パソコンを再資源化するには? 手放す際の注意点も紹介!
「不要になったパソコンはなぜ再資源化が必要なのか?」「パソコンを手放す際には何に注意すべきなのかわからない」とお困りではありませんか? 現在、不要になったパソコンは再資源化することが事業者に対して義務づけられています。再資源化してもらうのに、どうやってパソコンを処分すればよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、不要なパソコンを再資源化してもらう方法や、パソコンを処分する際の注意点などを詳しくご紹介します。
この記事を読むことで、パソコンの回収を依頼する方法やかかる費用などがわかるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.パソコンの再資源化とは?
まずは、パソコンの再資源化とはどのようなことなのかを解説しましょう。
1-1.資源有効利用促進法によって指定再資源化製品に指定された
平成15年10月から、資源有効利用促進法により家庭用パソコンが「指定再資源化製品」に指定されました。その前まで家庭から出たパソコンは自治体が不燃ゴミや粗大ゴミとして回収していましたが、この法律により自治体が回収することはできなくなったのです。
1-2.パソコンには有用資源が豊富に使われている
パソコンの部品には、鉄や銅・アルミ・貴金属・レアメタルなどの有用資源が豊富に使われています。たとえ壊れてパソコンが使えなくなったとしても、こうした資源は有効利用することが可能です。パソコンの再資源化は、資源の有効利用だけでなく、ゴミの減量化にもつながります。
1-3.リサイクルの対象となるパソコンは?
以下のものがリサイクルの対象になります。
- デスクトップパソコン本体
- ノートパソコン本体
- 液晶ディスプレー
- CRTディスプレー
- CRTディスプレー一体型パソコン
- 液晶ディスプレー一体型パソコン
ワープロやスキャナー・プリンター・サーバーなどの周辺機器はリサイクルの対象にならないので、各自治体のホームページなどで処分方法を調べる必要があります。
2.パソコンの中で資源として活用できる部品は?
パソコンの部品の中で資源として活用できるものをご紹介します。
2-1.マザーボード
パソコンの基板はマザーボードともいい、HDDやメモリーなどを取り付ける重要なパーツです。マザーボードには、ネオジムやジスプロシウム・タンタルなどのレアメタルが含まれています。レアメタルは半導体レーザー・発光ダイオード・光学ガラスなどさまざまなものに使用される貴重な資源です。
2-2.パソコンの筐体
筐体(きょうたい)とは、パソコン本体のメイン部分を収納している外箱のことです。この部分には樹脂や金属が使用されており、リサイクルすることで再生プラスチックに生まれ変わります。
2-3.ディスプレー
パソコンディスプレーには、鉄や銅・アルミ・金・銀・パラジウムなどの金属が豊富に含まれています。こうした金属はさまざまな製品の材料として使用されているのです。
3.不要なパソコンを再資源化する方法
パソコンが不要になった際に再資源化するための方法をご紹介しましょう。
3-1.メーカーに回収してもらう
不要になったパソコンはパソコンメーカーが回収・リサイクルしています。PCリサイクルマークがついたパソコンは無料回収が可能です。回収方法はメーカーによって異なるため、ホームページから確認しましょう。一般的な手順は以下のようになります。
- ホームページから回収の申し込みをする
- メーカーからエコゆうパック伝票が送られてくる
- パソコンをこん包してエコゆうパック伝票を貼り、郵送する
3-2.自治体の回収ボックスに入れる
パソコンは小型家電リサイクル法の対象製品にも指定されているため、自治体によっては小型家電として回収しているところもあります。公共施設や大型家電量販店などに専用回収ボックスを設置して回収するケースが多いので確認してみるとよいでしょう。
3-3.不用品回収業者に依頼する
パソコンのほかにも処分したい不用品が多数ある場合は、不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。宅配回収や出張回収に対応している業者も多いため、自分に合った回収方法を選択できます。データ消去サービスをおこなっている業者もあるのでまとめて依頼するとよいでしょう。
4.パソコンを手放す際の注意点
パソコンを手放すにあたって確認すべき注意点には、以下のようなものがあります。
4-1.データを消去する
パソコンの中には個人情報をはじめとする重要なデータが大量に入っています。データを残したままパソコンを処分すると流出して悪用されてしまう可能性もあるのです。そのため、パソコンを手放すときは必ずデータを消去しましょう。初期化するだけではデータを復元できてしまうため、専用のソフトを使うか、HDDを物理的に破壊する方法がおすすめです。
4-2.買取対象にならないか確認する
パソコンの状態によっては買取対象になる可能性もあるため、処分する前に確認しましょう。使用年数が短く、正常に動作すれば買取が期待できます。有名メーカー品であれば高価買取してもらえることもあるので査定を依頼してみてください。
4-3.悪質な業者に注意する
パソコンの回収を不用品回収業者に依頼する場合、業者選びは慎重に行いましょう。中には、廃棄物収集運搬業や古物商の許可を受けずに営業している違法業者も存在しています。そのような業者を利用してしまうとトラブルに巻き込まれる可能性が高いので十分注意してください。
5.パソコンの再資源化に関するよくある質問
「パソコンの再資源化について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.PCリサイクルマークのないパソコンのリサイクル料金はいくらでしょうか?
A.パソコンの種類によりますが、1台につき3,000~4,000円程度となっています。
Q.パソコンのメーカーがわからないのですがどうすればよいですか?
A.パソコン3R推進協会が有料で回収しているのでホームページをチェックしてみるとよいでしょう。
Q.プリンターは粗大ゴミとして捨てられますか?
A.プリンターはパソコンリサイクル法(正式名称は改正資源有効活用促進法)の対象外なので自治体が回収可能です。何ゴミになるかは自治体によって異なるので確認しましょう。
Q.パソコンを高く売るコツを教えてください。
A.きれいに掃除をし、付属品をそろえておきましょう。また、正常に動作するか確認しておくことも大切です。
Q.悪質な不用品回収業者とのトラブルはどこに相談すればよいでしょうか?
A.国民生活センターの窓口に相談できます。
まとめ
不要になったパソコンを再資源化する方法やパソコンを手放す際の注意点などを詳しくご紹介しました。パソコンの処分に迷ったときは、パソコン・不用品の無料回収をしているパソコンダストをご利用ください。宅配回収ならパソコンと同こんしたものは送料無料の対象になります。回収費用も送料もかけずに処分できるため、この機会に不用品をまとめて処分するとよいでしょう。