パソコンを処分する際は初期化だけでは不十分! データ削除の方法とは?

インターネットの発達により、パソコンがあれば家にいながらショッピングや金融機関の振り込みなど、いろいろなサービスが利用できるようになりました。
しかしその反面パソコンを廃棄する際は、データ削除を完璧にしなくては個人情報がもれる危険性があります。
「パソコン廃棄をする際はデータを初期化すれば大丈夫では?」と思っている方も少なくありませんが、初期化しただけではデータを抜き取られる危険性があるのです。
そこで今回は、パソコンを処分する際のデータ削除の方法をご紹介しましょう。
データ削除の仕方に悩んでいるという方は、こんな方法もありますよ。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次

  1. パソコンに記録されているデータとは?
  2. パソコンを処分する際にデータを削除する方法とは?
  3. データ流出を防ぐパソコンの処分の仕方とは?
  4. おわりに

1.パソコンに記録されているデータとは?

この項ではパソコンに記録される重要なデータの種類や、データが流出すると起こる可能性があるトラブルについてご紹介します。
不用意にパソコンを処分すると、こんな怖いことが起こるかもしれません。

1-1.パソコン内には個人情報がぎっしり

パソコン内のHDDという場所には、今までパソコンを使って行ってきたことが記録されています。
インターネットを閲覧していただけ、という人も、閲覧履歴がしっかりと記録されているのです。
また、ネットショッピングやインターネットバンキングを利用した場合はカードや口座の番号や利用履歴もしっかりと記録されています。
これらのデータが流出すれば、私生活が丸わかりになるだけでなくカードを不正利用されたり、口座を乗っ取られる可能性もあるでしょう。

1-2.データの削除とはどういうこと?

パソコンにはゴミ箱という機能があります。
通常は不要なデータを削除したい場合はここにデータを移せば完了ですね。
また、インターネットブラウザにも「閲覧着歴の削除」という項目があります。
しかしパソコンを廃棄する際にはこのようなファイル削除だけでは不十分です。
パソコンに詳しい人が少し操作をすればデータを簡単に復活させられるでしょう。
パソコンを廃棄する際はもっと徹底したデータ削除を行う必要があります。

1-3.初期化をすれば大丈夫なの?

パソコンには初期化(リカバリー)という機能もあります。
これはパソコンを買った時の状態に戻すことで、実行すればパソコンを利用していた時にインストールしたソフトや記録したデータはすべて消えます。
しかし、パソコンを初期化して消えるデータは「Cドライブ」内のものだけです。
パソコンのデータを保管する場所にはC、D、Eといったアルファベットが付けられているのですが、「Dドライブ」に記録されていたデータはそのまま残ります。
つまり、廃棄する際は初期化でも不十分なのです。

2.パソコンを処分する際にデータを削除する方法とは?

では、パソコンを廃棄する際データを削除するにはどうしたらよいのでしょうか?
この項ではその方法をご紹介します。

2-1.データ削除用のソフトを使う

現在はいろいろなメーカーから、データ削除用の専用ソフトが販売されています。これを使えばパソコンのデータをOSごと削除できるでしょう。
家電量販店やパソコンショップ、ネットショップで手軽に手に入れられますので、使いやすいもの選んでください。
また、メーカー品のパソコンの中にはデータ削除用のCD-ROMが付属しているものもあります。

2-2.物理的にHDDを壊す

パソコンが壊れて立ち上がらないという場合は、物理的にHDDを壊すという方法もあります。
「パソコンが壊れたのなら、データも流出しないのでは?」と思う方もいるでしょう。
しかし、パソコンのHDDは着脱が可能です。
つまりパソコンからHDDを取り出して別のパソコンに繋げばいくらでもデータを抜きとれるでしょう。
ですから、パソコンが壊れたからといってそのまま廃棄処分に出してはいけません。
別のパソコンがある方は、取りだしたパソコンをそこにつないでHDD内のデータを処分しても良いでしょう。
HDDを壊す場合は破片が飛び散らないようにビニール袋に入れて、外から金づちで叩くと破壊できます。
水につけても壊れますが、東日本大震災後に海水に浸かったHDDからデータを復活させる技術もできましたので、念には念を入れましょう。

3.データ流出を防ぐパソコンの処分の仕方とは?

企業の顧客情報など絶対流出してはいけないパソコンを廃棄する際は、念には念をいれましょう。

現在はパソコンを回収し、データを削除してくれる専門の業者がいます。
そのような業者はHDDをパソコンから抜き出して物理的に破壊してくれますから、データが流出する心配は特にありません。
また、希望すれば有料で「データ消去証明書」を発行してくれます。
これをもっていると万が一そのパソコンに入っていたものと同じデータが流出した場合、「このパソコンから流出したものではない」という証明ができるでしょう。

パソコンダストでも、宅配によるパソコンの無料回収を行っています。
データの破棄は責任をもって行っており、有料となりますがデータ消去証明書の発行も可能です。
法人だけでなく、個人のパソコンも受け付けておりますので、どうかお気軽にご利用ください。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回はパソコンを廃棄する際にデータを処分することの大切さや、処分方法をご紹介しました。
まとめると、

  • パソコンのデータをそのままにして廃棄するのは危険
  • 専用ソフトや物理的破壊でHDDでデータを消去する
  • 専門の業者に頼めばより確実にデータを処分できる

ということです。
今はパソコン内の個人情報がお金になる時代です。
大金を積まれればつい悪事に手を染めてしまう人も少なくありません。
パソコンを廃棄する際は念には念を入れて処分しましょう。
万が一個人情報が流出すると精神的にも経済的にも大きな痛手になります。