご自身で行ってください。また、宅配回収の場合、送料は自己負担となります。送料無料対象品目と同こんの場合は、送料の負担はありません。
5-3.リサイクル買取サービスを利用する
高年式のエアコンや状態が良好なエアコンは、買取に出す方法も考えてみましょう。リサイクルショップなどで買取を行っている場合もありますが、家電のリサイクルや買取を専門に行う業者のほうが、買取価格がつきやすいものです。「エアコン 買取 地域名」で検索してみましょう。買取業者のホームページから問い合わせをし、見積もりを出してもらってください。最低でも3社の見積もりを比較し、買取価格の相場を知ることが大切です。
5-4.ネットオークションなどで個人売買をする
ネットオークションなどでの個人売買は、買い手がつきにくく難しい方法でしょう。出品されている多くは、ショップや業者によるものです。美品や展示品などが中心で、使用済みのエアコンはほとんどありません。また、取り外し・配送・こん包なども自己責任となります。トラブルを防ぐためにも、業者に依頼したほうが安心です。
6.エアコンの選び方でよくある質問
エアコンの選び方に関する質問を集めました。
Q.畳数が適合しないエアコンを設置するとどうなるのか?
A.エアコンが効かない・光熱費がかさむなどの問題が生じます。省エネ設計のエアコンでも、ランニングコストに影響するため、畳数が合わないものは避けてください。
Q.自動掃除機能が搭載されているエアコンはメンテナンスが不要なのか?
A.必要です。フィルターの表面にホコリは蓄積しにくくなります。しかし、自動掃除機能で集まったホコリが内部に残るため、定期的に取り除くようにしましょう。
Q.長く使用することを前提にした場合、どのような機種を選べばいいのか?
A.5年以上使用する場合は、なるべく上位機種を選びましょう。初期費用はかかりますが、冷暖房のどちらもしっかり効くだけでなく、さまざまな機能が搭載されており、使い勝手のよさを実感できます。
Q.エアコンを購入する際は、自宅の電気容量も確認したほうがいいのか?
A.アンペア数の確認をしてください。エアコンは電気容量が大きいため、30アンペアより小さい場合、ブレーカーが落ちてしまうことがあります。アンペア数の変更は、電力会社に問い合わせましょう。
Q.加湿機能があるエアコンはないのか?
A.あります。ダイキンのエアコンには、加湿機能を持った機種があり、湿度をコントロールしながら快適な温度に維持してくれるのです。「うるさら」シリーズが、加湿機能を持った機種となっています。
まとめ
エアコンは、年々高機能になってきているため、メーカーや機種で迷うことがあります。適合畳数・付加機能・メーカーごとの特徴を理解することが、エアコンの選び方では大切なポイントでしょう。また、エアコンに求める機能なども、事前にまとめておくことが重要です。設置場所・コンセントの形状なども、エアコンを購入する前に確認しましょう。